メダカの飼い方
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メダカのつくりとは!体型やヒレ、鱗、歯などや群泳する理由など解説

メダカは日本の河川にも生息する、私たちにとても馴染み深い魚です。
飼育しているという方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、意外にもその体のつくりについてはあまり知られていません。

例えば目が大きくて視力が良いことや、餌が食べやすいように口が上向きになっていることなど、メダカの生活と密接に関係した外見的特徴があり、観察してみることでより深くメダカの世界を理解するきっかけになるでしょう。

そこでこのコラムでは、体型やヒレ、鱗などのメダカの特徴的な体のつくりと習性について解説します。
メダカについて詳しく知りたい方にはもちろん、メダカ飼育の基礎知識としてもおすすめですので、ぜひご覧ください。

プロアクアリストたちの意見をもとにメダカの体のつくりとその習性についてを解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

メダカの体のつくりの特徴は、メダカの習性に沿ったものです。
外見的特徴や群泳する理由をよく知り、理解することはメダカの飼育環境を整えるヒントになりますので、しっかり確認しておきましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカの体のつくりとその習性についてを解説します。

メダカの体と特徴


誰でも一度は見たことがあるであろうメダカをしっかり観察してみると、身体的な特徴が豊富です。

ここではまず、メダカの体のつくりにスポットを当てて、 体型やヒレ、目や鱗、歯、側線などの外見的な特徴とその役割について解説します。

体型と各ヒレ

横から見たメダカの体は、多くの魚と同じく流線型をしています。これは、水の抵抗を最大限に抑えて素早く泳ぐのに最適な形です。

上から見ると少し印象が変わり、扁平気味の幅が広い頭部から始まり腹部、そして尾にいくにつれて細くなっているのが観察できるでしょう。
メダカは上から鑑賞する上見の器で飼育されることも多いため、この上から見た体型の美しさが重要視される傾向にあります。

次にヒレについてです。メダカは胸びれと腹びれが2枚ずつ、しりびれ・背びれ・尾びれがそれぞれ1枚ずつの合計7枚のヒレを持ちます
この中で特徴的なのが背びれの位置で、多くの魚は体の前方から腹部付近にあることが多いですが、メダカの背びれは尾びれに近いかなり後方に位置しています。

体型から見るオスメスの違い

メダカは、体型からオスとメスを見分けることができます

オス:スマートな体型。背びれの後方に切れ込みがあり、尻びれはほぼ四角形
メス:ややふっくらした体型。 背びれに切れ込みはなく、尻びれは三角形に近い

オスとメスの違いがわかるとペアを作りやすくなりますので、繁殖に挑戦したい場合には覚えておきましょう。

メダカのオスメスの違いは、こちらの記事で詳しく解説しています。

メダカは目が大きい!


メダカの目は他の魚に比べて大きく、頭の高い位置にあるのが特徴です。

大きな目は視力が良く、周りの状況を観察するのに役立ちます。上向きについるため、上方から狙ってくる外敵を察知する能力も高いです。
メダカは上層~水面を泳ぐ魚ですので、水の外から狙われやすいのも目が発達した要因でしょう。

また目が良いことから餌を見つけるのも得意で、特に水面に浮いた餌には素早く反応します
一方で水底に落ちてしまったものは捉えづらいので、飼育環境下では浮上性の餌を与えるのがおすすめです。

ちなみにメダカは漢字で”目高”、高い位置に目があるという特徴がそのまま名前になっています。

メダカの鱗


は傷や寄生虫から体を守ったり、水の浸透圧を調整したりするために欠かせない大切なものです。

傷を負ったときなどに剥がれてしまうこともありますが、時間の経過とともに再生します。ただ隆起線(成長過程を表す年輪のようなもの)は無くなりますので、完全に元通りになるというわけではありません

また鱗にはメダカの体色を決める要因となる色素胞があります。
色素胞は黒・黄・白・虹の4色で、近頃多いカラフルな改良メダカは、この色素胞の発現具合によって体色が決まります。

メダカにも歯がある!


メダカの口の中には、上あごと下あごに小さな棘のような歯が2列に渡ってびっしりと生えています。

さらに喉の奥には咽頭歯(いんとうし)と呼ばれる歯が約1000本あり、あごの歯で捕らえた獲物を飲み込み、咽頭歯でかみ砕いて消化するのです。

小さな魚ですので実際に確認するのは難しいですが、力強いメダカの一面が垣間見えます。

メダカには側線が無い?

