

ワイドフィンのメダカとは!特徴からおすすめ品種3選と飼育容器
大きく広がるヒレを持つワイドフィンメダカは、気品あふれる美しさが魅力的な人気の改良メダカです。
尻ビレと背ビレが幅広く伸長する改良品種のなかでも特に観賞性に優れた品種で、まだ作出されて日が浅いため希少性が高く、高値で取引されることも少なくありません。
ワイドフィンの特徴に加えて、ヒレに体色や光沢がのる品種は目を見張る美しさがありますので、きれいなメダカや個性的な品種を探している方におすすめのです。
ここではワイドフィンのメダカの特徴やおすすめの品種、適した飼育容器を解説します。
よく似た特徴を持つロングフィンとの違いについても触れていきますので、改良メダカにご興味ある方はぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにワイドフィンのメダカの特徴とおすすめの品種を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
長く伸長したヒレをなびかせて泳ぐ姿が美しいワイドフィンの特徴を持つ改良メダカは、熱帯魚にも負けない優美さが魅力です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ワイドフィンのメダカの特徴とおすすめの品種を解説します。
ワイドフィンのメダカとは!
ワイドフィンメダカは、2021年に日本メダカ協会に新品種として認定されたばかりの、新しい改良メダカです。
普通のメダカと比べて次のような特徴があります。
- 尻ビレと背ビレの幅が広い
- 尻ビレと背ビレの軟条が多い
- 尾柄部がやや太い
ノーマル体型のメダカよりも尻ビレと背ビレの幅が広く、軟条(ヒレの節)も多いため、ヒレがより際立ちます。
また尻ビレの末端から尾ビレまでの尾柄(びへい)部が太く、やや寸詰まりに見えるのも特徴です。
代表的な品種はマリアージュキッシングワイドフィンやレッドクリフメダカなど。どれも希少性が高いため、高級メダカとして名が知られています。
体型の特徴に加えて、ヒレにラメや体色が乗る品種も作出されており、こちらはより優美な印象です。幅広いヒレをたなびかせながら泳ぐ姿は、熱帯魚にも負けない存在感を放ちます。
ロングフィン(ヒレ長)メダカとの違い
ワイドフィンと同じく長いヒレを持つのが、ロングフィンのメダカです。
一見すると同品種に見える両種ですが、尻ビレと尾ビレの間隔に注目すると見分けることができます。
比較するとわかりやすいのですが、ヒレの幅は変わらず縦方向に伸長するロングフィンは尻ビレと尾ビレの間が広いのに対して、ヒレの幅が広くなるワイドフィンのメダカは、尻ビレが尾ビレの付け根近くまで伸長するため、ヒレ同士の間隔がかなり狭いです。
ワイドフィンの方がややヒレが大きく広がっているように見えるので鮮烈な印象を受けますが、ロングフィンの水中で揺蕩う長いヒレも繊細な美しさがあります。
どちらも見応えがありますので、お好みで品種を選んでみてください。
ワイドフィンのメダカおすすめ3選
ここからは、おすすめのワイドフィンメダカを3品種ご紹介します。
華やかで観賞性が高い品種ですので、きれいなメダカをお探しの方はぜひご覧ください。
マリアージュキッシングワイドフィン
ワイドフィンメダカの代表的な品種です。
垂水ロングフィンとモルフォをかけ合わせて作出されたメダカで、幅広いワイドフィンと長く伸長するロングフィンの特徴が色濃く現れています。さらにヒレに光沢がのるため、とても美しく存在感は抜群です。
体は青体色ですが体外光が目立ちますので、メタリックな印象を受けます。ヒレ同士の距離が近く、まるでキスしているように見えることからキッシングワイドフィンと名付けられました。
また、体に黄体色が加わるエメラルドフィンタイプは、体とヒレのコントラストが際立つためノーマルタイプとは違った美しさがあります。
レッドクリフメダカ 紅白
紅白の体に光沢が乗る美しいワイドフィンメダカです。
体外光はマリアージュキッシングワイドフィンほど多くないものの、体色と体外光、ヒレの光沢のバランスが良く非常に高い鑑賞性を持ちます。
