メダカが卵を産まない!産卵しない原因と対策!メダカを増やすには
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「メダカをペアで飼育しているのに産卵しない」「産卵時期のはずなのに卵を産まない」
メダカを飼育していて、そんなお悩みを抱える方は少なくありません。
メダカは繁殖力が高く、オスメスをペアで飼育しているだけで繁殖することがあるというのが通説。繁殖の入門種としておすすめされることも多い魚です。
しかしいくら難易度が低くても、条件がそろっていなければメダカも産卵してくれません。
ペアで飼育するのはもちろんのこと、その他にも産卵場所を用意したり日照時間を調整したりといった工夫が必要です。
そこで今回は、メダカが産卵をしない原因とその対策についてを解説します。
繁殖がうまくいかずお悩みの方、もっと産卵数を増やしたいという方はぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカが産卵しない原因と対策を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
初心者でも繁殖に挑戦できるほど産卵しやすいメダカですが、産卵させるにはいくつかの条件があります。
ペアで飼育しているのに産卵しないときは、水槽内の環境が産卵に適しているかを確認していましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカが産卵しない原因と対策を解説します。
メダカが卵を産まない原因と対策
メダカが産卵しないときは、何かしらの条件が整っていないことが多いです。
環境由来の些細なことからメダカの体調に至るまで原因は様々で、場合によっては複数の要因が絡み合っていることもあります。
ここでは、メダカが産卵しない原因と対策をご紹介しますので、一つ一つご自分の水槽に当てはめながら確認してみてください。
産卵場所がない!産卵床を増やそう
一つ目の原因として考えられるのが、卵を産み付ける場所が不足している可能性です。
産卵場所がないとメダカはそもそも繁殖しない、もしくは抱卵しても卵を体に付けたまま泳ぎ続けている場合があります。
特に卵をつけたまま泳いでいると、他のメダカに卵が食べられてしまう危険がありますので、そのような個体を見つけたときは早急に産卵場所を用意してあげましょう。
メダカは通常、水草や市販の産卵床に卵を産み付けます。
水草ならばアナカリスやマツモといった定番の水草がおすすめで、産卵場所として活用するならば少し多めを意識して入れてあげるのがポイントです。
人工産卵床はメーカーによって種類がありますので、使いやすいものを選びましょう。
また個体によっては水草の種類や人工産卵床の素材が気に入らなくて産み付けない場合もあります。
設置しているのに産み付けないという場合は、他の種類を試してみてください。メダカ自身で選べるように複数のものを設置しておくのも良い方法です。
日照時間が短い・水温が低い!繁殖ベストシーズンを待とう
メダカは日照時間と水温で産卵時期を見極めており、日照時間が12~13時間、一日を通しての平均水温が20~25℃の環境で最も盛んに繁殖します。
屋外だと地域差はありますが、大体4月中旬~9月中旬までが産卵シーズンです。
屋外飼育の場合はこの条件に合致していない季節は繁殖しないので、単純に時期が来るのを待ちましょう。
待つ間、栄養豊富な餌を与えて体力をつけたり体調を整えたりなど、メダカの準備をしておくと春が来た時に繁殖率が高まります。
室内飼育の場合は水槽用照明と水槽用ヒーターを使って条件を整えれば、一年を通して繁殖が可能です。
ただし、照明やヒーターを使用せずに自然に任せた飼育スタイルでは、屋外と同じく条件が合わないと繁殖しない場合があります。
繁殖を考えるのならば、やはり機材を使用した上で、照明の照射時間をタイマーを使ってしっかり管理するのがおすすめです。
規則正しく照射することでメダカのリズムも整い、より産卵しやすくなります。
オスとメスの比率の問題!メスはオスよりも多い方が良い
メダカは、同じ水槽内にオスとメスが一匹ずついれば産卵に至ります。
しかし、中には相性が悪くて繁殖しないペアもいるので、確実に産卵させたいときはメスを多めに入れておくとうまくいきやすいです。
理想の比率はオス1:メス3。メスが多いと繁殖させやすいだけでなく、産卵数も増えるので、とにかく産卵数を上げたいという時もこの比率を意識してみると良いでしょう。
また、メスが多すぎたり相性が良いオスがいなかったりすると、メスのお腹の中が卵でいっぱいになってしまう「卵詰まり(過抱卵)」という状態になってしまうことがあります。
異常にお腹が膨れたメスがいるときは、オスを変えるなどの対策をしてみてください。
飼育容器に余裕があるのであれば、1:3の比率を維持しつつ個体数を増やすと相性の問題も解決しやすいです。
老齢のメダカだった!若魚を導入しよう
メダカの寿命は3年程度で、2歳半を過ぎると体力が落ちて産卵ペースも鈍る個体が多いです。
またメダカが生涯で産卵できる数は決まっていると言われており、産卵数が多いほど寿命が短くなる傾向にあります。
