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【プロが教える】メダカを長生きさせるコツとは!長生きする種類もご紹介

飼育されているメダカの寿命は1~5年です。

生まれ持った丈夫さや体格差が関係するため、寿命自体を人の手で管理することはできません。しかし、『飼育環境による寿命の変化』は、世話の仕方によって変えることが可能です。

餌の量や水質、日光など、日々の管理によってメダカの寿命は長くも短くもなります。

今回は長生きしやすい種類と合わせて、メダカを長生きさせるコツを解説します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストによるメダカを長生きさせるコツを解説

このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンが15年以上かけて培った生体管理術と改善を重ねてきた飼育環境をもとに、メダカの負担を減らし長生きさせるコツをまとめました。

「大切なメダカと長く付き合っていきたい」という方は、ぜひ、お役立てください。

メダカを長生きさせるコツを動画で解説

メダカの寿命と長生きさせるコツについては、こちら動画でもご覧いただけます。

メダカにストレスを与えない飼育環境をふまえて、長生きのコツを音声付きで解説します。

東京アクアガーデンでは人気の記事やレイアウト法などを随時まとめ、YouTubeチャンネルトロピカチャンネルでご紹介しています。

水草水槽のレイアウト方法や熱帯魚飼育の疑問まで、続々アップしていきますので、ぜひご覧ください。

メダカの平均寿命はどれくらい?


メダカの平均寿命についてですが、野生のものと飼育環境にいるもので変わってきます。

■メダカの寿命

  • 野生のメダカ:1~3年
  • 飼育環境のメダカ:1~5年

野生のメダカは大型の魚や野鳥、水生昆虫などに襲われたり、大雨や干ばつの影響を受けたりなど自然界特有の危険に常にさらされていることから、飼育されているメダカよりは寿命が短くなる傾向にあります。

一方で、飼育されているメダカは、人の手で適切な環境が維持されいるため比較的寿命が長いです。

しかし、過密環境や水質悪化など環境が合っていなければ、野生のメダカのように短命になることも少なくありません。

長生きしやすいメダカの種類はあるのか

(めだか)黒メダカ(12匹)


メダカは品種によって、丈夫さが異なる傾向があります。

人の手で品種改良が重ねられ生まれた品種は、環境の変化に弱かったり、病気になりやすかったりなど、繊細な面も持つものも少なくありません。

一方で、改良品種の元にあたる原種、もしくは原種に近いメダカは比較的丈夫で長生きしやすいです。

原種に近い品種には、次のような種類がいます。

  • クロメダカ(二ホンメダカ)
  • ヒメダカ
  • シロメダカ
  • 楊貴妃メダカ

クロメダカは日本にも生息している種類で、改良品種の原種にあたります。野生の厳しい環境で暮らしているだけに、1番丈夫な種類です。

ヒメダカは、クロメダカの突然変異から生まれたものです。黒色の色素を持たないため、オレンジ色をしています。シロメダカも突然変異によって生まれたものですが、黒色と黄色の色素を持ちません。

楊貴妃(ようきひ)メダカはヒメダカの改良品種で、赤みが強いのが特徴です。
これらのメダカは、メダカ飼育初心者でも長生きさせやすいです。

メダカの基本的な飼育方法については、こちらの記事をご覧ください。

メダカが死ぬ原因とは?


