

薩摩産の金魚とは!高級な国産金魚についてと楽しみ方を紹介します
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近年、海外では金魚の養殖が盛んに行われており、日本でも台湾産やインドネシア産の輸入個体の人気が高まっています。
一方、国産ブランドも負けておらず「品質は国産が一番信頼できる」「育てがいがある」といった愛好家の根強い支持は健在です。
そんな金魚市場で今注目を集めているのが、鹿児島県薩摩地方で生まれた薩摩産金魚。
鹿児島県にある観賞魚メーカー神畑養魚株式会社で丹念に育てられた薩摩金魚は、丈夫で発色が良く、体格も素晴らしいことから「これぞ日本の技術」と高く評価されています。
今回のコラムでは薩摩産金魚の魅力をたっぷりご紹介します。
人気の品種や特徴、購入の仕方から飼育の楽しみ方まで詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに薩摩産金魚の特徴や魅力を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
鹿児島県の薩摩地方は気候・水質ともに金魚飼育に最適な、品質のよい金魚が育ちやすい環境に恵まれた地域です。
そこで育った薩摩産金魚は、どれもグレードの高い一点ものとして流通しています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、薩摩産金魚の特徴や魅力を解説します。
薩摩産金魚とは
薩摩産金魚とは、鹿児島県にあるアクアリウムメーカー”神畑養魚”で繁殖・育成されている国産金魚の高級ブランドです。
金魚の育成に理想的な気候と水資源に恵まれた薩摩地方で、長年にわたって選別と改良を重ねながら大切に育てられてきました。
近年、高級路線の金魚はインドネシアを中心とした海外産が多く流通していましたが、薩摩産金魚が話題になったことで、国内産の高級金魚の人気も再び高まりを見せています。
薩摩産金魚の特徴
薩摩産金魚の最大の特徴が、大きく育ちやすい立派な体格です。
高級金魚の名にふさわしい丸みを帯びた体型としっかりとした骨格、力強い尾筒は唯一無二の存在感を放ちます。
鱗の光沢や発色の鮮やかさも特筆すべきポイントで、南国の強い太陽光の恩恵を十分に受けて育った金魚は、ほかの地域の個体と比べて色がくっきりと浮かび上がるようです。
また、輸入個体に比べて移動距離が少ない点や、国内の徹底した品質管理のもと出荷されることから病気にかかりにくく、スムーズに飼育が開始できるところも飼育者にとって大きなメリット。
さらに琉金などの丸物からコメットなどの長物、ピンポンパールといった変わり種まで幅広くブリードされており、様々な品種からお好みの個体を選べるところも楽しみの一つです。
薩摩産金魚の主な品種
ここからは、薩摩産金魚の主な品種をご紹介します。
幅広い品種の取り扱いがあるのが薩摩産金魚の魅力。品種ごとにそれぞれ特徴がありますので、ぜひお気に入りの個体を探してみてください。
らんちゅう
産地によって顔立ちや体型に個性が出やすいらんちゅう。
薩摩産のものは、らんちゅう特有の丸みを帯びた体型と体高のある立体的なフォルムが際立つ、まさに国産らんちゅうの最高峰ともいえる美しさを誇ります。
特に胸から腹にかけての肉付きが良く、太い尾筒がとても力強いです。顔つきは端正で、ほどよく発達した肉瘤が体の厚みを引き立ててくれるでしょう。
若魚から上手に飼いこむことで肉瘤や体高が発達して迫力が増していくのも、薩摩産ならではの楽しみ方です。
上見・横見どちらでも映える個体が多いので、品評会への出品を目指す方にもおすすめします。
だるま琉金
通常の琉金よりも胴が短くふっくらとしていて、体高があるだるま琉金。玉サバに近い体型ですが琉金なので、三尾や四つ尾などのバリエーションが楽しめます。
薩摩産は特に骨格がしっかりとしていて、ヒレの広がりが美しく整っているのが特徴です。
可愛らしい見た目に反して泳ぎには安定感があり、単独飼育でも十分に見応えがあるでしょう。
発色が良く赤白のコントラストがはっきりしているので、金魚らしい彩りを感じたいときにぴったりの品種です。
ピンポンパール
ピンポン玉のような丸い体と真珠のような輝く鱗を持つピンポンパールは、長らく外国産が中心の品種でしたが、薩摩産では珍しい国産のピンポンパールが流通しています。
ピンポンパールはその特殊さから水質変化に弱く飼育が難しい金魚の代表格とされていますが、薩摩産では、国内の強みである日本ならではの丁寧な管理と輸送ストレスの少なさにより、比較的強い個体が多い印象です。
ちなみに薩摩産金魚としては、ちょうちんパールなどのその他のパールスケールも育成されています。
コメット
元々はアメリカで生まれたコメットは、流星のように長く伸びる尾びれと優雅な泳ぎが特徴的な品種です。
薩摩産のコメットはさらに尾筒が太く泳ぎに力強さと安定感があり、とても堂々とした印象を受けます。
成長とともにヒレが伸長し豪華さが増していく姿は、見ていて飽きることがありません。
一般的な紅白だけでなく、レモンイエローやアルビノといった珍しい色彩のバリエーションが豊富なので、選ぶ個体によって水槽の雰囲気がガラっと変わるのも面白いです。
ドラゴンスケール
通常の金魚よりも一つ一つの鱗が大きく、まるで龍のように見えることからその名がつけられたドラゴンスケール。