魚には水流や水圧を感じ取る側線と呼ばれる器官があります。一般的には、体の側面についているのですが、メダカの体には側線がありません

ではどこについているのかというと、正解は頭部。脳に近い位置にある側線が、メダカ特有の俊敏な動きや、流れに逆らった泳ぎを可能にしていると考えられています。

メダカが群泳する理由と特徴


続いては、メダカの行動についてです。メダカの特徴的な動きの一つに群泳があります。

群泳は仲間同士で固まって泳ぐ行動のことで、ここにもメダカが自然界で生きていくための戦略が隠されているのです。

ここでは、メダカが群泳する理由とその秘密をご紹介します。

群泳する理由

メダカが群泳する理由は主に二つ。
一つ目が、水の抵抗を減らすためと考えられます。
複数匹でまとまって泳いでいると、一匹一匹にかかる水の抵抗が弱くなり、体力の消耗を抑えられるというわけです。

そして、二つ目が外敵から身を守るため。こちらの方が大きな意味を持ちます。
まず群れでいることで外敵が狙いを定めづらくなり、狙われる確率が下がります
また、複数匹で警戒していれば、一匹でいるよりも危険を察知する能力が上がるため、外敵見つけやすくなるでしょう。最初に見つけた一匹が逃げ出せば、群れ全体がそれを追うため、全員が無事に逃げ切れるという寸法です。

このように、群泳はメダカが自然の中で生きていくための、重要な生存戦略の一つとなっています。

群泳してもぶつかることはない

群れで泳いでいると前のメダカにぶつかってしまいそうですが、頭部の側線と高い視力を持つメダカは、周りの状況を察知する能力が高いため、衝突することはほぼありません
しっかり一定の距離を保って泳ぐことができます。

群れにも順位がある


メダカの群れの中にも序列があり、順位が高いほど群泳する際に良いポジションにつけるようになります。

良いポジションとは敵に見つかりづらい底面側で、体が大きく強い個体ほど、安全で餌が食べやすいポジションに、弱い個体ほど上層を泳いでいることが多いです。

弱いものいじめのように感じてしまうかもしれませんが、これも立派な生存本能の一つ
強い個体が生き残ることで、結果的に優秀な遺伝子を残しやすくなると考えられます。

改良メダカ特有の形質


最後に改良メダカについて触れていきましょう。

メダカは品種改良が盛んな魚で、改良メダカには特有の形質があります。
例えば透明鱗、ラメ鱗、ブラックリムなどの鱗の形質や、ダルマ体型やヒレナガ、ヒカリ体型などの体型の特徴です。

これらの形質は突然変異を固定化したものであり、野生のメダカに現れることはほぼありません

もし現れたとしても、自然界では派手な見た目は目立って標的になりやすいため、小さなうちに淘汰されてしまいます。

透明鱗・ラメ鱗・ブラックリム

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鱗に現れる次の3つの形質は、改良メダカならではと言えます。

透明鱗:虹色素胞の欠如で透明感がある
ラメ鱗:虹色素胞が集まることで光沢がある
ブラックリム:黒色素胞によって鱗に縁取りがある

どれも改良メダカ特有の華やかさを演出する重要な要素です。

虹色素胞や黒色素胞自体は野生のメダカも持っている色素ですが、より色濃く美しく発現した個体同士を組み合わせて改良を重ねていくことで、普通のメダカにはない光沢感や煌びやかさを確立していきます

ダルマ・ヒレナガ・ヒカリ

(めだか)ダルマメダカ ミックス(3匹)

改良メダカは、体型やヒレの形にも特有の形質が現れます。

ダルマ:寸詰まりで胴体が短い
ヒレナガ:各ヒレが長く伸長する
ヒカリ:背びれとしりびれが同じ形、尾びれはひし形になる

特にこの3つの形質はかなり特殊で素早い動きの妨げになるため、野生で目にすることは滅多にありません。生息できる環境に制限がある品種は、やはり自然界では生存するのが難しいです。

しかし、観賞用としては特徴的な見た目が魅力となるため、これらの体型的特徴のある品種は、通常のメダカよりもかなり高額で取引されています。

まとめ:メダカのつくりとは!体型やヒレ、鱗、歯などや群泳する理由など解説


今回は体型やヒレ、鱗などメダカの体のつくりと特徴的な行動の理由を解説しました。

身近な魚であるメダカですが、その特徴についてはあまり知られていません。
実は視力が発達していることや頭部に側線があること、群れで生活する理由などは、飼育環境を整えるヒントにもなります。

メダカのことを深く知ることで、より興味と愛情を持って接することができますので、メダカ飼育の基礎知識として、体・行動の特徴を把握しておきましょう。

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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