ヤエヤマギンポとは!海水水槽の可愛いお掃除魚!特徴と飼育ポイント
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ヤエヤマギンポは、海水水槽で人気のあるお掃除生体です。
まつ毛が生えたようなユーモラスな顔を持ち、かわいらしい外見でありながら、コケを食べることで水槽内の環境を整える役割を持っています。
水質や水温変化にも比較的強く、サンゴ水槽とも相性が良いなど茶ゴケで困っている海水水槽の救世主ともいえるでしょう。
このコラムでは、ヤエヤマギンポの特徴や飼育方法について詳しく解説していきます。
目次
プロアクアリストの意見をもとにレッドファントム・テトラについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ヤエヤマギンポは海水魚水槽のお掃除生体として有名です。
しかし、その可愛い容姿から、飼い込むごとに魅力を感じられる魚種と言えます。
ここでは、ヤエヤマギンポの特徴などについてをご紹介します。
ヤエヤマギンポの特徴
ヤエヤマギンポは、最大で12~15cm程度まで成長するカエルウオの仲間で、沖縄諸島の浅瀬やサンゴ礁に生息しています。
特徴的なのは目の上に皮弁があり、まるでまつ毛のように見えるため、非常に可愛らしく人気です。
体色は白とグレーが基本ですが、環境にあわせて褐色~ベージュのような体色に擬態するなど、カラフルな魚ではないものの個体差があり、愛嬌を楽しむことができます。
また、水槽内に生えてくる茶ゴケなどの藻類を好んで食べるのですが、その際に口の形がくっきりと残る様子もユニークで面白いです。
ヤエヤマギンポは同種以外の海水魚との混泳が可能です。
そのため、海水水槽のお掃除生体として東京アクアガーデンの水槽でも活躍しています。
また、カエルウオの仲間は人に慣れやすく、愛着を持ちやすいでしょう。
飼育難易度も容易であり、初心者にもおすすめの海水魚・お掃除生体です。
ヤエヤマギンポの寿命
お掃除生体のなかでは長生きですが、餌となる茶ゴケ(藻類)が少なかったり、人工飼料を食べられないと弱ってしまいます。
ギンポは岩の隙間などにも入りやすく、餌を食べる前に他の生体に素早く横取りされてしまうことも。
餌が行き渡っているか、確認しながら給餌しましょう。
ヤエヤマギンポの餌と得意な水質
ヤエヤマギンポは、自然界では岩などに生えたコケや藻類を主食としていますが、水槽内での飼育では、人工飼料も与えましょう。
口が大きいので、体長が6cm程度に育っていれば、やや大きめな餌も食べられます。
植物性のエサがおすすめですが、肉食性の餌も食べます。しかし、個体によっては人工餌を全く食べないこともあります。
その場合は痩せやすいので、掃除を控えめにしてギンポの餌である藻類を確保しましょう。
ヤエヤマギンポが得意な水質は、PHは8.0以上のアルカリ性です。海水魚はみな同じですが硝酸塩に弱く、硝酸塩50ppm以下になるように定期的な水換えを行うことで水質を維持します。
比重も大切で、一般的に1.023が推奨されています。
しかしサンゴと一緒に飼育する場合はその限りではなく、1.024~1.025程度まで調整しましょう。
飼育方法のポイント
適切な水温の維持
ヤエヤマギンポの飼育において、水温は非常に重要なポイントです。
適応水温は25度~26度前後であり、水温の急激な変化や過度な高温・低温はヤエヤマギンポ以外の生体にもダメージを与えます。
水槽サイズと水流・底砂について
水槽は45cmから飼育できますが、コケ掃除をさせるなら60cm以上の広めの水槽が向いています。
後述しますが、底床を好む他の魚種と混泳させる際には、ライブロックで隠れ家を多く用意するなどして注意しましょう。
また、ヤエヤマギンポは底床部で生活する魚で、酸素を下層まで行き渡らせるように、水流ポンプを使用するとより良い飼育環境を作れます。
強い水流も苦手ではないです。
ヤエヤマギンポの飼育において、水流も重要な要素です。
適切な水流があることで、魚がストレスなく過ごせるだけでなく、水槽内の水質を維持しやすくなります。
また、底床部で生活するため底砂は必須と思われがちですが、砂を敷かないベアタンクでも飼育できます。
