大きくならない金魚の品種5選!大きく育てないポイントも解説します
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「金魚は大きく育つ」と聞いて、飼育するのをためらっているアクアリウム初心者の方もいるのではないでしょうか。
中型魚である金魚は成長と共に大きくなり、原種のフナに近い品種では20cmを超えるものもいます。
ただし、それほど大きくならない品種もいるのです。
このコラムでは、小さめの水槽でも飼育しやすい、大きくなりにくい金魚の品種5種をご紹介します。
また、金魚の健康を維持しながら、大きく育てないポイントを分かりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに大きくならない金魚について解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
金魚は日本人にとって、なじみ深い魚の一つです。「金魚を飼育してみたい」と考えている、アクアリウム初心者の方も多くいらっしゃるでしょう。
金魚を飼い始めてはみたものの、思った以上に大きくなって飼育管理が大変だ、という話も実際に聞こえてきます。しかし、金魚は大きくなりにくい品種もいますし、工夫することである程度大きさもコントロールできるのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、大きくならない金魚や大きく育てないポイントを解説します。
大きくならない金魚の品種5選
金魚は古くから改良品種が作出され、さまざまな大きさや形の種類がいます。
大きくなりにくい金魚を選べば、「大きく成長し過ぎて飼育できなくなる」という心配はありません。
ここでは、多くの改良品種の中から、あまり大きくならない金魚を5種紹介します。
ピンポンパール
ピンポンパールは、大きくならない金魚の代表格です。
最大体長は15cmほどですが、金魚のなかでは最も丸く小柄と言われています。丸々とした体型と愛らしい泳ぎ方から、幅広い層に人気があり、真珠のよう美しく輝く鱗も魅力です。
そんな魅力たっぷりのピンポンパールですが、泳ぎが苦手で消化不良を起こしやすい面もあります。
飼育する際には水槽内の水流を弱くし、餌を与えすぎないように注意することが大切です。
琉金ショートテール
琉金ショートテールは、金魚の代表格とも言われる『琉金』から生まれた改良品種です。
琉金よりも丸みを強くされており、コロコロした体を揺らしてゆっくりと泳ぎます。
最大体長は15cmほどで、尾びれと胴体が丸く短いため、琉金ほど大きくなりません。
このような体型から、琉金ショートテールは泳ぎがあまり得意ではないのです。
飼育の際には、強い水流は避け、餌をしっかり食べているか確認するようにしましょう。
らんちゅう
らんちゅうは、背びれを持たない金魚です。
体は全体的に丸みを帯びており、ずんぐりむっくりした体型をしています。
最大体長は15〜20cmほどで、和金などのフナ型の金魚と比べると小型の金魚と言えるでしょう。
琉金などと比較すると横に長い印象がありますが、縦にはあまり成長しないため、体長の割に大きさを感じない種類の一つです。
らんちゅうは水深が深い水槽で飼うと、水圧で浮袋が圧迫され、転覆病にかかってしまうことがあります。飼育時には水深を浅めにして、水流も弱くしてあげましょう。
丹頂
丹頂はオランダ獅子頭から生まれた改良品種で、頭頂部の赤い肉瘤と真っ白な体が特徴の金魚です。
紅白の特徴的なカラーリングは、日本では特に高い人気を誇り、観賞魚店で目にする機会もあるでしょう。
丹頂は尾びれが長く伸長しますが、オランダ獅子頭よりも丸みを帯びた体型をしており、最大体長は15〜20cmほどです。
飼育する際は水槽に尖った石や流木を入れることを避け、尾びれが傷つかないように注意しましょう。
水泡眼
水泡眼は、さまざまな改良品種が作出されている金魚の中でも、特にユニークな見た目の金魚です。
目の下には水泡があり、水泡の中はリンパ液で満たされています。
最大体長15〜20cmほどで、らんちゅうと同じく背びれが無い横長の体型をしています。
水泡眼は環境の変化に弱い面があり、長期飼育が難しいデリケートな金魚です。そのため、最大までは育たないケースが多いです。
水泡眼を長期飼育するには、泳ぎの活発な和金などとの混泳は避けてください。
また、目の下の水泡が破れるのを防ぐため、水槽から移動させる時も傷つけないように注意しましょう。
金魚を大きく育てないポイント
こちらでは、金魚を大きく育てない、以下の2つのポイントについて分かりやすく解説します。
- 餌を少なくする
- 水槽を大きくしない
金魚の健康を維持できるよう、工夫しながら飼育してあげましょう
餌を少なくする
金魚に餌を与える頻度を、1日~2日に1回程度に抑えると、金魚が大型になりにくいです。
金魚は大食漢で、与えられた餌はすべて食べ、さらにすぐおねだりしてきます。
可愛らしいうえに餌やりはとても楽しく、どんどん餌を与えてしまいたくなるかもしれません。
しかし、餌の与えすぎは金魚の健康にも良い影響がありません。
特に丸みの強い体型に改良されている金魚は、消化不良を起こしやすく、餌の食べ過ぎは転覆病などの原因にもなります。
1回に与える餌の量も腹7分目程度に抑えることによって、金魚の消化不良も防ぎやすくなるのです。
水槽を大きくしない
水槽を大きくしないことも、金魚を大きく育てない上でのポイントです。
金魚に限らず、魚は水量と酸素が豊富だと、運動量が増して成長しやすくなります。
金魚がまだ小さいうちに大きな水槽で飼育を始めると、活動量に比例し、食欲が増して大きくなりやすいのです。
餌の量をコントロールしたり、成長に合わせて段階的に水槽をサイズアップしたりすることで、金魚が大きくなりすぎるのを防げるでしょう。
ただし、水槽が小さくなると水が汚れやすくなるため、水換えなどのメンテナンス頻度は高くなります。
金魚を大きくしすぎず健康的に育てていくためには、日々の変化をよく観察し、しっかりと管理してあげることが大切です。
金魚はそもそも大きく育つ魚
金魚は中型魚であり、小型種でも15cm程度まで成長します。
観賞魚店や金魚すくいで目にする3~5cmほどの幼魚サイズの金魚は、とても愛らしく飼育もしやすいです。しかし、自然の成り行きとして成長しますので、大きく成長しても問題ない環境で飼育してあげることが大切です。
金魚を終生飼育するためには、60cm水槽サイズの飼育スペースを確保してあげましょう。
また、ろ過フィルターは上部式や投げ込み式など、酸素供給量が多くメンテナンスが楽なフィルターが適しています。
まとめ:大きくならない金魚の品種5選!大きく育てないポイントも解説します
このコラムでは、大きくならない金魚5種や、大きく育てないポイントをお伝えしました。
金魚には多くの改良品種があり、体型や大きさもさまざまです。
飼育を始める前に、それぞれの金魚の特徴を理解しておくことで、より楽しく飼育できるしょう。
なお、餌の量や水槽サイズを工夫し、金魚の大きさをある程度コントロールできますが、「金魚は中型魚である」ことは頭に入れておいてください。
ピンポンパールや丹頂は観賞魚店で目にする機会も多いため、小型で飼育を始めやすい金魚の代表格です。小型種の金魚を飼い始めたら、餌は1日〜2日に1回で腹7分目に抑えましょう。
また、成長に合わせて段階的に水槽をサイズアップさせたり、あえて大きい水槽を導入しなかったりすることで、金魚を大型化させずに飼育できます。
コラムを参考に、金魚の飼育を始めてみてはいかがでしょうか。
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