魚の脱肛・脱腸について!熱帯魚・金魚・メダカの脱腸対策・治療方法

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魚のお尻の辺りが盛り上がっていたり、肛門からフンではない何かが出ているように見えたら、脱肛や脱腸を起こしている可能性が高いです。
様々な生き物で起こることがある脱肛や脱腸は、観賞魚の場合、主に餌の与えすぎや消化不良が原因となって発症します。
すぐに死んでしまうような緊急性の高い症状ではないものの、放置すると細菌感染を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
とはいえ過度に心配する必要はなく、正しい知識を持って適切な予防と治療を行えば症状の改善が期待できます。見た目のインパクトが大きいので初めて見た方は驚いてしまうかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。
そこで今回は、魚の脱肛・脱腸について、脱肛・脱腸の見分け方から、起こりやすい魚種の特徴、予防のコツ、症状が出たときの治療まで詳しく解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに魚の脱肛・脱腸の対策と治療法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚の消化不良などが続いていると、脱肛や脱腸を引き起こすことがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚の脱肛・脱腸の対策と治療法を解説します。
魚の脱肛・脱腸とは

魚の肛門に起こるトラブルは、症状の進行具合によって脱肛と脱腸に呼び分けられます。
ここでは、魚の脱肛・脱腸の症状と原因を解説します。
どちらも似たような症状ですが、それぞれ対処法や緊急度合いが異なりますので、見分け方や原因を知っておくと安心です。
魚の脱肛・脱腸の症状
脱肛と脱腸はどちらも肛門付近に異常が現れる症状ですが、厳密には状態が異なります。
- 脱肛:肛門やその周りがやや赤く腫れて盛り上がったように見える
- 脱腸:肛門からピンク色や赤色の腸や粘膜が飛び出している
症状の進行具合としては脱腸の方が進行している状態で、多くの場合は脱肛の段階で収まります。
しかし、何らかの原因で脱腸まで進行すると飛び出した内臓が細菌に感染してしまう危険があるため、早めに対応する必要があるでしょう。
脱肛や脱腸はすぐに命に関わるような症状ではありませんが、放置せずしっかり治療を試みることが大切です。
脱肛・脱腸の原因
症状が微妙に異なる脱肛と脱腸ですが、原因はどちらも餌の食べ過ぎや消化不良によるものと考えられます。
腸の内容物が増え過ぎると腹圧が上昇し、肛門から内蔵組織が押し出されてしまうのです。
中でも抱卵期のメスは、そもそも卵で体内のスペースが圧迫されているため、少しの消化不良からあっという間に脱腸に進行してしまうこともあります。
体力を使う繁殖シーズンに向けて魚を太らせたい時でも、無理に食べさせるのではなく、脱肛や脱腸のリスクを考えながら給餌量を調整することが大切です。
量を変えずに繁殖用の高カロリーな餌に切り替えるなどの工夫を検討してみましょう。
また水温が低いと消化機能が落ちるため、季節の変わり目などは特に注意します。
日々、魚の状態や環境をよく観察し、状況に合わせた給餌を心がけてください。
脱肛・脱腸しやすい魚種