他に飼育している魚種にあわせて底床材を選ぶのが良いでしょう。
混泳について
相性の良い種類
ヤエヤマギンポは水質にうるさくないので、さまざまな海水魚との混泳が可能です。
相性が良い種類としてクマノミやスズメダイ、ヤッコなどが挙げられます。
- カクレクマノミ
- ロイヤルダムセル
- ウズマキヤッコ(タテジマキンチャクダイ) など
これらの魚は同じ水槽内で共生しやすく、遊泳域がかぶらないのでお互いにストレスを感じることも少ないです。
反対に、同じ遊泳層の魚種とは相性が良くないので、混泳生体を選ぶ際には気を付けましょう。
注意すべき種類
ヤエヤマギンポは縄張り意識が強い海水魚です。
ヤエヤマギンポと混泳させる際に注意すべき種類も存在します。
例えば、中・大型の肉食性魚や攻撃的な性格の魚は、ヤエヤマギンポをかじってしまう可能性があります。
- ハタの仲間
- フグの仲間
- ハゼの仲間 など
また、同じく藻類を餌とする魚が多く混泳するような環境も避けた方が良いでしょう。
過度な餌の競争が発生することで、満足な栄養を摂取できない状況が生じる可能性があります。
価格と購入時の注意点
価格相場
ヤエヤマギンポは比較的手頃な価格帯で購入することができ、一般的には、1000円~1700円程度で取り扱われています。
ただし、価格はサイズや体調、個体差などによって変動しますので、購入前に各ショップの価格を確認しておくことが大切です。
また、オンラインショップで購入する際には、送料なども考慮に入れた上で予算を組みましょう。
購入時の注意点
ヤエヤマギンポを購入する際には、生体の状態や飼育環境についても確認しておくことが大切です。
一番肝心なのは餌食いです。
餌食いが悪いとコンディションの維持が難しいため、念のため人工飼料に餌付いているか確認しましょう。
また、餌食い以外にも購入時の状態によって、水槽に導入しても長生きできないことがあります。
最近では海水魚もネット通販で簡単に購入できますが、死着保証についても確認しておくと良いでしょう。
配送中に万が一死着が発生した場合、返金や代品の発送が保証されることがあります。
ただし、その際の条件や対応がショップによって異なるため、事前に確認しておく必要があります。
まとめ:ヤエヤマギンポとは!海水水槽の可愛いお掃除魚!特徴と飼育ポイント
ヤエヤマギンポは、可愛らしい外見と海水アクアリウムのお掃除を助ける働きから、多くのアクアリストに愛されている海水魚です。
適切な飼育環境やエサを与えることで、ヤエヤマギンポを長く飼育することができます。
おとぼけた顔ながら、意外に縄張り意識が強い点は注意が必要ですが、遊泳域が被らない魚種とは相性が良く容易に混泳できます。
是非、ヤエヤマギンポの飼育にチャレンジして、海水アクアリウムの世界を楽しみましょう。
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
こんにちは
はじめまして、ブログ参考にしてます。
ありがとうございます。
質問なのですが、
フィルター掃除と水換えは同時に行わないほうが、水質の変動がなく魚に優しいということなのですが、
フィルター掃除の際に、今朝フィルター内の水を捨てることによってけっこう水位が下がり水を加えないといけない状態になります。(エーハイムのプロフェッショナル4とサブフィルターを使用してます)結局は水換えとフィルター掃除を同時にやっているような状態になってしまいます。
フィルター掃除の際は、水はすてないのでしょうか?
いいやり方などあればご教授下さい。
フィルター掃除をすると、ろ過フィルター分の飼育水はどうしても減ります。
フィルター内の水は捨てても大丈夫ですが、ろ過フィルター+水槽内の飼育水を捨ててしまうと、水量がかなり減ってしまうため、このように記載しています。
掃除でどうしても減る分量はそれほど気にしなくても問題ないです。
こちらのコラムもご参照ください。
・外部フィルターの掃除方法・最適な頻度とタイミングの目安をプロが解説!
https://t-aquagarden.com/column/filter_cleaning
よろしくお願いいたします。