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メダカや金魚の室内飼育では人工飼料を中心に育てるのが一般的ですが、屋外飼育ではそれ以外にも様々な選択肢があります。
太陽の光をたくさん当てることのできる屋外ならば、魚達の餌となるプランクトンや微生物を増やすことができるためです。
植物プランクトンの豊富なグリーンウォーターや、動物性たんぱく質を摂取できるミジンコ、稚魚飼育にもおすすめなインフゾリアなど、栄養豊富な自然の餌は金魚や鯉の色揚げ、メダカの体格を良くするのにも最適で、屋外飼育の強い味方となるでしょう。
ここではメダカや金魚、鯉、エビなどの屋外飼育におすすめの餌5選を餌やりのコツと共にご紹介します。
屋外で観賞魚を飼育している方は、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに屋外飼育の餌とポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
- 屋外飼育では微生物を増やして、餌にできる!グリーンウォーターやタマミジンコなどは、メダカや金魚の餌に最適!
- グリーンウォーターは植物プランクトン!稚魚の餌におすすめミジンコなど動物プランクトンを育てる餌にもなるよ
- 繁殖を狙う場合は、人工飼料もほどよく与えよう!栄養バランスが良いと大きく育つよ!
- 東京アクアガーデンがおすすめする屋外飼育の餌定番人気の5選+番外編をご紹介!
太陽光を十分に当てることのできる屋外飼育では、プランクトンや微生物を多く増やすことができ、魚たちの餌にできます。
これらの餌は色揚げや体型づくりに効果的な上に、うまく管理すれば増やし続けることができるため、餌代の節約にもなるおすすめの餌です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカや金魚におすすめの屋外飼育の餌5選を解説します。
屋外飼育におすすめな餌5選
室内飼育と屋外飼育では環境が異なるため、メダカや金魚に与えられる餌にも違いがあります。
屋外飼育でおすすめの餌は次の5種類です。
- グリーンウォーター
- タマミジンコ
- インフゾリア
- 人工飼料
- 冷凍赤虫
室内飼育との大きな違いは、プランクトンや微生物などを餌として与えることができる点でしょう。
これらは、栄養豊富で消化も良い上に色揚げや増体の効果も期待できるため、積極的に取り入れていきたい餌です。
ここでは、屋外飼育で観賞魚に与えるおすすめの餌5選について、与えるメリットや与え方、管理方法をご紹介します。
グリーンウォーター
グリーンウォーターは植物プランクトンを豊富に含む水で、水が緑色に色づくのが特徴です。
とても小さい植物プランクトンは、生まれたての稚魚でも食べることができるため、メダカや金魚の稚魚をグリーンウォーターの中で育てると、上手に餌を食べてすくすく成長します。
また成魚に与えた場合も、消化が良く色揚げや体格を良くする効果などが期待できるため、メリットは豊富です。
グリーンウォーターは、植物プランクトンが食べつくされてしまうとただの透明な水に戻ってしまうため、濃度の管理が少し難しいのですが、日光を当てることができる屋外飼育ならば、植物プランクトンが増殖しやすいので、グリーンウォーターを維持しやすいです。
何もしなくても自然とグリーンウォーターになることはありますが、確実に植物プランクトンを増やしたいときは、市販されているクロレラを添加すると良いでしょう。
一つ欠点として、水が緑色になってしまうため、透明度が落ちて鑑賞性が下がる点にはご注意ください。
グリーンウォーターの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
タマミジンコ
タマミジンコは体長は2mm程度の動物プランクトンの一種です。
栄養豊富で高い増体効果があることが知られています。
メダカであれば、孵化から1ヶ月程度の少し成長した稚魚から与えることができ、もちろん成魚の餌としても最適です。
また、タマミジンコも自宅で簡単に増やすことができるのが魅力です。
植物プランクトンなどを食べて増殖しますので、田んぼなどから採取してきたり、通販で購入したりしたタマミジンコをグリーンウォーターに入れておくと、どんどん繁殖していきます。
この時注意したいのが、グリーンウォーターの濃度です。タマミジンコを入れたグリーンウォーターは濃度がどんどん薄まっていってしまいますので、注ぎ足しながら濃度を維持しましょう。
インフゾリア
インフゾリアは非常に小さな微生物の総称で、アクアリウムではゾウリムシを指すことが多いです。