そのため、飼育を始めて時間が経っている、産卵数が減ってきていると感じる固体がいたら、若いメダカと入れ替えてあげると繁殖数が回復する可能性が高いでしょう。
産卵を終えたメダカには、若魚とは別に余生をゆったりと過ごせるような落ち着ける環境を用意し、最後まで大切に飼育してあげてください。
メダカが体調不良だった!エサ不足や病気などを確認しよう
そもそもメダカの体調が万全でないと産卵はしません。
上記の通り、産卵にはかなりの体力を使いますので、まずはメダカを健康に育てることを第一に考えましょう。
産卵に耐えられる健康な体作りには餌やりがとても大切です。通常よりも多めに、1日3回を目安に栄養豊富な繁殖用の餌を与えます。
一度に与える量を増やしても食べ残してしまうので、一度の給餌量は変えずに回数を増やすのが良いです。こまめにエサを食べることで体格がよくなり、産卵数も増えます。
また、体調不良や病気を発症している個体がいる場合は、産卵準備の前にまず治療を優先してください。
病気でなくても何となく状態が悪そうであれば、飼育環境の見直しなども行います。
産卵しているけれど食べられた!卵は隔離しよう
最後に、産卵は問題なく行われているのに、卵がなくなってしまうケースをご紹介します。
確かに産卵されていることを確認したのに孵化している様子が無い、いつの間にか卵が無くなってしまったというのは、他の成魚に食べられてしまっている可能性が高いです。
メダカには卵を守るような習性が無く、産卵した後は放ったらかしのため、飼育者が気づいたときに保護しないと、孵化できないことが少なくありません。
無事に孵化したとしても、稚魚もまた成魚に食べられてしまいやすいので、しっかり育てあげるにはやはり飼育者が保護してあげる必要があります。
そのため、水槽内で卵を見つけたら、産み付けられた水草や産卵床ごと別容器に隔離してて、孵化~稚魚の育成を進めるのがおすすめです。
稚魚は成魚とは餌や飼育方法が異なるので、隔離していたほうが環境を整えやすいというメリットもあります。
たくさん産卵されるようならば、隔離容器を複数用意して稚魚のサイズ別に分けて飼育すると、管理がしやすいでしょう。
メダカを増やすためにできること
産卵はしているけれど思ったよりペースが上がらない、というときはもう少し踏みこんだ対策をしてみましょう。
ここからは、メダカをさらに増やすためにできることをご紹介します。
ちょっとしたことを意識するだけで効率よくメダカを増やせますので、ぜひ実施してみてください。
過密飼育は避けよう
メダカは身体が小さいので、ついつい一つの水槽でたくさん飼育してしまいがち。
しかしあまりに個体数が多すぎると、過密飼育から水質の悪化を招くことがあるため、注意が必要です。
水質が悪くなると繁殖しづらくなるだけでなく、メダカが体調を崩して病気にかかってしまうこともあります。
メダカが産卵をするには、健康であることが第一です。水槽サイズに合わせて飼育数を調整し、増え過ぎた場合は容器を分けて飼育しましょう。
体長ごとに飼育ケースを仕分けよう
メダカは穏かな魚ですが、個体同士の体長差が大きいと、小さなメダカがいじめられたり餌が食べられなくなってしまったりすることがあります。
このような個体はストレスから体調を崩してしまうことも多いので、一つの水槽に入れるメダカはできるだけ体長を揃えておくのが良いです。
先程も触れた通り繁殖でメダカが増えた場合は、卵の段階で隔離し、成長段階に合わせて飼育容器を分けていくと、管理がしやすくなります。
繁殖は計画的に行おう
これまでの流れからわかる通り、メダカが産卵すればそれだけたくさんの飼育スペース、飼育容器が必要となります。
しかし、住環境によってはたくさんの飼育容器を設置するのが難しいことも。
仮に、飼育容器を増やすことはできてもたくさんのメダカを個人で管理しきるのはとても大変です。
そのため、繁殖をさせる場合は無闇に産卵させるのではなく、飼育できる数を計算しながら増やしていくことがとても大切です。
多くなってきなと感じたらオスメスを分けて繁殖しないようにするといった、対策を行ってください。
もし、飼いきれなくなってしまったら引き取ってくれる人やショップを探して譲渡することをおすすめします。
間違っても、自然の河川に放流するようなことは避けてください。
まとめ:メダカが卵を産まない!産卵しない原因と対策!メダカを増やすには
メダカが卵を産まない原因とその対策について解説しました。
メダカが卵を産まない原因は主に、
- 日照時間
- 水温
- 産卵場所
- 相性や健康状態
です。
の4点です。
屋外、室内に関わらず、日照時間と水温はメダカが産卵する時期を見極める重要な要素なので、産卵しないときはまずこの条件が合っているかを確認してみてください。
次に、産卵場所の確保です。卵を産み付けるための水草や産卵床を準備しましょう。
環境を整えているのに産卵しないときは、メダカの健康状態や相性に問題がある可能性があります。この場合は、メダカを確認したうえで個体を入れ替えてみるなどの対策が有効です。
軌道に乗ればたくさん卵を産み、自分好みの個体を選別するなどの楽しみ方も増えてます。今回紹介したことを参考に、ぜひメダカの産卵環境を整えてみてください。
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