幹之メダカとは!特徴・寿命・飼い方の基本や改良品種を紹介します
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幹之メダカは、背中が銀色に輝く美しい改良メダカで、初心者の方からベテランまで幅広い層に人気があります。
改良品種の中では飼育が容易ため、「初心者でも飼育できる美しい改良メダカがほしい」といった場合におすすめの品種です。
ただ、幹之メダカ特有の輝きは飼育環境によって変化するため、魅力を存分に引き出すには日光や餌に配慮する必要があります。
そこで今回は幹之メダカについて、特徴や寿命、基本的な飼育方法を解説します。
最後に幹之メダカから派生した改良品種もご紹介しますので、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに幹之メダカの特徴や飼い方の基本と改良品種を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
幹之メダカは改良メダカの代表的な品種で、白銀に輝く背中が特徴です。改良メダカの中では流通量が多く、飼育しやすいためメダカ飼育の入門種としてもおすすめされています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、幹之メダカの特徴や飼い方の基本と改良品種を解説します。
幹之(みゆき)メダカとは
初めに、幹之メダカの特徴と寿命についてご紹介します。
幹之メダカを上手に飼育するための基礎情報になりますので、ご覧になってみてください。
特徴
幹之メダカの最大の特徴は、体外光と呼ばれる背中の光沢と青~グレーに見える体色です。
メダカの体色は、黒・黄・白・虹の4種類の色素胞によって決まりますが、幹之メダカの背中には虹色素胞があるため光沢質の輝きが現れます。
体色が青~グレーに見えるのは、黄色素胞を持たないためです。
背中の輝きが美しいことから、ビオトープなど上から観賞する容器での飼育に向いています。
寿命
幹之メダカの寿命は約1~3年ほどです。
改良メダカの中では丈夫ですが、黒メダカやヒメダカなどの原種に近い品種と比べると、やや短めです。
とはいえ、メダカの寿命は飼育環境によって大きく左右されますので、飼い方の基本を守りながら適切な環境で飼育することで、長生きさせやすくなります。
幹之メダカの飼い方
幹之メダカの基本的な飼育方法は普通のメダカと変わりません。
- 餌は1日1~2回与える
- 水換えの頻度は2週間~1ヶ月に1回程度
- 水流を強くしない
などの点に留意しながら飼育しましょう。
丈夫な品種で飼育難易度は高くありませんが、水質や水温の急変には注意してください。
また、幹之メダカも他のメダカと同様、室内、屋外どちらでも飼育が可能です。
室内飼育であれば、水槽に水槽用照明やろ過フィルター、エアレーションなどを設置します。
屋外では、睡蓮鉢やプラ舟などの容器でビオトープを作って、自然な環境で飼育することができます。
幹之メダカの光沢は背中に出現しますし、日光を浴びることで輝きが増すため、十分に光を当てながら飼育ができて、なおかつ上から鑑賞ができる屋外飼育がおすすめです。
ただ、見た目が目立つだけにネコやアライグマなどの哺乳類、カラスなどの鳥類といった外敵に狙われやすいので、対策が欠かせません。
外敵対策には飼育容器にネットを被せたり、金網を置いたりする方法が効果的です。
幹之メダカにおすすめの餌
幹之メダカは、餌も他のメダカと同様です。
成長に合わせて、
- 人工飼料
- ゾウリムシやミジンコ
- グリーンウォーター
などを与えるましょう。
人工飼料を選ぶときには、幹之メダカの輝きのもとであるグアニンが補給できるタイプの餌を選ぶと、よりきれいに発色させられるためおすすめです。
繁殖は産卵床を用意しよう
幹之メダカは繁殖も楽しめるメダカです。繁殖の難易度は他の品種と相違ないため、オス・メスがそろった環境で以下の条件が整えば自然と繁殖します。
- 水温は20度以上、適水温は25度前後
- 日照時間は13~14時間程度
卵を産み付ける場所がないと飼育容器内に散らばってしまいますので、産卵床を入れるようにしましょう。
マツモやホテイソウなどの水草やメダカの人工産卵床など、回収しやすいものがおすすめです。