ロングフィンの特徴もありますので、飼い込むことでヒレが大きく広がる美しいメダカです。
レッドクリフメダカはまだまだ個体数が少なく、その中で品質が高いものとなると更に希少なため、ペアで100万円を超えるほどの高値で取引されたことでも話題になりました。まさに愛好家憧れの高級メダカと言えるでしょう。
レッドクリフメダカ ダークタイプ
琥珀体色のレッドクリフメダカです。先ほどの紅白よりもやや落ち着いた色合いの体色なため、より光沢が際立ちます。
紅白に比べロングフィンになりやすいのも特徴です。紅白と同様、2022年に作出された品種ですので、改良品種としての歴史は浅く高額で扱われます。
レッドクリフメダカには他に黄色みの強いイエロータイプもおり、こちらも希少性が高く高価です。
ワイドフィンに向いている飼育容器
ワイドフィンメダカ特有の美しいヒレを存分に堪能するためには、飼育容器にもこだわってみてはいかがでしょうか。
ここでは、ワイドフィンメダカに向いている飼育容器を4種類ご紹介します。
ヒレが鑑賞しやすいスリムな小型ガラス水槽や、飼育・繁殖に特化した発泡スチロールなど、飼育スタイルに合わせて選べる容器を厳選しましたので、参考にしてみてください。
寿工芸 レグラスフラット F-40S/B
メダカを観賞しやすい40cm(幅40×奥行16×高さ22cm)スリム水槽です。
フレームレスで視界を遮るものがないため、鑑賞性を損なうことがありません。印象的なブラックシリコンは水槽の印象を引き締めるだけではなく、メダカの光沢を際立たせる効果も期待できます。
水量は12Lですので、メダカであれば10匹前後の飼育数がおすすめです。
GEX マリーナスリムS
30cm(幅31.5×奥行16×高さ24cm)スリム水槽です。卓上にも置けるサイズなので、ワイドフィンメダカの特徴的なヒレを間近で観察するのに向いています。
シンプルな容器なので、ヒレの美しさを邪魔することなく存分に引き立たせることができるのも魅力です。
水量は10L程度ですので、メダカは10匹以下の飼育に留めましょう。
GEX グラステリアスリム450
しっかりメダカ飼育を楽しみたい方におすすめなのが、『GEX グラステリアスリム450』です。
フレームレスに加えクリアシリコンによって接合されているため、メダカの観賞性を邪魔することなく美しいヒレや体色を観察できます。
45cm(幅45×奥行20×高さ22cm)スリム水槽で水量が17Lありますので、メダカを多めに飼育できるのも嬉しい点です。
発泡スチロール 黒
メダカの飼育や繁殖に力を入れるときは、発泡スチロールの容器がおすすめです。
発泡スチロールの断熱効果によって水温変化を抑えられるため、メダカに余計なストレスがかかりません。ワイドフィンメダカは高価なメダカですので、リスクを減らすために、少しでも負担を減らしながら確実に管理していきましょう。
白でも問題ありませんが、上見で観賞したり体色を際立たせたりしたい場合は黒い発泡スチロールが良いです。また、メダカには周囲の環境に合わせて体色を変える保護色という能力があるため、黒い容器は色揚げ効果が期待できます。
まとめ:ワイドフィンのメダカとは!特徴からおすすめ品種3選と飼育容器
今回はワイドフィンのメダカの特徴やおすすめの品種、適した飼育容器をご紹介しました。
ワイドフィンのメダカは、尻ビレと背ビレが幅広く尾柄が太いのが特徴で、その華やかな美しさから人気を集めています。
マリアージュキッシングワイドフィンやレッドクリフメダカなどは2021年以降に作出された新しい品種で、品種改良によって派生するメダカにも期待が膨らみます。
観賞魚としてはもちろん繁殖や品種改良も魅力的な品種ですので、きれいなメダカや特徴的なメダカの作出に興味がある方は、ワイドフィンメダカの飼育に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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