めだかの授業で使えるアイディア・アイテム10選!メダカに親しもう!
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小学5年生になると、メダカを観察する授業を行うことがあります。実際にメダカを飼育して、生態や繁殖について学ぶ内容です。
しかし、授業だからとメダカを普通に飼育するだけでは、なかなか子どもたちの理解も深まりません。せっかく飼育するのですから「メダカの授業をもっと活用したい」と考える教員の方も多いでしょう。
そこで今回は、メダカの授業で使えるアイディア・アイテムを10個を紹介します。
子どもたちがメダカに親しみながら学べる授業を考える、ヒントにしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカの授業で使えるアイディア・アイテムを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカも含め、生き物を飼育することは、子どもたちにとって大きな学びがあるものです。
授業に取り入れるアイディア次第では、子どもたちが自発的に調べものをしたり、より幅広いものに興味を持ってくれたりと、内容に深みが増すでしょう。
また、授業にアイテムを併用すると、さらにメダカに親しみやすくなり、理解も進みやすくなります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカの授業で使えるアイディア・アイテムを解説します。
メダカの授業で使えるアイディア5選
まず、メダカの授業で使えるアイデアを5つ紹介します。
子どもたちの興味を惹けるよう、参考にしたり取り入れてみたりしてください。
アイディア1:メダカのお世話を順番でする
メダカのお世話は、子どもたちみんなで順番で行うのがおすすめです。
クラスのすべての子どもに、平等にチャンスを作りましょう。数人のグループを作り、お世話をローテーションするのがよいです。
1人ずつお世話をすると、1人当たりのメダカに接する時間が短くなってしまいます。また、メダカが死んでしまった場合に、子どもが強く責任を感じてしまうかもしれません。
メダカは環境や条件にもよりますが、1週間に1~2回は卵を産みます。グループにすることで、「私の時は卵を産んでいなかった」などの不平等さも減らせるでしょう。
何よりも、子どもたち1人1人がメダカに接する時間をしっかりと確保するのが大切です。
アイディア2:メダカや卵の観察日記をつける
実際にお世話や観察をしながら、メダカや卵の観察日記をつけるのもおすすめです。
ただ何となく餌を与えてたり、水を換えるたりするだけでは、世話をするだけで終わってしまう子どももいるでしょう。
以下のような項目を作り、毎日記録を付けるプリントやノートなどを作成するのもよい方法です。
- メダカの健康状態
- 餌の時間
- 餌食いの状態
- 水温
- 産卵の有無
- 稚魚の成長具合
このように、子どもたち自ら記入してもらうことで興味を深められます。
また、ネットや図鑑でメダカの情報を調べて、授業内で情報交換をする時間を作るのも効果的です。
メダカに接する時間や考える時間が増えると、「小さいけれど生きている」という意識が芽生えてきます。
メダカの飼い方の基本は、こちらのコラムも参考にしてください。
アイディア3:メダカのクイズをする
メダカに関するさまざまなクイズを出してみましょう。
例として、1匹ずつすくって観察ケースなどに移し、オスかメスかを当てるクイズは手軽に行えます。
メダカのオス・メスを判別するためには、体の形状を理解したうえでしっかりと観察しなければなりません。この過程で、自然とメダカへの理解が深まるのでおすすめです。
少し難しい問題として、メダカの種類当てクイズもおすすめです。
メダカは人気の観賞魚で、近年では一見熱帯魚のように見えるほど鮮やかな「変わりメダカ(改良品種)」も数多く登場しています。
教室で飼育しているメダカとどこが違うのか、といったオリジナルの資料を作ってもいいですし、ネットで調べてもらうのもよいでしょう。
さまざまな品種を調べるうちに、メダカへの興味が深まっていきます。
なお、授業で飼育するメダカは、改良品種である「黒メダカ」が多いですが、これをきっかけに野生メダカについて解説するのもおすすめです。野生メダカは絶滅危惧種であり、環境問題との関わりも深いので、興味や知識の幅が広がります。
アイディア4:疑問をあつめる
日ごろからメダカの観察やお世話をしていると、自然と疑問が湧いてくるでしょう。それらの疑問を集め、回答したりみんなで考えたりすると、ディスカッションへの発展も可能です。
少し時間はかかりますが、グループでそれぞれ課題を設定し、自分たちで調べて解説、発表し合うのもよいでしょう。
メダカをきっかけに、「調べる」「資料をまとめる」「解説する」といったことへの練習にもつなげられます。
アイディア5:メダカと似ている生き物を紹介する
メダカに似ている観賞魚や在来種を紹介するのもおすすめです。メダカとの違いや、それぞれの特徴を伝えることで、生き物への興味を促します。