幹之メダカの改良品種
ここからは、幹之メダカから派生した改良品種をご紹介します。
幹之メダカに負けず劣らず美しい品種ばかりですので、幹之メダカがお好きな方や観賞性の高いメダカをお探しの場合は、目を通してみてください。
スーパー強光
幹之メダカは、輝きの強さや背中に現れる範囲でグレードが変わります。
『スーパー強光』は背中全体が強く光る品種で、幹之メダカのグレードの中では上位に位置します。
普通の幹之メダカと比較すると、背中の光沢がより目立つことで全体のシルエットがはっきり見える印象です。
鉄仮面
『鉄仮面』は幹之メダカのグレードの中で最上位とされる品種です。
頭の先端から尾びれまでムラなく強く光るため、『フルボディ』と呼ばれることもあります。
背中の光沢は自然光でも十分きれいですが、室内飼育の場合は照明を使うことで輝きが増します。
黒幹之
通常の幹之メダカは青~グレーの体色をしていますが、『黒幹之』はその名の通り真っ黒な体が特徴です。
背中の体外光も変化しており、ゴールド~グリーンがかった光沢に見えます。
通常の幹之メダカよりも落ち着いた色合いですが、体色の深みと品の良さが際立つ品種です。
白幹之
白い体色に幹之メダカの特徴である背中の体外光を併せ持つのが、『白幹之』です。
白といってもパールホワイトに近く、背中の光沢にはプラチナのような美しさがあります。幹之から派生した品種の中では一番爽やかな印象で、ファンも少なくありません。
この繊細な体色を際立たせるためには、青や黒の容器やバックスクリーンを用いるのがおすすめです。
松井ヒレナガ
幹之メダカの光沢と体色に加え、各ヒレが伸長するのが『松井ヒレナガ』です。
長く伸びたヒレには体色が現れることもあり、上・横どちらから見ても非常にきれいで羽衣をまとったのような美しさがあります。
黒い容器で飼育すると、松井ヒレ長の美しさが際立ちますのでおすすめです。
マリンブルー
一見、幹之メダカと変わりないようですが、青い腹膜(体内光)がわずかに透けて全体的に淡い青色に見えるのが、『マリンブルー』です。
白い体色を際立たせたい場合は暗い色合いの容器が向いていますが、白い容器や底砂、バックスクリーンで飼育するとマリンブルー特有の淡い青色を楽しむことができます。
深海
『深海』はマリンブルーと近い品種ですが、体外光を持たない点が特徴です。
体外光に邪魔されないことで、腹膜の青さがより鮮やかに現れます。
マリンブルーと同様に白ベースの環境で飼育すると、より青が美しく見えるためおすすめです。
まとめ:幹之メダカとは!特徴・寿命・飼い方の基本や改良品種を紹介します
今回は幹之メダカについて、特徴や寿命、飼い方の基本、幹之メダカから派生した改良品種などをご紹介しました。
幹之メダカは、メタリックな輝きを持つ背中と青~グレーに見える体色が美しいメダカで、人気が高い品種の1つです。
スタイリッシュな見た目ながら、飼育や繁殖の難易度が通常のメダカと変わらないことから、初心者の方でも安心して飼育できます。
餌の種類や日光の当て方に気を配ることで、背中の光沢が増してより美しい輝きを放つようになります。入門種としてはもちろん、美しさを追求して飼い込む楽しさもありますので、最初の1匹におすすめのメダカです。
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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答
ミユキメダカ2年目の初心者です。お花屋さんにあった三匹からすでに60匹育ち水槽三つです。今年もすでに産卵開始しており今後の稚魚は屋外飼育と考えております。高台のマンションで蚊やハエは年間数匹と鳩がたまに来ます。ベランダでの飼育御伝授頂けないでしょうか?
ベランダはビオトープを始めるのにぴったりな環境です。
容器は軽くて丈夫なものを選び、日光が強いので、夏などはしっかりすだれなどで日よけをしてやると良いです。
ベランダでの飼育はこちらのコラムで詳しく解説しています。
・ベランダにビオトープを作ろう!作り方をご紹介!マンションでも作れます
https://t-aquagarden.com/column/biotope_balcony
よろしくお願いいたします。