凸型構図とは!小型水槽やキューブ水槽におすすめ!水槽レイアウト
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「もっときれいなレイアウト水槽を作りたい」「凸型構図のコツを知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。
SNSやお店できれいにレイアウトされた水槽を見て、「自分でも作ってみたい」と憧れますよね。
水槽のレイアウトには基本となる構図があり、構図に合わせれば美しいレイアウトを作ることができるのです。
今回は、水槽レイアウトの基本の1つであり、小型水槽やキューブ水槽にも向いている「凸型構図」について解説します。
レイアウトの作り方や凸型構図に向いている魚種、実際にレイアウトした水槽の例もご紹介しますので、参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに凸型構図のポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
- 凸型構図とは、水槽中央に高さを作るレイアウト方法!アクアリウムの見どころを中央に凝縮できるよ
- 基本構図の中では難易度が高め!凸型構図を作る場合は、素材選びから始めよう安定感のある流木などがおすすめ!
- 水槽壁面との距離はしっかり空けよう!レイアウト物がガラス面にあたると、水槽全体に負荷がかかるよ
- 飼育生体は小型魚がおすすめ!体の小さな魚種のほうが、凸型構図では泳ぎやすい
水槽レイアウトには3つの基本構図があり、凸型構図はその1つです。
レイアウト自体の難易度が高く、トリミングなど管理の手間も多い凸型構図ですが、その分心を惹きつけるような美しいレイアウトを作れます。アクアリウム初心者の方も、ぜひ挑戦してみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、凸型構図の特徴や作り方、向いている魚種やレイアウト例を解説します。
熱帯魚の飼い方や必要なアイテム、水槽設置方法についてはこちらをご覧ください。
凸型構図とは
凸型構図とは、水槽中央部にボリュームを持たせ、左右に空間を作るレイアウトのことです。
横幅が狭い小型水槽やハイタイプの水槽に向いていて、魚が自然と外側に向かって遊泳するので鑑賞しやすくなります。奥行き感を演出するより、高さや横幅の広がりを演出したい場合に用いられるレイアウトです。
凸型構図では中央部に形のよい流木や岩を配置し、これらを軸にレイアウトすることが多いです。バランスを取るのが難しく、水槽レイアウト構図の中では難易度が高いですが、ポイントを押さえれば初心者の方でも取り組むことができますよ。
レイアウトの構図については、こちらのコラムも参考にしてください。
凸型構図の作り方
こちらでは、凸型構図の作り方を解説します。
難易度が高いとはいえ、ポイントを押さえれば初心者の方でも十分にレイアウトできるので、参考にしてください。
レイアウトを中央寄せで作る
凸型構図の一番のポイントは、レイアウトを中央付近に寄せて作ることです。
中央にメインとなる岩を配置し、そこから外に向かって流木や活着水草などを組み合わせ、高さを演出します。水草を水槽全体に分散させず、中央に寄せることで少ない水草でもボリューム感が出るのです。
また、中央付近の水草は流木や岩や影から思い切ってはみ出させると、きれいなレイアウトになります。
壁面との距離感
凸型構図では、山を作るイメージで壁面と距離を取って、魚たちの遊泳スペースを確保することも大切です。
小型水槽では特に、水槽全体に水草や流木があると遊泳スペースが埋もれてしまいます。壁面と適度に離すことで、魚たちの遊泳スペースが確保できるのです。
また、壁面との距離を取ることで、水槽全体に水流が行き渡りやすくなります。鑑賞性だけではなく水質維持のためにも、レイアウトを工夫しましょう。
流木や岩を活用しよう
凸型構図では、高さを出すために、流木や岩の形状が重要です。
程よい大きさの岩や、組みやすく高さのある流木を選ぶことで、よりダイナミックなレイアウトに仕上がります。流木や岩を選ぶ際は、最初から「凸型構図を作る」ことを念頭に置き、出来上がりをイメージしながら選びましょう。
小さなものを複数組み合わせるのもよいですが、思い切って主張の強い大きなものを配置するのもおすすめです。
凸型構図に向いている魚種
ここからは、凸型構図でレイアウトした水槽に向いている魚種を紹介します。
凸型構図は中層の左右に遊泳スペースがあるので、中層から表層を泳ぐ魚が映えます。
