

水槽の選び方!大きさ・素材ごとのメリット・デメリットから維持方法
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アクアリウムを始める上で、まず最初に準備するべきものが水槽です。
しかし、実際に水槽を探してみるとサイズや素材のバリエーションが豊富で、初心者の方はどのような水槽を選ぶべきか悩んでしまうことも。
どれも同じように思われる水槽ですが、「水槽サイズ」「素材」「デザイン」の3点に注目してみるとそれぞれの特徴や違いが見えてきます。
初めて水槽を選ぶときはこのような基本的な違いを理解した上で、設置場所に設置できるサイズ感を優先するのか、飼育したい生き物を第一に考えるのかなどを考えていくと、失敗しにくいです。
今回のコラムでは、水槽を選ぶときのポイントということで、水槽の種類や素材によるメリット・デメリット、長期維持のコツについて解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽の素材や大きさから見る水槽の選び方を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
初めての水槽選びに迷ったときは、水槽の大きさや素材によるメリットデメリットを確認しましょう。
基本的な情報を知っておくと基準や優先事項が明確になり、水槽を選びやすくなります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽の素材や大きさから見る水槽の選び方を解説します。
水槽選ぶときは基準を明確にしよう
初めての水槽選びでは、たくさんの水槽を前に何を選んだらよいのか悩んでしまいがちです。
このようなときは、まず自分が優先したいことを明確にしましょう。
設置スペースが決まっているならば、その場所にぴったり入るサイズの水槽を選ぶのが良いですし、飼育したい生き物がいるならばその生体を終生飼育することを第一に水槽を選定します。
また、このような基準を設ける上で水槽サイズや素材によるメリットデメリットを知っておくのも重要なポイント。
例えば、水槽のサイズは大きい方が飼育できる魚種や表現できるアクアリウムの幅が広がるためできるだけ大きなサイズが良いと思われるかもしれませんが、大きな水槽は重量が重く、一般の住宅には設置できないことも珍しくありません。
こういったデメリットを事前に知っておけば、買い直しや失敗を予防できます。
水槽の選び方1:サイズで選ぶ
ここからは、水槽の選び方ということで、
- 水槽サイズ
- 水槽の素材
- デザイン
の3つの基準ごとに、選ぶときのポイントやメリットデメリットを解説していきます。
まずは、水槽サイズを基準に水槽を選定する場合です。
水槽サイズには大きく分けて小型、中型、大型の3種類があり、それぞれ飼育できる魚種や向いている飼育スタイル、メンテナンスのしやすさなどが異なります。
それぞれのサイズの特徴や注意点などをご紹介しますので、しっかりと確認しておきましょう。
小型水槽
小型水槽の良い所は、何と言っても場所を選ばずに設置できるところです。
30cm水槽や45cm水槽は棚と棚の間のちょっとしたスペースに設置するのにぴったり。さらに小さな20cm以下の水槽になると専用の水槽台を必要とせず、自宅にあるデスクやリビングテーブルの上でも気軽に楽しむことができます。
また、一つの水槽の管理にあまり時間がかからないので、複数個一度に設置したいときにも小型水槽がおすすめです。
小型水槽で飼育できる生体は、小型魚や小型のエビをメインにすることが多いですが、数を抑えればエンゼルフィッシュなどの中型魚も飼育することができます。
横幅30cm以上の水槽であれば、海水魚やサンゴの飼育も可能ですので、小さくても工夫次第で色々なアクアリウムが楽しめるでしょう。
ただし、小型水槽は水量が少ないため、水質が悪化しやすいという欠点があります。
水換えや掃除はこまめに行ない、水温や水質の変化に注意してください。
中型水槽
中型水槽の大きなメリットが、丁度良いサイズ感で初心者の方でも失敗しづらいという点です。
多すぎず少なすぎない水量は水質や水温が変化しづらく、メンテナンスの頻度も小型水槽よりは少なくて済みます。
また、小型水槽では難しい迫力のあるアクアリウムが、中型水槽ならば再現できるのも大きな特徴です。
小型魚であれば100匹程度は群泳させることができますし、体長15cm前後の中型魚も無理なく飼育ができます。
120cm水槽になると、アロワナや淡水エイなどの大型魚も飼育が可能です。
ちなみに120cm水槽は市販されている水槽の最大クラスなので、流通している水槽でアクアリウムを楽しみたいという方は、中型水槽までの中から水槽を選びましょう。
ただし、中型水槽は小型水槽とは比較にならないほど総重量が重たくなるので、水槽台や設置場所の耐荷重には十分に注意してください。
大型水槽
大型水槽のメリットは何と言っても、水族館のような大迫力のレイアウトが楽しめるところです。
手の込んだ水草水槽や海水魚・サンゴの飼育、アロワナの仲間の中でも大きなシルバーアロワナやスポテッドバラムンディなどの飼育まで、大抵のアクアリウムに対応できます。
ただ、大型水槽を一般的な住宅に設置するのは決して簡単なものではありません。
設置スペースや床の耐荷重の問題など懸念点は多く、無理に設置すると家の構造を壊してしまう危険もあります。
そのため集合住宅はもちろん戸建てにお住まいの場合も、住宅の設計を担当した建築士に設置が可能か必ず確認を取りながら、検討を進めてください。
大型水槽は特注がおすすめ
120cm以上の大型水槽は規格サイズがほとんど流通しておらず、基本的にオーダーメイドで作製することになります。
その際、ガラス製は水圧に耐えるためにガラスの厚みを増していかなければならず、価格も重量も割高になりがち。このことから大型水槽はアクリルで作製されることがほとんどです。