メダカを長生きさせるには、死んでしまう(寿命を早める)原因を知っておく必要があります。

飼育されているメダカが寿命以外で死んでしまう原因には、以下の6個が考えられます。

  1. 過密環境
  2. 餌の与えすぎ
  3. 水質が合わない、悪化した
  4. 水温があっていない
  5. 日光浴不足
  6. 病気になる

メダカにストレスが掛かるような飼育環境にあると、健康を害し、寿命に直結します。それぞれの状況について詳しく見ていきましょう。

メダカの死因についてはこちらのコラムでも解説しています。
メダカへのダメージになりえる原因をより詳しく書いておりますのでご参考になさってください。

■原因1:過密環境

メダカを過密環境で育てると、次のような悪影響が出て寿命を縮めてしまいます。

  • 水質悪化
  • 酸欠
  • ストレスやいじめ

飼育容器に見合っていない数のメダカを飼育する過密環境では、多くの餌を与える必要があります。当然ながら、フンや食べ残しが増え水質が悪化しやすいです。

汚れた水で飼育し続けると、体調不良になったり、病気になったりする確率が上がります。また、たくさんのメダカが呼吸によって酸素を消費することで、酸欠になりやすいです。

意外なことかもしれませんが過密環境では、メダカも人間のようにストレスを感じて体調をくずしてしまうことがあります。さらに、大きなメダカが小さいものを追いかけたり、つついたりなど、いじめにつながることも珍しくありません。

■原因2:餌の与えすぎ

餌を与えすぎると、メダカには悪影響です。

餌の供給が不安定な自然環境とは違い、飼育環境では毎日餌を与えますので給餌量が多くなります。

市販されているメダカ用の餌は栄養バランスがよいものですが、与えすぎるとフン詰まりや消化不良を起こして死んでしまうことがあります。特に水温が低下して活性や消化機能が落ちる晩秋や冬は要注意です。

また、一度にたくさん与えることでフンや餌の食べ残しが増え、水質が悪化しやすくなります。

■原因3:水質が合わない・悪化した

メダカは水質の適応力が高い魚ですが度を超えると、体調をくずしたり、死んだりしてしまいます。

大きく酸性やアルカリ性に傾いた水は、メダカに合っているとはいえません。水質が適正であっても水換えなどで急変すれば、pHショック(水質の急変によるショック症状)を起こして危険な状態になります。

また、水を浄化してくれるバクテリアがうまく機能していない場合も、有害なアンモニアや亜硝酸がたまりメダカの健康を害してしまいます。

pHショックについては、こちらの記事をご覧ください。

メダカ飼育に欠かせない、水をきれいにする『バクテリア』については、こちらのコラムをご覧ください。

■原因4:水温があっていない

メダカは飼育できる水温の幅が広く、5度~35度の範囲で飼育することができます。

しかし、10度以下になると「冬眠」に入りますので、動きが鈍り餌も食べません。0度付近になると、寒さや飼育水が凍結して凍死してしまうこともあります。

一方で暑さにも注意する必要があり、35度以上では動きが鈍って食欲が落ち、38度以上になると危険な状態です。水温が適していない、もしくは1日で極端に上下する場合は、メダカに大きな負担がかかり弱って死んでしまうことも珍しくありません。

■原因5:日光浴不足

日光浴不足は、メダカの健康を害すことがあります。

メダカは太陽光に含まれている紫外線を浴びることによって、成長をうながす「ビタミンD」「ビタミンA」を体内で作り出します。

日光浴が十分にできていない場合はビタミンが不足してしまい、体が弱く成長も遅くなってしまう可能性が高いです。結果的に短命になってしまうでしょう。

また、室内飼育で照明を使って管理している場合も、光量が少なければバイオリズムがくずれて体調不良につながります。

■原因6:病気になる

病気は、メダカが死んでしまう大きな原因です。

病気には病原菌やウィルス、寄生虫によって起こされるものがあります。メダカがかかりやすい病気は以下のとおりです。

  • 水カビ病
  • 白点病
  • 尾ぐされ病

どの病気も弱って免疫力が下がるとかかりやすいため、水質悪化やストレス、日光浴不足などが関係します。

メダカを長生きさせるコツ


メダカを長生きさせるコツはここまでご紹介してきました、死んだり、寿命を縮めたりする原因を作らないことです。

具体的に6個のコツを解説していきます。

難しい技術は必要ありません。初心者の方でも実践できる方法です。

■コツ1:適正な数で飼育する

メダカサイズの小型魚は、『1匹につき約1L』の水が必要です。

単純計算では「30Lの水槽なら30匹」が目安になります。しかし、これは底砂や水草、レイアウト用の流木などを入れなかった場合の量です。

底砂や石などを入れると水量が減ってしまいますので、入れられるメダカの数も少なくなります。さらに、魚の飛び出しを考えて水槽を満水にして飼育することがないことを考慮すると、目安よりも控えめの方がよいです。

