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夏になると30℃を超える日も多くなり、猛暑による魚たちへの影響が気になりますよね。
たとえ熱帯魚であっても、高すぎる水温は命に関わるような危険も考えられます。
水槽を涼しい場所へ設置することや、クーラーを使用するなどの高水温対策もできますが、暑さに強い生体を選んで飼育することもアクアリウムの楽しみ方の一つです。
このコラムでは、室内・屋外飼育で夏の暑さに強い7種の水生生物について、飼育の方法や注意点、高水温のメリットとデメリットを分かりやすくご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに夏の暑さに強い生体を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水生生物にとって、水温はとても重要なものです。
適切な水温は生き物によって異なり、低水温から高水温まで耐えられる温度もそれぞれ違います。夏の暑さに負けない魚たちを知っておくことで、よりアクアリウムの楽しみ方の幅が広がるのではないでしょうか。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、夏の暑さに強い生体を解説します。
暑さに強い生体7選
それぞれの水生生物の生息地域や生態によって、暑さに対する耐性は異なります。
暑さに強い生体を選ぶと、高水温でも健康的に飼育しやすいのです。
ここでは、夏の暑さに強い生体を7種ご紹介します。
メダカ
メダカは夏でも室内・屋外で飼育が可能です。35〜38度の水温にも耐えられる、暑さにとても強い魚だと言えるでしょう。
ビオトープでも難なく夏を乗り越えられますが、屋外で飼育する場合には、すだれなどを用いて直射日光を避けるのがおすすめです。
室内であれば、保冷機材が無くても問題なく飼育できます。
小さい容器でも飼育可能ですが、水量が少ないと水温が上昇しやすくなるため、特に夏は水量の多い容器で飼育すると良いでしょう。
アロワナ
アロワナは、夏に室内で飼育できる熱帯魚です。
夏以外の季節でも、30度あたりの水温で飼育すると最もコンディションが上がり、食欲が増して成長スピードも速くなります。
基本的には暑さを好む魚ですが、30度を超える高水温では体調を崩しやすくなりますので、必要に応じてクーラーや冷却ファンなどを使用しましょう。
金魚
金魚は夏でも室内・屋外で飼育が可能です。
32度程度までの水温がベストですが、35度ほどになってもある程度は耐性があります。
ただし、酸欠には弱いため、必ずエアーレーションを行うようにしましょう。
特に夏は水換えの頻度を上げ、新鮮な水を保つようにすると健康を維持しやすくなります。
また、ウォーターレタスやホテイアオイなどの浮草を浮かべて飼育することも、おすすめの夏の暑さ対策です。
ディスカス
ディスカスは、夏に室内飼育できる熱帯魚です。
アロワナと同じく基本的には高水温を好み、32度程度までの水温に耐えられますが、飼育水温としては30度が限界です。
そのため、屋内飼育であっても室温が30度を超える場合は、クーラーや冷却ファンを用いて水温をコントロールしてあげましょう。
ディスカスは高水温で飼育すると、食欲が増し、体色も鮮やかに育ちます。
28度前後で飼育すると病気の予防にも役立ちますが、それを超える温度で飼育を続けると、寿命がやや短くなってしまうので注意してください。
フラワーホーン
フラワーホーンも夏の室内で飼育できる熱帯魚です。
餌を何でもよく食べ、成長も早い強健種で、夏の高水温にも耐性を持ちます。
フラワーホーンは、主に中米に生息するシクラソマ類を人工的に交配させて誕生した、シクリッドの改良品種です。
東南アジア諸国で品種改良が活発に行われており、東南アジアの高い気温の中でも屋外飼育されています。
日本でも32度程度までの暑さに耐えられ、高水温で飼育することで、体色は鮮やかに、そして体格もより立派に成長するでしょう。
