フレームエンゼルとは!特徴と得意な水質、水槽サイズ、混泳までを解説
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フレームエンゼルは赤く美しい小型のヤッコです。
その炎のような体色とクールなシルエットで、見る人を魅了し、まるで小さな海の王者のような存在感を放ちます。
しかし、縄張り意識が非常に強いなど、自宅で飼うためには注意点もある魚です。
適切な水槽サイズ、理想的な水温、塩分濃度、pH、そしてフレームエンゼルが好む餌について、詳しく見ていきましょう。
フレームエンゼルと他の海水魚との混泳についても解説し、健康で活動的な生活を送らせることができるポイントなどを紹介します。
目次
フレームエンゼルとは?
フレームエンゼル(Flame angelfish)は、鮮やかな色彩と小さな体型が特徴の海水魚で、サンゴ礁域に分布しています。
鮮やかな体色から人気ですが、狭い水槽ではストレスを溜めがちになるなど、飼育する上での注意点についても紹介します。
フレームエンゼルの特徴
フレームエンゼルは、その鮮やかな色彩と美しい体形から、マリンアクアリウム愛好家の間で大人気の魚種です。
体色は明るいオレンジ~レッド、体側には黒と青の縦縞が入るのが特徴。その様子が揺らめく炎のような美しさということで、「炎(Flame)」の名前がつきました。
体長は約10cmほどと小型のヤッコですが、その存在感は大きく、見る人を惹きつけます。
サンゴ礁の環境は色彩が豊かで、その中で生き抜くためには鮮やかな色彩が必要と考えられています。
海水魚水槽でもその美しい色彩と存在感から、フレームエンゼルは非常に映える魚です。
その魅力から多くのアクアリストが惹きつけられ、飼育を楽しんでいます。
しかし、最近では世界情勢などから価格が高騰しており、すっかり高級魚と言えるでしょう。
また、ハーレムを形成する魚で、繁殖行動として口先でメスの腹をつつく『ノズリング』を行います。
ペアが成立すれば平和ですが、縄張り意識が強い魚種のため限られたスペースしかない水槽内で複数匹を飼育することは難しく、基本的には単体のみ導入するのがおすすめです。
フレームエンゼルの飼育に必要な水槽設備
フレームエンゼルを適切に飼育する水槽は、45cm以上の中型~大型水槽がおすすめです。
ろ過装置はオーバーフローが最適ですが、単独飼育なら外部式フィルターで運用することもできます。
その他、必要な設備は以下の通りです。
- 水槽用ヒーター、水槽用クーラー:水温管理のため
- 殺菌灯:白点病になりやすいため
- プロテインスキマー:水質を維持するため
- 海水用照明:飼育生体に合わせて選ぼう など
白点病にかかりやすいため、殺菌灯を設置するのがおすすめです。
フレームエンゼルは小型ヤッコですが、縄張り意識が強く、十分なスペースが無いとケンカやいじめを起こしがちです。
元気よく泳ぎまわる魚種ですので、その点でも広さが必要と言えるでしょう。
成長すると約10cmほどになるため、遊泳できる広さが狭いとストレスがたまることもあります。
サイズからすれば30cmキューブでも飼育できないことはないですが、大きめの海水魚水槽を用意するのが理想的です。
運動量が多い魚ですので、フレームエンゼルを迎えする場合、しっかりとした水量とスペースが確保できる水槽サイズを選ぶようにしましょう。
最適な水温、塩分濃度、pH
水温や塩分濃度、そしてpHもフレームエンゼルを飼育する上で欠かせない要素です。
- 水温:24~27℃。25度程度がおすすめ
- 比重:1.020~1.025。高めのほうが水質管理が大変だが、体色が鮮やかになる
- pH:8.1~8.4ほどが目安
これらの目安は、フレームエンゼルが元々暮らしているサンゴ礁の環境を再現して、健やかな成長を促すためのものです。
水温が適切でないと魚の代謝に影響が出たり、塩分濃度やpHが適切でないと体調を保つのが難しくなります。
こうした数値をきちんと管理することが、フレームエンゼルを健康に育てる秘訣と言えるでしょう。
フレームエンゼルの餌
基本的には餌付けをしなくても、人工飼料を食べてくれやすい魚種です。
海水魚のなかには餌付けが難しい魚種が多く存在するため、うれしい特徴と言えるでしょう。
フレームエンゼルの野生での餌は、生の海水魚やエビ、貝類、藻類です。
このように、自然では色々な食物を食べていることから、飼育時にもその食性を活かすことで拒食などのトラブルを防げます。
飼育下では人工飼料を与えることで栄養バランスをとれますが、拒食気味の時は活餌を混ぜることで、スムーズに飼育できますよ。
フレームエンゼルの混泳について
フレームエンゼルは小型ながら比較的機敏に動く海水魚で、気が強い種類のため混泳には少し注意が必要です。
フレームエンゼルと相性の良い魚種
フレームエンゼルは小型で美しいけれど、その気性の荒さが度々問題になることもある魚種ですが、似た環境で生活する温和な魚たちと一緒に飼うことができます。
- カクレクマノミ
- デバスズメダイ
- ハタタテハゼ など
上記のような温和な海水魚や、フレームエンゼルよりも体格の大きな魚と一緒にすると、うまく混泳できやすいです。パープルタンなどニザダイの仲間とも比較的一緒に飼うことができます。
ただし、ライブロックなどで隠れ場所を作ることが大前提です。
また、それぞれの魚が好む環境や、水槽サイズにあわせて余裕をもたせるように混泳させるのが良いでしょう。
混泳する際の注意点
同種または似た種類との共同生活は難しいです。
フレームエンゼルは縄張り意識の強さと活発さから、テリトリーを強く主張するため似た姿・似たような場所を好む魚に対して攻撃を仕掛けがちです。
一方で、フレームエンゼルはサンゴ水槽に向いている魚種です。一部のサンゴを食べることがありますが、基本的には無害と言えます。
食害を防ぐには、フレームエンゼルがそれらを食べてしまわないように、十分な餌をしっかりと与えましょう。
まとめ:フレームエンゼルとは!特徴と得意な水質、水槽サイズ、混泳までを解説
フレームエンゼル、その鮮やかな色と美しい体型で、アクアリウムの中でもひときわ目立つ存在です。
体長は約10cm程度ですが、元々は広々としたサンゴ礁が自然の生息地のため、活発な動きが特徴。そのため45cm水槽以上での飼育がおすすめです。
水温や水質などを随時確認しつつ、快適な飼育環境を保つように心がけてくださいね。
野生では生の海水魚、エビ、貝類を食べますが、飼育下では植物性の人工飼料を中心に与えましょう。
他の海水魚と一緒に飼うことも可能なんですが、ちょっと縄張り意識が強いところがあります。
だから、他の海水魚と一緒にする時は、威嚇や攻撃行動を見せることもある点は、ちょっと注意が必要です。
ぜひ、この情報を参考に、楽しいアクアリウムライフを送ってくださいね。
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