メダカは水槽サイズに合った適正な数にして、過密環境を防ぐようにしましょう。メダカが繁殖して稚魚が生まれたり、数が増えたりしたら別水槽に分けるようにします。

水槽サイズに合わせた魚の数については下記の記事を参考にしてください。

■コツ2:メダカに最適な水質と水温管理

メダカの飼育に適している水質は「弱酸性~弱アルカリ性」で、理想はpH7.0の中性付近です。

とはいえ、メダカは適応力が高い魚ですので、大きく外れなければ問題ありません。飼育していると水質は酸性に傾いていきます。pH5.5を下回るとメダカであっても厳しいため、定期的に水換えをして中性付近を維持しましょう。

水換えで水道水を使うときは、魚に悪影響を与えるカルキ(塩素)を除去する必要があります。水換えだけでなく、餌の食べ残しやフンなどはこまめに取り除いて水質が悪化しないようにしましょう。

メダカに合う水質やカルキ抜きついては、こちらの記事を参考にしてください。

水温は「18度~28度」の範囲を保つようにすると、温度変化によるストレスを軽減できます。

室内飼育の場合は、水温が下回るようであれば水槽用ヒーターを使用しましょう。一方で、高水温は水槽用冷却ファンを使って水温を下げます。

屋外飼育はヒーターやファンが使用できませんので、冬越しさせる必要があります。10度を下回る低水温のなか餌も食べなくなるため、弱ってしまうことも珍しくありません。

しかし、適切な冬越しが実践できれば春を迎えられる確率が高まります。飼育容器を屋外に置いている方は、以下の記事をご覧ください。

■コツ3:ストレスを与えない

過密環境や水質悪化以外にも、メダカ同士のいじめや人影などによってメダカにストレスがかかることがあります。

残念ながら、いじめ自体を止めることはできませんが、いじめられたときに逃げ込める場所を作ってあげることはできます。いじめ以外にも何かに驚いた拍子に身を隠せるような、安心できる隠れ家を用意してストレスを軽減させてあげましょう。
隠れ家には、水草や石、流木などのレイアウトにも使える素材で十分です。また、メダカ用のシェルターも販売されていますので、こういったものを活用してもよいでしょう。

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特に水草は水質浄化能力や産卵床になるため、おすすめです。また、人影は鳥などの天敵と勘違いしてストレスにつながりますので、メダカ水槽はなるべく人通りの少ない静かな場所に置きましょう。

メダカしいくにおすすめの水草については、こちらをご覧ください。

■コツ4:日光浴をさせる

メダカが丈夫に成長するために必要なビタミンを作れるよう、十分な日光浴をさせましょう。

屋外飼育では、日光が当たりますので問題ありません。夏場などあまりに日差しが強く高水温が心配な場合は、すだれなどを使って日陰を作りましょう。

ホテイアオイのような葉の大きな水草を入れるのもおすすめです。

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屋内飼育で日光に当てるのが難しい場合は、照明を使って管理する必要があります。

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点灯時間は1日8時間程度が目安です。バイオリズムを整えるためにも夜間は消灯するようにしてください。

また、室内飼育の場合は日光が差し込む場所に水槽を置くことは控えましょう。コケが発生しやすいため、水槽管理の手間が増えます。

メダカと日光のかんけいについては、こちらをご覧ください。

■コツ5:病気の早期発見・早期治療

メダカがかかりやすい水カビ病や白点病などは、早期発見が可能な病気です。

毎日餌やりのときに観察して、体表やお泳ぎ方に異常がないか確認しましょう。病気は治療が早ければ早いほど直りやすいものが多いですし、早期発見することで他のメダカへの感染を防ぐこともできます。