ヒメタニシ
ヒメタニシは、夏でも室内・屋外で飼育できます。
日本に広く生息する淡水生の巻貝で、成長しても3cm前後の大きさです。
30度までと比較的高い水温まで耐えられるだけでなく、冬の低水温にも強いため、ビオトープにおすすめできます。
飼育しやすいサイズと、水槽内のコケや餌の食べ残しを掃除してくれることから、ヒメタニシはアクアリウムのお掃除生体としても人気です。
ただし、水中の養分を吸収するろ過摂食という能力を持つため、グリーンウォーターをろ過してしまう点には注意しましょう。
メダカ飼育のためにグリーンウォーターを用意している場合には、ヒメタニシを導入するかどうか慎重に検討してくださいね。
ドジョウ
日本に広く生息するドジョウも高水温にも耐性があり、夏の室内・屋外で飼育が可能です。
30度でも意外と平気など暑さに強いドジョウですが、物陰に隠れる習性があります。
直射日光が当たらない場所に水槽を設置し、日陰やシェルターは必ず用意してあげましょう。
また、ドジョウは意外にも水槽からの飛び出しが多い魚のため、飛び出し防止のためのネットや水位を高くし過ぎないなどの工夫が必要です。
ヒメタニシと同じく餌の食べ残しをきれいにしてくれるため、ビオトープのお掃除生体として導入するのも良いでしょう。
高水温のメリット・デメリット
夏の高水温で生体を飼育することには、メリットとデメリットどちらもあります。
メリット・デメリットの両面を理解し、生き物にとっての快適な環境づくりの参考にしてください。
色揚げする・大きく育つ
熱帯魚を生息地に近い高水温で飼育すると、体色が鮮やかになったり、餌食いが良くなって大きく育ちやすくなったりするメリットがあります。
年間を通して気温が高い熱帯地域には、実際に色鮮やかな熱帯魚がたくさん生息していますよね。
熱帯魚の中でも特に高水温を好む魚であるディスカスは、28〜30度で飼育することで、餌食いが上がり、きれいな体色になりやすいです。
また、アロワナやフラワーホーンなどの肉食性熱帯魚は、高水温で飼育すると色揚げ効果だけでなく、泳ぎが活発になる点もメリットだと言えます。さらに、病気の予防になることもあるのです。
活発に水槽内を泳ぐことで、餌食いの良さもあってより大きく成長し、大型魚らしい迫力ある体格になります。
繁殖が促される
高水温によって生体の活性が高まることで、繁殖が促されやすくなるメリットもあります。
水生生物の多くは、水温が上昇し、餌が豊富に得られる時期に繁殖するのです。
また、水温が高いと卵の孵化が早まり、産卵後の卵にカビが発生するのを防ぎやすくなるため、高い水温を保つことは有効だと言えるでしょう。
ただし、夏の暑さで水温が高くなり過ぎないように注意が必要です。
繁殖を狙うためには、水槽用クーラーや冷却ファンを用いて、生体の種類に合わせて適切な水温に保ってあげてください。
寿命が短くなる
高水温で飼育するデメリットは、活性が高くなることで寿命が短くなってしまうことです。
急速な成長や色揚げ、繫殖行動や産卵は生体にとって大きな負担となります。
生体の飼育を長期的に楽しみたい場合は、どの生き物も30度付近の高水温ではなく、26〜28度以内の水温で飼育するのがおすすめです。
まとめ:暑さに強い生体とは!室内・屋外飼育で夏に強い水生生物7選
このコラムでは、暑さに強い7種類の生体と、高水温で飼育することのメリット・デメリットをご紹介しました。
高水温は多くの生き物にとって大きな負担となりますが、暑さに強い生体を選べば、夏でも室内・屋外水槽やビオトープでの飼育が楽しめます。
また、高水温で飼育すると、色揚げや大きく育つという点でメリットがあります。また、繁殖を促がされやすくなるのもメリットですが、活動が活発になる反面、寿命が短くなるデメリットもあるのです。
夏の高水温のメリット・デメリットを理解した上で、適切な水温を保って生き物の飼育を楽しみましょう。
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