従来は外国産の品種が主流でしたが、薩摩産ではらんちゅう型やオランダ型を中心に、多彩な体型でドラゴンスケールを持つ国産金魚が育成されています。
光が当たるとほのかに金属質な輝きを見せる鱗は、重厚感を感じられる金魚としては希少な存在です。
見た目のインパクトはもちろん、国産ならではの丈夫さと育てやすさを兼ね備えているのも薩摩産のメリットでしょう。
ベールテール
ベールテールは、長く伸長した背びれと垂れるようにやや下向きに広がる尾びれが花嫁のベールを彷彿とさせる美しい品種です。
薩摩産のベールテールはヒレの繊維が強くて裂けにくいため、長期間その美しい姿を保ちやすいという特徴があります。
桜や三色、更紗など、体色のバリエーションが豊かで華やかな色彩の個体が多いので、観賞魚としての完成度が非常に高いです。
動きがとても優雅なので、1匹いるだけでまるでアートのような水景を演出できます。
虎オランダ
薩摩産は朱と墨、そして白の三色が複雑に混ざり合った虎柄の形質も得意です。
薩摩産の虎オランダは、墨の深みと朱色の鮮やかさのバランスが非常によく、トリカラー系統の中でも高い完成度を誇る個体が多く見られます。
インドネシア産などの海外個体とは異なる落ち着きと趣のある虎柄は、和の趣を大切にする金魚ファンに特に好まれている印象です。
また模様は成長とともに変化していくため、どんな模様に育つのかワクワクしながら飼いこんでいくのも楽しいでしょう。
世界に一匹だけのオリジナルの模様は、虎柄金魚の醍醐味と言えます。
薩摩産金魚の購入方法
薩摩産金魚は、全国の金魚専門店や金魚を取り扱うアクアショップで購入が可能です。
セレクト個体のような名前で別産地の同じ品種とは区別して販売されているケースもあるので、気になる個体がいたら産地を確認してみましょう。
また、最近はオンラインショップでの取り扱いも増えているので、お近くにショップが無い方でも入手がしやすくなっています。
さらにSNSやライブ配信を通じて販売をしているところもあるので、普段から小まめに情報をチェックしてみてください。
薩摩金魚は基本的に一点もので販売されているので、お気に入りを見つけたら迷わず問い合わせてみるのがおすすめです。
薩摩産金魚の楽しみ方
貴重な薩摩産金魚を手に入れたら、飼育する以外にも楽しみ方を見つけて魅力を堪能してみましょう。
ここでは薩摩産金魚をより楽しむ方法をご紹介します。
飼い込む!
流通している段階で十分な完成度を誇る薩摩産金魚ですが、自宅でしっかり飼いこむことでさらに魅力が増していきます。
特に若魚は、体格やヒレの成長、色彩の深まりといった成長に伴う些細な変化を感じやすいでしょう。
薩摩産金魚の大きな特徴である肉付きの良い体型を維持・向上させるには、栄養バランスの取れた高タンパクのフードを中心に与え、適度な運動量を確保できる水槽環境を整える必要があります。
朱色の発色を美しく保つために色揚げ効果のある専用フード使うのも良い方法です。
その個体の特徴を見ながらどのように育てたいか、ビジョンを持って管理方法を工夫していく過程は、金魚飼育の醍醐味を存分に感じられる瞬間。
思う通りの個体に仕上がった時の喜びはひとしおです。
もちろんペットフィッシュとして愛情を注いで飼育するだけでも十分に楽しめます。
気に入った個体ならばなお、愛着を持ちやすいでしょう。
SNSで魅力を伝える
最近では、SNSを通じて金魚の魅力を発信する飼育者が増えており、薩摩産金魚はその体格や色彩の美しさから、非常に映える存在として注目されています。
InstagramやX(旧Twitter)では、「#薩摩産金魚」や「#金魚好きさんと繋がりたい」といったタグをつけて投稿することで、多くの金魚ファンと交流することが可能です。
投稿する際には、真横や斜め45度、真上からなど複数の角度を意識すると、金魚の立体感やヒレの広がりがより引き立ちます。
水槽のレイアウトにもこだわると、さらに雰囲気が洗練されて見る人の心を惹きつける写真に仕上がるでしょう。
他の飼育者と金魚の成長を比べあったり餌や管理法について意見交換をしたりなど、SNSは単なる発信の場にとどまらず、金魚との暮らしをさらに深めてくれるツールとして定着しています。
品評会を目指す!
一匹一匹のクオリティが高い薩摩産金魚は、品評会でも高い評価を受けています。
個人で育てた薩摩産金魚も例外ではなく、工夫を凝らして状態を高めた個体ならば入賞も夢ではありません。
目標を持つことは、金魚の飼育環境を整えたり見直したりするきっかけになりますし、より愛着を持って飼育を続けていくモチベーションにも最適です。
まとめ:薩摩産の金魚とは!高級な国産金魚についてと楽しみ方を紹介します
薩摩産金魚について解説しました。
薩摩産金魚は、外国産高級金魚に負けない美しい体型や色彩を備えた国産金魚の最高峰ともいえる存在です。
国産ならではの丈夫さ育てやすさがあり、品種のバリエーションも豊富なので、初心者から上級者まで自分好みの一匹を見つけることができます。
また、飼いこむ楽しさがあるのも薩摩産金魚の魅力で、餌や飼育環境を工夫しながら個体の美しさに磨きをかけていく作業はかけがえのない時間です。
憧れの高級金魚を飼育してみたい…とお考えの方は、薩摩産金魚からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ぜひあなたの水槽にお気に入りの一匹を迎えてみてください。
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