「体表に異常は見えないけれど元気がない」という場合は、病気の初期症状の可能性があります。その段階で薬浴の判断は難しいため、メダカの回復力を高める塩水浴が効果的です。

メダカの病気と治療方法、塩水浴については、以下の記事で詳しく解説しています。

■コツ6:天敵から守る

屋外飼育では、メダカを食べてしまう天敵が存在しますので対策が必要です。

■メダカの天敵

  • ヤゴなどの水生昆虫
  • カラスなどの鳥類
  • アライグマなどの野乳類

飼育容器に園芸・防虫用の目の細かいネットを被せたり、フタ・金網を乗せたりする方法が効果的です。哺乳類の場合は持ち上げてしまうことがあるため、重しが必要になります。

メダカの天敵とその対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ:【プロが教える】メダカを長生きさせるコツとは!長生きする種類もご紹介

メダカを長生きさせるコツについて解説しました。

メダカの生まれ持った寿命は変えられませんが、給餌方法や水質・水温管理など、飼育環境を見直すことで長生きする確率は上がります。
どれも少し手間をかけてあげればできる事ばかりです。今回ご紹介した内容を一度にすべて行うことが難しいようでしたら、1つずつ実践してみてください。

「大切なメダカと長く付き合っていきたい」方の参考になれば幸いです。

メダカの寿命について良くあるご質問

メダカの寿命は何年ですか?

  • 野生のメダカ:約1~3年
  • 飼育環境のメダカ:約1~5年

外敵や天候によって寿命が左右されやすい野生のメダカと比べて、飼育されているメダカは長生きしやすいです。
長寿なメダカでは、3年以上生きることもあります。

メダカを長生きさせるには、どうしたらよいですか?

適切な給餌はもちろんですが、水質や水温の変化にさらさないことが大切です。
屋外飼育の場合は、大雨や雪で水質が急変しないようにすだれをかけるなどの工夫を行います。
台風などの荒天が予想される場合は、軒下にメダカを移す・隔離するなどの対策を行います。

メダカが死んでしまう原因とは?

  • 過密な飼育環境
  • 餌の与えすぎ
  • 日光浴不足

これらの原因で、メダカは体調不良を起こしやすくなります。メダカは丈夫な魚ですが、酸欠やアンモニア中毒では突然死んでしまうこともあります。
飼育環境のバランスが崩れていないかは、常に確認しましょう。

メダカに最適な飼育環境とは?

理想としては、水温の変化が極端でなく日光が良く当たり、程よい日陰もある環境です。
日光浴はメダカの健康を維持する大切な要素です。日陰をつくるため、浮草やすだれを用意しましょう。
室内飼育の場合も、昼間は水草育成用の照明をつけるなどすると健やかに育ちます。

 

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このコラムへのコメント

  1. NAOKI より:

    はじめまして
    2年ほど飼っている雄メダカがいるのですが
    ここ最近骨が曲がり痩せて来てます、
    ですが餌はしっかり追うのですが
    観察する限りでは、目が見えて無いのでは?

    何かの病気なのでしょうか?

    • アクアガーデン編集部 より:

      コメントありがとうございます。
      実際に拝見しておりませんので正確な回答ではないことをご了承ください。
      ご長寿のメダカですね。メダカの寿命は通常約1年半~2年ほどですので、消化吸収が落ちてきているのかもしれません。
      しっかり食べられているのを確認しつつ、緩やかな環境で飼育するのがおすすめです。
      よろしくお願いいたします。

      メダカのエサについては、こちらのコラムもご覧ください。
      ・プロがすすめるメダカのエサ5選!餌のあげ方やタイミングも教えます
      https://t-aquagarden.com/column/medaka_feed

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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