バルーン型の熱帯魚5選!風船のようにかわいい珍しい種類をご紹介!
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熱帯魚の『バルーン』とは改良品種の1つでショートボディタイプとも呼ばれています。
その名の通り原種よりも胴体が短く、丸みを帯びたフォルムが特徴です。
モーリーやプラティ、グラミーなど様々な魚種のバルーン型が作出されており、そのユニークな姿や可愛らしい仕草によって、女性などから人気を得ています。
そんなバルーン型の熱帯魚たちですが、原種と比較すると飼育難易度は高くなっている傾向にあります。
理由としては、その体形から遊泳力が低くなっており、水流で衰弱したり餌を上手く取れないことがあるからです。
ここでは、バルーン型の熱帯魚の中でもかわいくおすすめの品種を取り上げ、飼育の際のポイントなどと一緒にご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにバルーン体型の熱帯魚をご紹介
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
熱帯魚のは様々な改良品種がいますが、バルーン体型は比較的目にする機会の多い改良種ではないでしょうか。
体に丸みがあることでマスコットのようなかわいらしさもあります。
飼育しやすく流通も多いバルーン体型の熱帯魚をご紹介します。
バルーン型の熱帯魚とは
ショートボディタイプとも呼ばれている改良品種で、その名の通り胴体が短く、丸みを帯びた風船のような体形をしている種類です。
そのユニークな外見や可愛らしい仕草などから人気がありますが、原種と比較すると飼育難易度は高い傾向にあります。
なぜなら、バルーン型は胸ビレが小さくなっている種類が多いことに加え、丸みを帯びた魚体は水の抵抗を受けやすく、遊泳力が低いためです。
通常の体形の熱帯魚と混泳させると餌を取られてしまったり、強い水流が発生していると泳ぎ疲れて弱ってしまうことがあるので、飼育環境には注意してましょう。
バルーン型熱帯魚おすすめ5選
ここでは、バルーン型の熱帯魚のなかでも、ショップなどで取り扱いが多く、かわいい品種をご紹介します。
バルーンモーリー
セルフィンモーリーを改良した品種で、丈夫で飼育しやすいことからバルーン型の中では初心者にもおすすめできます。
丸みを帯びた魚体で泳ぎ回る様子は可愛らしく、体色もバリエーションに富むためレイアウト水槽に導入されることも多いです。
基本的には温厚で混泳相性は良好なのですが、個体によっては特に同種と小競り合いをすることがあります。
喧嘩をしてしまう時は、隠れ場所となる水草やシェルターを多め入れておくと良いでしょう。
バルーンプラティ
バルーン体型のプラティです。カラーバリエーションが豊富で、水槽に彩を与えてくれます。
プラティの丈夫さを引き継いでおり、飼育しやすいため初心者にもおすすめの品種です。
植物食性が強く、柔らかい水草は食害に合いやすいのですが、コケも多少は食べてくれるのでコケ抑制に役立ちます。
基本的には温厚ですが、同種間では小競り合いをする場合があるため、喧嘩が頻発するようでしたら隠れ家を多めに用意してください。
バルーンブルーダイヤモンド・ラミレジィ
ヨーロッパや東南アジアで品種改良が盛んなラミレジィ。その中でも特に人気があるブルーダイヤモンドラミレジィのバルーン体型です。
やや気性が荒く、同種・多種ともに攻撃を仕掛けるので、混泳させる場合は十分に隠れ場所を作っておきましょう。
その名の通り鮮やかな青色が美しく、バルーン体型と相まって魅力的な熱帯魚です。
バルーンモンクホーシャ
モンクホーシャのバルーン体型で、赤く縁どられた目が印象的です。
泳ぎが上手くないせいか原種より性格はマイルドになっており、混泳はさせやすくなっています。
植物食性が強い点は変わらないため、水草は種類に注意してください。
バルーンペンギンテトラ
ペンギンテトラ特有のちょこちょことしたかわいい泳ぎ方とバルーン体型が相まって、愛嬌たっぷりの熱帯魚です。
そのかわいらしさから人気もあり、流通量も比較的多いのでマスコット的魚を泳がせたい場合におすすめしたい品種と言えます。
バルーン体型の熱帯魚を飼育するポイント
バルーン体型の熱帯魚は、その特徴的なフォルムから強い水流などが苦手です。
ここでは、バルーン体型の熱帯魚を飼育する際に気を付けたいポイントをご紹介します。
強い水流は苦手!
バルーン型の品種は胸ビレが小さくなっているものが多く、丸みを帯びた体は水の抵抗を受けやすいです。
そのため、泳ぎが普通体型の種類と比べると苦手で、強い水流がある環境だと衰弱してしまうので注意してください。
水流を抑えるためには、フィルターの排水とエアレーションの配置がポイントです。
フィルターの排水が問題になるようでしたら、フローパイプやシャワーパイプを取り付けると、水流を分散させられて水の勢いを弱化できます。
エアレーションの場合はエアポンプの出力を絞ったり、隅の方にエアストーンを配置すると良いでしょう。
バルーン体型は泳ぎが苦手!給餌には工夫を!
バルーン型は口が小さめな品種が多いです。
そのうえ泳ぎが苦手なので、うまく餌が捕食できないことがあります。
また、高い遊泳力を持つ混泳魚が居ると、餌を取られて十分に食べられないことも考えられます。
バルーン体型には沈降性の餌が向いています。給餌の際にはバルーン型が食べられているかどうか、きちんと観察してください。
餌を他の個体に取られているようでしたら、混泳自体をやめたり、バルーン型の目前に餌を落としてあげると良いでしょう。
混泳しやすいけど混泳相手には要注意!
バルーン体型の熱帯魚は改良を重ねた品種ばかりです。
基本的には温厚な種類が多く混泳しやすいのですが、同種同士では小競り合いをすることがあります。
ケンカをしても重大な事態になることはありませんが、小競り合いが続くようなら水草やシェルターなど、隠れ家になるものを増やすなど対策を行いましょう。
また、遊泳力が低いため、遊泳力が高く常に泳ぎ回っているような魚種が居ると、ストレスを感じやすいので避けた方が無難です。
ちょっかいを出されても上手く躱せないため、他魚のヒレをかじる癖があるテトラ類などとの混泳も、よく観察したうえで注意して行ってください。
まとめ:バルーン型の熱帯魚5選!風船のようにかわいい珍しい種類をご紹介!
バルーン体型(ショートボディタイプ)とは改良品種の1つの形態で、原種と比較すると寸詰まりの魚体をしており、丸みを帯びた風船のようなフォルムが特徴です。
ユニークな姿と可愛らしい動作が魅力的な品種ですが、原種よりも飼育環境の管理に注意が必要なことがあります。
泳ぎが苦手な傾向にあるため、強い水流が発生しないようにしたうえで、給餌や混泳相性に注意しましょう。
とは言え、注意点さえ理解していれば、飼育が難しいわけではないです。特にバルーンモーリーやバルーンプラティなどは初心者にもおすすめできる種類です。
他の品種にはない魅力があるため、ぜひバルーン型の熱帯魚飼育に挑戦してみてください。
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