オーダーメイドを行っているメーカーによってはガラス製に対応してくれる場合がありますので、どうしてもガラスが良い場合は相談してみましょう。
ただしこの場合も安全性を考慮して2mまでと制限しているメーカーが多いです。
東京アクアガーデンでは水槽のオーダーメイドを随時受付中ですので、水槽の機能性やサイズ感などにこだわりのある方はぜひお問い合わせください。
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水槽の選び方2:素材で選ぶ
続いては水槽を素材によって選ぶポイントや、素材別のメリット・デメリット、長期維持の方法についてご紹介していきます。
水槽に使用される素材
アクアリウム用の水槽に使用される素材としては、
- ガラス(フロートガラスやクリアガラス)
- アクリル
- 塩ビ
- FRP(繊維強化プラスチック)
- プラスチック
などが挙げられますが、塩ビやFRP、プラスチックは透明度があまり高くなく傷つきやすいという難点があるため、市販されている水槽の多くはガラス製かアクリル製です。
ガラス製水槽
小型~中型の水槽では、丈夫なガラス製水槽が多く流通しています。
ガラス製は長期間使用しても透明度が下がりにくく、メンテナンスもしやすいので様々な水槽スタイルで活用できる汎用性の高さが魅力です。
ガラス水槽のメリット・デメリット
ガラス水槽には、10年以上は余裕で使用できる優れた耐久性があります。
丈夫なのはもちろん、傷が付きにくくスポンジやスクレーパーでこするくらいならば透明度が下がりません。
長く使っていても鑑賞性が下がらないのは、ガラス水槽最大のメリットと言えるます。
その一方で注意したいのが重量です。ガラス水槽は小型でも結構な重量があるため、専用の水槽台を使用しないと棚が破損してしまう危険があります。
また、設置場所や床の耐荷重、運搬の際などに問題が発生するリスクも高いです。
アクリル製であれば一人で運べるサイズでも重量があるガラス水槽だと危険なため、必ず複数人で運ぶなどの細かい配慮が必要になるでしょう。
ガラス水槽を設置する上での注意点
ガラス水槽を設置する際は、なるべく専用の水槽台を用意しましょう。
30cm水槽でも水を入れると総重量が15kg程度になるため、水槽台への設置が安全です。
ガラス水槽の維持方法
ガラス水槽を長く使用するために意識したいのが、ガラス同士を接着するシリコン部分の劣化です。
シリコンは紫外線に弱く、直射日光の当たる場所に長期間置いておくと劣化して、剥がれやひび割れが発生します。放っておくと水漏れの原因になりますので、設置場所の日当たりをよく確認しましょう。
アクリル製水槽
アクリル水槽は軽量で加工がしやすいという特性から、大型水槽や円柱水槽などの様々な特注水槽で活用されています。
アクリル水槽のメリット・デメリット
アクリル水槽は超大型水槽でも製作できるほどカスタマイズ性が高く、ガラスと比べるとかなり軽量な点がメリットです。
加工がしやすいので円柱や球体など一風変わった形のデザイン水槽も多くがアクリルで製作されています。
また、衝撃に強く仮に落としてしまっても砕けることが無いので、安全性に配慮したい場所にはアクリル水槽がおすすめです。
しかしその柔らかさから日常的なのメンテナンスでも傷がついてしまいやすく、年月の経過とともに細かな傷で透明度が下がってしまうのは大きなデメリット。
強い力でこするとスポンジでも傷がついてしまうので、取扱いには注意しましょう。
また、紫外線にも弱いので直射日光の当たる場所への設置にも配慮が必要です。
アクリル水槽を設置するうえの注意点
アクリルは紫外線に当たると割れやすくなるため、できる限り日光を避けて設置するのが良いです。
またアクリルは性質上、水槽に水を入れると膨らむ(外側に反る)という特徴があります。
ガラスとは異なり衝撃には強いのですが、何年も使用しているとクラック(表面に生じる細かいひび割れ)が発生することがあるということを覚えておきましょう。
クラックが生じても、メンテナンスを丁寧に行なえば継続使用が可能です。
アクリル水槽の維持方法
アクリル水槽を長期的に維持していくには、なるべく傷を付けないメンテナンス方法の習得が必須です。
壁面に付いたコケや汚れを落とす場合は、メラミンスポンジを水に浸けた状態で動かし、できるだけ少ない回数で磨き上げましょう。
また、同じ箇所を何度もこするとどうしても傷がついてしまいますので、コケが生えづらい飼育環境を整えたり、コケ取り生体を飼育してコケ掃除の回数を減らしたりといった工夫も有効です。
水槽の選び方3:デザインで選ぶ
インテリアとして水槽を設置するときはサイズや素材にこだわらず、デザインで水槽を選ぶのも良い方法です。
昨今ではデザイン性に優れたユニークな見た目の水槽が、数多く販売されています。
水槽は長い間観賞し楽しむものなので、イメージに合った形状・仕様のものを探してみましょう。
また、ガラス水槽であればシリコンの色味を変えてみたりフランジを取り払ったりするだけでも、かなり印象が変わります。
まとめ:水槽の選び方!大きさ・素材ごとのメリット・デメリットから維持方法
今回はアクアリウムにおいて最も大切な、水槽の選び方について解説をしました。
初めて水槽を選ぶときは「水槽サイズ」「素材」「デザイン」のいずれかに注目してみましょう。
水槽のサイズには大まかに小型・中型・大型の3種類があり、ガラスかアクリルの2種類の素材から選ぶことができます。
それぞれの水槽に特徴やメリット・デメリットがありますので、ご自身の目指す水槽の雰囲気にもっとも適したものを選ぶと失敗しづらいです。
もし水槽のデザインや細部の仕様までこだわりたい場合は、水槽を特注で製作してみるのもおすすめです。
東京アクアガーデンでは水槽のオーダーメイドを随時受付中ですので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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