チェリーバルブとは!赤い体色や性質、水槽、餌、混泳、繁殖について
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チェリーバルブは、赤色の体色を持ち、淡水魚水槽で存在感を放つ魅力的な熱帯魚です。
他の赤い魚種と比べて、自然と赤みを増していくなど、だれでもその体色を楽しみやすい魚種と言えます。
また、小型種でありながら丈夫な魚種で、アクアリウム初心者でも飼いやすいため人気です。
しかし、丈夫とはいっても健康的にを飼育するためには、飼育水槽や適切な水質・水温などの飼育環境と餌、そしてお世話が必要です。
このコラムでは、チェリーバルブの飼育に必要な知識をわかりやすく解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにチェリーバルブを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
チェリーバルブは赤い体が美しく、特別な飼育環境でなくても色揚げがすすむ魚です。
アクアリウム初心者から飼育できる点も魅力的なチェリーバルブは、スネールを食べてくれるという特性もあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、チェリーバルブの特徴や飼育についてを解説します。
チェリーバルブとは!基本情報と特徴
チェリーバルブは、鮮やかな赤色が特徴の熱帯魚です。
スリランカが原産地であり、コイ目コイ科プンティウス属に属しています。
特徴的な体色と性質
チェリーバルブはその赤い体色で特に知られています。オスはメスよりも体色が濃い傾向にあり、「さくらんぼのように鮮やか」な魚種です。
その色彩は飼育環境や成長過程、さらには繁殖期によって変化します。
また、長期間飼いこむほどに、赤さがより一層濃くなっていくと言われています。
チェリーバルブは、水質を変化させるなど特別な手間をかけなくても、自然と赤く育ちやすいです。
幼魚の段階では茶色や黄色に見える体色が、次第に美しい赤色に変化していく様子など、成熟を楽しめる魚と言えるでしょう。
また、水槽に発生するスネールなどの害虫を食べる魚としても有名な、水草水槽の優れたタンクメイトです。
寿命と体長について
熱帯魚としては小型の部類に入り、最大でも体長はおおよそ4~5cmほどです。
その小さな体格から、チェリーバルブは小型水槽でも飼いやすい熱帯魚です。
チェリーバルブの飼育水槽とは!適した水草など
チェリーバルブは小型の熱帯魚でありながら適応力が高く、2~3匹程度なら30cm水槽でも十分に飼育することが可能です。
やや臆病で単独飼育には向かない魚種ですので、必ず複数匹で飼いましょう。
混泳魚にもよりますが、30~60cmほどの水槽がおすすめです。
ろ過フィルターは水草に合わせて外部式フィルターで飼育することが多いですが、外掛け式フィルターでも飼育可能です。
水草や流木をレイアウトすることで隠れ場所となり、魚がストレスなく過ごせる環境づくりが行えます。
植物は水質を安定させ、魚の健康を維持する役割も果たします。
しかし、チェリーバルブは葉が柔らかい水草や、弱って柔らかくなった水草をかじることが多いです。
食害が気になる場合は、アヌビアス・ナナなどの葉や茎が硬い水草を導入しましょう。
また、水草が弱らないように、水草用照明などで適切に管理すると食害を抑えることができます。
基本的には水草水槽に向いている魚種ですので、注意を払っていれば、初心者でも楽しく飼育することができます。
チェリーバルブに向いた飼育環境と餌、混泳、繁殖
チェリーバルブは丈夫な魚種ですが、やはり得意な水質など、最適な環境をつくることで長生きさせられます。
向いている水質や餌、混泳相手などについて解説します。
最適な水温や水質
チェリーバルブはその丈夫さから、水質の変化に強い熱帯魚として知られています。
水質はpH6.0~8.0程度まで耐えられますが、原産地が比較的軟水の地域であることから基本的には軟水の環境を好みます。
しかし、幅広い水質に対応できるため、一般的な淡水魚水槽から水草水槽のタンクメイトとしても採用できます。
ただし、他の熱帯魚と同様に水温変化には弱く水温22~28℃での飼育が推奨されています。
チェリーバルブにおすすめの餌
チェリーバルブは、草食もするけれど雑食性の魚種です。
小型魚用の人工飼料がベストで、口に入るサイズの小粒で沈降性の餌が向いています。
それ以外にもブラインシュリンプなど小さな冷凍餌などをおやつ程度に与えても元気に育ちます。
1日に1~2回、2~3分ほどですぐに食べられる量をあげるのがベストです。
そして、大事なのは定期的にチェリーバルブの健康状態をチェックすることです。
具体的には、活発に泳いでいるか、食欲はあるか、体色、鱗や皮膚の様子などをしっかり観察して、何か変わったことがないかを確認します。
もし何かおかしいと思ったら、様子を見て治療などを行いましょう。
チェリーバルブの混泳について
チェリーバルブはやや臆病な性質を持ちますので、単独飼育には向きません。
できれば3~4匹以上から飼育したいところです。
また、混泳魚はネオンテトラなどの温和な小型魚がおすすめです。
体長が10cmを超すような中型熱帯魚との混泳はあまり向きませんが、エンゼルフィッシュのように口が小さい魚種とは問題なく混泳できます。
エビとも好相性です。
チェリーバルブの繁殖について
チェリーバルブは自宅の水槽で、繁殖が可能な魚種です。
繁殖前になるとオスの体色はより一層強い赤となるため、「そろそろだな」と目安も付けやすいです。
ばら撒き型の産卵を行うので、産卵床としてウィローモスを敷き詰めておくと卵を保護できます。
ウィローモスはマットタイプの広い面積を持つものがおすすめです。
繁殖の際には水温は25度以上に設定しておきましょう。
卵の孵化は早く5日程度で稚魚が泳ぎだします。
卵の段階でウィローモスごと隔離し、孵化してヨークサックが無くなったらブラインシュリンプを与えましょう。
チェリーバルブがかかりやすい病気
チェリーバルブがかかりやすい病気は以下の通りです。
- 白点病
- 尾ぐされ病
- 水カビ病
- エロモナス感染症 など
このなかでは「白点病にかかった!」というお話を良く聞きます。
基本的には強健種ですが、水質が悪化したり水槽内に汚れが溜まるとやはり病気になってしまいます。
病気になったら魚病薬をつかい、対処しましょう。
そして、水換えやメンテナンスは適宜行い、清潔な環境を維持できるように気を付けましょう。
まとめ:チェリーバルブとは!赤い体色や性質、水槽、餌、混泳、繁殖について
チェリーバルブは丈夫で、鮮やかな赤い体色を楽しめる小型熱帯魚です。
30cmの小型水槽から飼育可能で、やや臆病ですが、穏やかな魚種となら問題なく混泳でき、水草水槽にも向きます。
さらに、スネールやプラナリアなどの害虫を駆除してくれる頼もしい一面があるなど、魅力たっぷりの魚種です。
強健ですが、水槽環境が悪いと病気になってしまうこともあります。
水槽の汚れやろ材の汚れなどに気を付けながら、管理してあげましょう。
ぜひ、鮮やかな赤い体色を楽しんでくださいね。
チェリーバルブについてはこちらでも紹介しています。
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