
最近はいろいろな種類が販売されていて、人気が高まっている「メダカ」の水質を安定させるのに、バクテリア剤を検討される方も増えています。
健康で綺麗な水槽を保つためには「バクテリア」が必須ですが、水槽になぜバクテリアが必要なのか、どうやったら安定した水槽管理が出来るのかなどについてご説明していきます。
水質を整えて可愛いメダカを健康に育ててみましょう。
目次
水槽立ち上げとは?
では、よく言われる「水槽の立ち上げ」とはどのようなことを言うのでしょうか。
新たな生態系を造り出す作業です
メダカはただ水の中に放ってやれば元気に育つものではありません。
自然界であれば、他の生物もたくさん一緒に住み、食物連鎖が構成されています。それに似た生態系を作ってやることを、「水槽の立ち上げ」と言います。
メダカは生きていますから餌を食べたらフンをします。そのフンはメダカにとっては害になります。ではそのフンをどうしたらいいか…?メダカのしたフンを処理する方法は大きく分けて3つあり、
- 物理ろ過:フィルターなどでフンを取り除く
- 化学ろ過:フィルターで取り除けなかった微細なゴミを活性炭などに吸着させる
- 生物ろ過:物理・化学ろ過で取り除けない毒性のある成分をバクテリアに処理させる
となっています。
こちらのページでご紹介するのはバクテリアによる「生物ろ過」ですね。
3つのろ過のうち、最もパワーがあるのは生物ろ過です。生物ろ過がうまくいかなければ、メダカは死んでしまいます。生物ろ過をうまく働かせるためにはバクテリアが元気に生活することが大切です。
では、どうやったらバクテリアが元気に生活してくれるでしょうか。
バクテリアは空気中にいます。ですから時間をかければ、少しずつバクテリアが増えていきます。ただ、自然にバクテリアが増えるまで数週間かかってしまいます。
ではより早くバクテリアを殖やすにはどうしたら良いのでしょうか。
水槽立ち上げ時に必要なこと
では、こちらの項で水槽立ち上げ時に必要なことをご説明します。
器具・装置をそろえよう
水槽を立ち上げるのに必要な器具・装置をそろえましょう。
基本は
- 水槽
- 底砂:バクテリアの棲家になりますのであったほうが良いです
- エアポンプとエアストーン:水槽内に空気を送るために必要です
- ろ過装置:物理ろ過を行なうのに必要です メダカが少量なら要らないことも
この4点があれば、とりあえずはメダカの飼育は可能です。
バクテリアを添加しよう
ですが先ほど上でお話したとおり、バクテリアが棲みつくまでには数週間かかります。待っていられないよ!という方にオススメなのは市販のバクテリア剤の添加です。
こういったバクテリア剤を入れると、液体内に含まれていたバクテリアが水槽内に棲みついてくれますので、短期間で水槽の立ち上げを行なうことができます。
ただし、こうした液剤はあくまで、バクテリア繁殖の補助です。
製品にはタイプがあり、バクテリアが直接配合されているものと、バクテリアの餌となる成分が含まれていて自然繁殖を助けるものがあります。
バクテリアが直接配合されているタイプは使用期限がありますが、イメージするバクテリア剤の効果としては近いと言えます。
自然繁殖を助けるバクテリア剤は、より自宅環境にあった増え方をしていきます。
バクテリアを早く安定させるコツ
数週間かけたり、市販のバクテリア剤を添加してようやく水槽に棲みついてくれたバクテリアをずっと維持したいものですが、早くバクテリアを安定させるコツをこちらでご説明します。
ろ過器(フィルター)を使う
バクテリアは、水槽内の至るところに棲みつきますが、バクテリアが最も好むのは「でこぼこしたところ」です。ろ過器の中のフィルターはそれにうってつけです。ろ過器を使うことで大きなゴミを取り除くこともできますので、綺麗な水を保つ・元気なバクテリアを維持・健康なメダカを飼育する上ではもってこいです。
適正に水温を管理する
目に見えないほどの小さなバクテリアですが、れっきとした生物です。ですから「生育に適した温度」があります。
バクテリアの適温は26度程度までです。
昨今の夏は猛暑を通り越して酷暑と言われますが、外気温が上がれば室温も上がり、それに伴って水槽内の水温も上がります。
ですから、水槽の水温を適度に管理するのはとても大切なことです。
適度な水換えを行なう
バクテリアはメダカの出したフンを分解してくれますが、それだけでは全ての有害物質を浄化することは出来ません。
メダカの出したフンに含まれるアンモニアは有害物質ですが、バクテリアにとってはそれが餌です。バクテリアはアンモニアを食べ、硝酸塩というものを排出します。硝酸塩も有害物質ですが、アンモニアに比べれば毒性はとても弱いです。
弱い毒性と言っても、徐々に水槽内に蓄積していき、メダカやバクテリアの健康を損ねますので、適度な水換えは必須です。
エアレーションを行なう
バクテリアは生物ですから、私たちと同じで酸素を吸って生きています。メダカもそうですね。ですから水槽内に酸素を送り込むことはとても大切なことです。
水槽内に酸素を送り込む役割をするのが「エアレーション」です。
水をきれいにするバクテリアは酸素を好む好気性細菌ですのでエアレーションは効果的です。
底砂を入れる
上の「ろ過器(フィルター)」のところでもお話したとおり、バクテリアはでこぼこしたところに棲みつきます。底砂はバクテリアの棲家として代表的な素材です。
底砂があるほうが見た目的にも綺麗ですし、水草も育ててみたいとお考えであればなおさら底砂は必要です。
まとめ:バクテリアを早めに定着させて綺麗な水槽を保とう
バクテリアがメダカ水槽にとって大切なことはわかっていただけたと思います。
ご説明したコツを取り入れていただき、早めにバクテリアを定着させて、綺麗なメダカ水槽を保ちましょう!

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このコラムへのコメント
はじめまして、宜しくお願いします、メダカの水槽の水について質問なのですが、白い濁りも大分綺麗になりましたが、同時に毎朝いつも水面に膜が貼り、まるでホットミルクのうあずみにできる膜みたなものができます、バクテリア剤とそねけみふぁ、カルキ麦飯石も入れてるのですが、対策方を教えて下さい、ちなみに水がきれいになっていくと同時に匂いがするようになり、最近ではエビが2匹ほど死にました、水槽は40リットルの水槽でメダカは6匹です、ヨロシクです
実際に拝見しておりませんので正確な回答ではないことをご了承ください。
一度、カルキ抜き以外の添加剤を使用せずに、水換えを行うことが良いと考えています。
添加剤を多量に使用すると油膜ができることがあるからです。
水槽のサイズや状態によって水換えの適正量は異なりますが、1/5~1/3程度をこまめに換えると安定してくる可能性が高いです。
油膜についてはこちらのコラムをご覧ください。
・【完全版】油膜が水槽の水面に発生した!油膜の原因と対策方法とは
https://t-aquagarden.com/column/oilfilm
よろしくお願いいたします。