どんな魚でも脱肛や脱腸になる可能性はありますが、魚種ごとの体の構造や繁殖の性質の違いによりなりやすさが変わります。
ここでは、脱肛・脱腸に特に注意したい魚種を6種類ご紹介します。
メダカ
繁殖がしやすく抱卵する機会の多いメダカは、体内が圧迫されやすく脱肛や脱腸になりやすい魚種です。
中でもダルマメダカのような胴の詰まった特殊な体型の品種は、通常のメダカよりもさらにリスクが高め。
繁殖シーズンを迎えた親魚には餌をたくさん与えて太らせるのが定石ですが、脱肛・脱腸の危険を回避するならば、一度の量を控えめに1日3回程度に回数を増やして、食べた餌をちゃんと消化する時間を設けてあげると安全です。
卵胎生メダカ
グッピー、プラティ、モーリー、ソードテールなどの卵胎生メダカの仲間も、妊娠しやすくお腹が圧迫されがちです。
卵胎生メダカは体内でたくさんの稚魚を育てて産む習性があることから、妊娠中は餌の食べ過ぎや消化不良に十分注意してください。出産するまでは餌を1日2〜3回に小分けにしてあげると良いでしょう。
またこの時期のメスは特にデリケートな状態にあるため、可能ならば別水槽に隔離して、餌の量だけでなく水質にも気を配ってあげることが大切です。
丸い体型の金魚
らんちゅう、琉金、ピンポンパールなどの丸みを帯びた体型の金魚は、背骨が短く腸が圧迫されやすい構造をしています。
このような体型の金魚は消化不良を起こしやすく、脱肛・脱腸になるリスクが高めなので、餌の与え過ぎに注意しましょう。特に冬場は水温低下により消化機能が落ちるため、給餌量を控えめにするのが適切です。
和金のようなスマートな体型の金魚と比べると、丸い体型の品種は餌やりや飼育環境にやや気を使う場面が多いと言えます。
ベタ
ベタは、内臓の多くが頭部周辺に集まる独特の体内構造をしています。
この構造はそもそも圧力に弱い上に肉食性の餌を好むことから、一般的な魚よりも消化不良や脱腸、腸閉塞などを起こしやすいです。
飼育環境ではできるだけ消化がしやすい小粒の人工餌を選び、赤虫などの活餌はおやつ程度の少量に留めると、健康を維持しやすいでしょう。
ベタは食欲旺盛な個体が多いですが欲しがるままに与えるのではなく、適量を守ることが大切です。
アフリカンシクリッド(ムブナ系)
アーリーやカエルレウスなど、草食性が強いムブナ系のアフリカンシクリッドは、植物性の餌が不足すると便秘になりやすいという特徴があります。
飼育環境でも動物性の餌が多いと便秘になり脱腸のリスクが上がるため、普段から植物性の餌をバランスよく取り入れることが大切です。
実際、東京アクアガーデンが管理する水槽でも、ムブナ系を飼育する水槽では動物性の餌を控えめにしています。
アフリカンシクリッドに限った話ではありませんが、食性に合わせた餌を与えることが大切です。
ショートボディの品種
バルーンモーリーやフラワーホーンなど、ショートボディの品種も脱肛・脱腸に注意が必要です。
胴が短く腸が入るスペースが圧迫されやすいため、少しの消化不良でも脱肛・脱腸になるリスクが上がります。このような品種を飼育する際は、水温を高めに設定して消化を促進し、便秘にならない環境作りを心がけましょう。
見た目のかわいらしさから人気の品種ですが、体型の特性を理解したうえで適切な飼育管理を行うことが重要です。
魚の脱肛・脱腸を予防するには

脱肛・脱腸は、日頃の飼育管理で予防できます。
ここでは、脱肛・脱腸を防ぐための2つの対策をご紹介します。
治る可能性があるとはいえ、脱肛・脱腸は魚に大きく負担を掛ける病気です。健康に長生きさせるため、可能な限り予防しましょう。
一度の餌量は控えめを心がける
脱肛・脱腸の予防で一番重要なのが、餌量のコントロールです。
食べ過ぎはもちろん、常に満腹状態まで食べさせているとお腹が膨らんで、体内が圧迫されてしまいます。特に体が短いタイプや丸い体型の魚種の場合は餌を控えめに、腹七〜八分目を意識しましょう。
先ほども触れた通り抱卵中や出産間近のメスに対しては、一回の餌の量を減らし、その分与える回数を増やして対応します。
また餌の種類も大切で、消化しやすいフレークタイプや小粒のペレットを選ぶと、消化不良のリスクを抑えられます。
赤虫などの活餌は嗜好性が高いものの、与えすぎると腸に負担がかかるため、おやつ程度に留めておくのが無難です。
魚は餌を与えれば与えるだけ食べてしまう傾向があるため、飼い主側で適切な量を管理するようにしてください。
水温・水質管理を徹底する
基本的な水温や水質の管理を徹底するというのも、脱腸予防に効果的です。
水温が低いと魚の代謝が落ち、消化機能も低下してしまいます。便秘気味の個体がいる場合は、水温を少し高めに設定して代謝を促すと、症状が改善しやすいです。
ただし急激な温度変化は魚のストレスになるため、1日1℃程度を目安に時間をかけて水温を上げていきましょう。
また、アンモニアや亜硝酸が蓄積した水槽は、魚が体調を崩しやすく消化機能にも悪影響です。定期的な水換えや底砂掃除、ろ過フィルターのメンテナンスなどを行い、適した水質を維持しましょう。
また万が一脱腸が発生した場合は、細菌感染を防ぐために水槽掃除を徹底し、いつも以上に清潔な環境を整えてください。
日頃から水質を安定させておくと、いざというときの回復も早まります。
魚が脱肛・脱腸したときの治療方法