また、カダヤシはメダカとよく似た魚ですが、グッピーに近い仲間です。爆発的に増え、メダカの稚魚なども捕食することから危険視され、特定外来生物に指定されています。
しかし、カダヤシはもともとボウフラ対策に輸入されたものです。必要とされて輸入されたものが、今では問題視されている背景を紹介してみてはいかがでしょうか。
勝手に放流されたことや適切な飼育知識がなかったことなど、子どもたちへの教育テーマとしてはもってこいです。生き物を飼育する場合、その生き物の特徴をよく知ってから飼育することが大切ということに、話をつなげてもよいでしょう。
メダカの授業で使えるアイテム5選
メダカの授業で使えるアイテムを5つ紹介します。
さまざまなアイテムを使うことで、ただ水槽にメダカを入れて飼育するだけよりも子どもたちの興味を惹き、理解も深まるはずです。
アイテム1:メダカの観察ケース
メダカの観察ケースは、奥行きが薄く、メダカを横から観察しやすいように作られたケースです。オス・メスの違いや、抱卵しているかの確認などをしやすくおすすめですよ。
最近では、ダイソーやセリアなどの100円ショップでも販売されています。なお、ダイソーで取り扱っている昆虫観察ケースでも代用可能です。
アイテム2:メダカの産卵床
メダカの卵を観察しやすくするためには、産卵床がおすすめです。
産卵床は水草よりも取り出しやすく、卵自体を視認しやすい製品が多いので、子どもたちの観察にはうってつけでしょう。また、水草のように溶けてしまうリスクもなく、回収した卵や稚魚を別の容器で育てることもできます。
もちろん産卵床として、アナカリスやマツモといった水草を導入してもよいでしょう。メダカのなかには、人工の産卵床を嫌がって産卵しないものもいます。そのため、産卵床と水草を両方導入するのもよいアイデアです。
産卵床については、こちらのコラムも参考にしてください。
アイテム3:メダカの書籍
メダカの知識を深めるために、書籍を用意しましょう。先に紹介した「アイディア5:メダカと似ている生き物を紹介する」との併用がおすすめです。
メダカは改良が重ねられ、品種が増え続けています。メダカの図鑑などで、改良によってこれだけ多様な姿を生み出せることや、原種のメダカとの違いを解説できるでしょう。同時に、自然の川などに改良メダカを放流してはいけない理由を説明すると、授業内容に深みが増すのです。
また、書籍があれば、子どもたちが自発的に調べものをすることにもつながります。図鑑はもちろん、飼育方法の本、生態に関する本など幅広く取り揃えましょう。
アイテム4:水ごとネット
水ごとネットとは、名前のとおり水と一緒にメダカをすくえるネットです。底部分には水を溜められ、上部はメッシュになっているので、適度に水を逃しつつ魚をすくえます。
全てがメッシュになっている一般的なネットでは、暴れたときなどにメダカの身体を傷つけるかもしれません。ネットの使い方や、魚のすくい方に慣れていない子どもたちにおすすめです。
また、水ごとネットですくえば、短時間なら観察もできます。上から観察し、メスのお腹の大きさの確認などをするのもよいでしょう。
アイテム5:水質試験紙
水質試験紙があれば、メダカに最適な水質について紹介できます。水質を維持するためには、水質の確認は欠かせません。
そして、水質試験紙を使ったうえで、メダカに適した水質や環境へと話を膨らますことができます。
「なぜ水道水ではメダカが飼えないの?」「なぜ水換えをしなくてはいけないの?」といった疑問をはじめ、「なぜ野生メダカが減っているの?」などの環境問題にもつなげられるでしょう。
「水質」というキーワードから、子どもたちがメダカから生き物、そして自然環境について考えるきっかけを与えられます。
なぜ水道水では魚が飼育できないかは、こちらのコラムで詳しく紹介しています。
水質検査については、こちらのコラムも参考にしてください。
まとめ:めだかの授業で使えるアイディア・アイテム10選!メダカに親しもう!
メダカの授業で使えるアイディア、アイテムを紹介しました。
メダカは小型魚ですし、丈夫で飼育しやすいので、子どもたちでも十分にお世話ができます。
授業の一環としてメダカを飼育するなら、毎日のお世話をローテーションするだけでも、生き物に興味を持てたり、疑問を解決したりすることにつながるでしょう。
そのうえで、今回紹介したアイディアやアイテムを活用すれば、さらに子どもたちの興味を惹くことができます。さらにメダカだけでなく、ほかの魚や生き物、環境問題へとつなげることも可能です。
また、メダカは繁殖も容易で、生き物の誕生から成長に関する学習にもなります。「命」について深く考えるきっかけにもなるでしょう。
時にはメダカが死んでしまうかもしれませんが、それも含めて子どもたちの経験、学習になるはずです。
コラムを参考に、ぜひ子どもたちがメダカに親しみながら学べる授業を目指してみてください。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひこちらもご覧ください。
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