水槽の規模にもよりますが、小型熱帯魚が特におすすめです。
グッピー
熱帯魚として定番のグッピーは水面付近を泳ぐため、ヒラヒラとした尾びれで水槽内がとても賑やかになります。
グッピーは卵胎生で、繁殖も比較的簡単です。隠れ家となるような水草を多く植えておくと、水槽内で自然繁殖して、稚魚が泳いでいる様子も見られるかもしれませんね。
ネオンテトラ
小型魚の代表種であり、キラキラと輝くような体色のネオンテトラは、レイアウトされた水槽によく映えます。
ネオンテトラは中層付近で群れを作りますが、遊泳スペースで適度にバラけるので、水槽全体が華やかになりおすすめです。
ネオンテトラだけでも十分に映えますが、性格も温和なため混泳にも向いています。
メダカ
ポピュラーな魚であるメダカは、しっかりとレイアウトされた水槽に入れるとより鑑賞性が高まります。
普通体型のメダカも改良されたメダカも、レイアウト水槽ではまた違った見え方が楽しめるでしょう。
また、メダカは水面付近を泳ぐので、遊泳スペースが確保された凸型構図に適しています。
モーリー
モーリーはグッピーと同じ卵胎生メダカで、元気よく泳ぐ姿は見ごたえ十分です。
体高とボリュームがあるので、凸型構図でレイアウトした水槽によく映えます。風船のように丸い体型をしたバルーンモーリーも、可愛らしく水槽を彩ってくれるのでおすすめです。
基本的には穏やかな性格ですが、気が強い個体も中にはいるので、小さな魚との混泳には気を付けてください。
ラスボラ
ラスボラは小型のコイの仲間で、状態が上がるととても美しい発色になります。
中層付近を泳ぐので凸型構図で観賞しやすく、水槽壁面にいることが多いラスボラ・エスペイやヘテロモルファがおすすめです。
マンジュウイシモチ
海水魚であれば、別名「イチゴパンツ」の名前のとおり、赤い斑点がとても可愛らしいマンジュウイシモチもおすすめです。
マンジュウイシモチは、中層から表層をホバリングするようにゆっくりと泳ぎます。
温和で混泳もしやすく、小型水槽でも飼育しやすいのもおすすめする理由の1つです。
凸型構図のレイアウト例
ここでは、実際に凸型構図でレイアウトされた水槽の実例をご紹介します。
まずは上手な水槽を真似するのも、レイアウトが上達するコツですので参考にしてみてください。
小型の凸型構図水槽
幅30cmの小型水槽での実例です。
高さの出る水草を中央に配置することで、小型水槽ながらダイナミックで立体的に見えています。
魚の遊泳スペースもしっかりと確保し、凸型構図のお手本のようなレイアウトです。
キューブ型水槽を活かした凸型構図
水草と流木、岩が複雑に絡みあい、色の濃淡が生み出されることで水槽に広がりが見えます。
水槽の左右と水面付近に遊泳スペースがあり、魚たちが散らばって泳いでも狭さを感じません。
また、中央部分の水草で適度なボリュームを出すことで、パイプ類が目立たなくなっています。
凸型構図のサンゴ水槽
中央部にライブロックを組み上げ、サンゴで凸型にレイアウトされた水槽です。
レイアウトの軸をやや右側に寄せることで、遊泳力の強いハナダイやデバスズメの遊泳スペースが確保できています。また、トンネル状にライブロックを組むことで、隠れ家にもなるのです。
海水の水槽では、ライブロックをどう組み上げるかで印象が大きく変わります。
円柱水槽の凸型構図
円柱型の特殊水槽にレイアウトした、凸型構図です。
円柱水槽は高さがあるので、流木に活着させた水草を使うことで、高さを演出しています。
また、円柱水槽は中央にフロー管がありますが、凸型構図にして隠すことで、鑑賞性が上がっているのです。
リシアを使った凸型構図
人気の水草である、リシアをメインに使った凸型構図です。
ふんわりと成長するリシアの性質を生かし、流木と組み合わせたレイアウトにしています。
レイアウトをする時点では、リシアを流木に巻き付けただけの状態なので、成長後を見込んでレイアウトするのが難しいポイントです。
まとめ:凸型構図とは!小型水槽やキューブ水槽におすすめ!水槽レイアウト
今回のコラムでは、水槽レイアウトの凸型構図について解説しました。
凸型構図は、小型水槽やキューブ水槽でも魚の遊泳スペースを確保しつつ、ダイナミックな水景が作れるおすすめのレイアウト構図です。
慣れるまではバランスの取り方が少し難しいですが、試行錯誤の過程も楽しんでみてはいかがでしょうか。
アクアリウム初心者の方もコラムを参考に、ぜひ挑戦してみてくださいね。
水槽のレイアウトに関しては、こちらのコラムも参考にしてください。
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