いくら予防を心がけていても脱肛・脱腸が起きてしまうことはありますが、適切な対処を行えば症状が改善するケースも少なくありません。
最後に、脱肛・脱腸したときの治療方法をご紹介します。
いざという時に落ち着いて対処できるよう、治療方法を覚えておくことも大切です。
絶食する
脱肛・脱腸を起こしたら個体を見つけたら、まず絶食です。
症状が出ていても、初期段階で体内の圧力が弱まれば時間の経過とともに元に戻る可能性があります。
該当の個体を隔離し、腸の中身を減らすために3〜5日ほど餌やりをやめて様子を見ましょう。
絶食する日数は魚の状態に合わせて、体力のない小さな魚は短めに、体調が安定している成魚であれば5日程度が目安です。
絶食中は魚をよく観察、症状が改善しているか悪化していないかを毎日チェックしてください。
回復してきたら消化しやすい餌を少量から再開し、様子を見ながら通常の給餌に戻していきます。
ちなみに魚は数日間の絶食ならば、健康に影響はありません。症状を悪化させないために、思い切って絶断食を検討しましょう。
塩水浴や薬浴、隔離
症状が軽いときは、絶食期間中に塩水浴をするのも良い方法です。
塩水浴は浸透圧の効果を利用して魚の体力を温存し、治癒を早める効果が期待できる治療法で、ちょっとした消化不良の改善などにも効果的。
金魚やメダカなど塩水浴ができる魚種であれば、濃度0.5%の塩水でコンディションを整えると、脱肛や脱腸の症状が治まりやすくなります。
また、脱腸の程度が大きく内蔵の組織が明らかに露出している場合は、感染予防としてメチレンブルーでの薬浴が有効です。
いずれの治療を行う場合も、基本的には病魚を別容器に隔離し、状態に合わせて個別に対応したほうが適切な環境を整えられます。
特に肉食性の強い魚や好奇心旺盛な魚がいる水槽では、脱腸部分を突かれてしまう危険があるため、必ず隔離して治療を進めましょう。
まとめ:魚の脱肛・脱腸について!熱帯魚・金魚・メダカの脱腸対策・治療方法

魚の脱肛・脱腸の症状や原因、なりやすい魚種、そして対策と治療方法を解説しました。
脱肛は肛門が盛り上がった状態、脱腸は腸や粘膜が体外に出てしまった状態を指します。すぐに命に関わるようなことは少ないものの、放っておくと細菌感染を起こす危険があるため、見つけたら早急に対処しましょう。
主な原因は餌の与えすぎと消化不良で、腸が膨らんで腹圧が高まることで発症します。卵胎生メダカやショートボディの品種など、圧迫されやすい特性をもつ魚種を飼育している場合は特に注意が必要です。
予防のポイントは、餌を控えめにすることと水温・水質管理の徹底です。少量の餌を複数回に分けて与え、消化の負担を軽減しましょう。
万が一発症してしまった場合は、まず3〜5日の絶食を試してみてください。金魚やメダカであれば0.5%の塩水浴も効果的で、症状が重い場合はメチレンブルーを使った薬浴を行います。
脱肛・脱腸は見た目のインパクトが大きく、発症すると慌ててしまいがちですが、正しい知識と対処法を知っていれば決して怖くありません。
日頃から適切な給餌量と水槽環境を守り、魚たちの健康を維持していきましょう。
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