0.1mmほどの大きさですので、生まれたてのメダカや金魚、エビなどの稚魚・稚エビでも十分食べることができます。
こちらも栄養豊富なので、稚魚を丈夫で体格良く育てたいときに積極的に与えていきましょう。
インフゾリアは屋外飼育で環境が整っていれば、飼育容器内に自然発生して増えていきますが、すぐに必要だったり、安定して供給したかったりする場合には、通販で入手して与えるのがおすすめです。
人工飼料
室内飼育では定番の人工飼料は、もちろん屋外飼育でも与えることができます。
人工飼料は金魚用、メダカ用と魚種に合わせた餌が販売されていて、その魚に合わせた栄養素がバランスよく配合されているのが魅力です。
成長に合わせて異なる粒の大きさのものがあったり、繁殖用、色揚げ用など目的に合わせた栄養素が配合された餌があったりと、状況に合わせて使い分けることができのも大きなメリットでしょう。
メダカや金魚はもちろん、餌が大量に必要な鯉などの大型生体には特に人工飼料がおすすめです。
また、増体や色揚げ目的で活餌を中心に与えている場合、どうしても栄養が偏ってしまうことがありますので、そのようなときに人工飼料を併用すると、栄養バランスを損なうことなくきれいな体型に仕上げることができます。
冷凍赤虫
冷凍赤虫はユスリカの幼虫を冷凍した餌です。嗜好性が高いので、餌食いが悪い個体でもしっかり食べてくれます。
ただ、食いつきが良いからといって冷凍赤虫ばかり与えていると栄養が偏ってしまいますので、必ず人工飼料などを併用してください。
高たんぱくで栄養価が高いので、金魚やメダカの増体や色揚げにも効果的です。特に金魚では、らんちゅうなどの肉瘤を大きくしたい場合に役立ちます。
生餌は管理が難しいのが難点なのですが、冷凍赤虫は保存がしやすく、ブロック状にパッキングされているため、必要なときに必要な量だけを解凍して与えられるのも嬉しい点です。
凍ったまま水槽に入れてしまうと溶けたときに出る水分が水質を悪化させてしまうことがありますので、必ず別容器で溶かしてから給餌しましょう。
解凍した分は使い切るか、余ったら再冷凍せず破棄するのが良いです。
番外編:ボウフラ
屋外に設置した飼育容器や、水が溜まったバケツなどに蚊が卵を産み付けるとボウフラが発生することがあります。
このボウフラもメダカや金魚が好んで食べてくれるため、見つけたら餌として与えることが可能です。
ただ、繁殖することはできないので安定供給が難しいうえに、蚊に成長すると面倒ですので、餌として活用するならば、他のものを与えることをおすすめします。
屋外飼育で給餌するときの注意点
ここからは屋外飼育で給餌するときの注意点を解説します。
屋外で飼っているメダカや金魚、鯉などの健康管理や長期飼育につながる内容ですので、ご覧になってみてください。
水を汚さないことが大切
屋外飼育では基本的にろ過フィルターを使わず、水草やバクテリアの持つ自然の水質浄化能力で水質を維持します。そのため餌やりにおいても、水を汚さない給餌を心がけることが大切です。
与える餌の量が多いと食べ残しやフンが増えて、水が汚れるペースが早まり、水質が悪化する可能性があります。
そのため、人工飼料ならば1日1回、3~5分で食べ終わる量など、魚種や成長段階に合わせて回数と量を決めて給餌しましょう。
赤虫などの活餌は栄養が豊富ですが水を汚しやすいため、与え過ぎには注意します。
その点、グリーンウォーターやミジンコならば、これ自体が生きていて食べ残しが出ず、水質を悪化させる可能性が少ないので、屋外飼育ではこちらを上手に活用するのも良い方法です。
活餌と人工餌はバランスよく与えよう
これは室内飼育でも言えることですが、活餌と人工餌では特性が異なりますので、どちらか一方を与え続けるのではなく、両方を併用しながらバランス良く給餌するのがポイントです。
活餌は増体や色揚げ効果が見込めますが、栄養が偏ります。一方で人工餌は栄養バランスが良いのが魅力ですが、増体や色揚げ効果が薄かったり、魚によっては食いつきが悪かったすることがあります。
活餌と人工餌を併用することで、お互いのメリットを活かしつつデメリットを補うことができますので、栄養バランスを考えながら上手に与えていきましょう。
屋外飼育での給餌頻度
最後に屋外飼育での給餌頻度についてです。
給餌頻度は魚の成長段階や水温によって異なります。外気温によって水温が変動する上に、メダカや金魚が繁殖しやすい屋外飼育では、魚の状態に合わせた給餌が必要になりますので、今一度給餌の頻度を確認してみましょう。
成長期は1日1回以上!?
どの魚にも言えることですが、稚魚や幼魚などの成長期にはたくさんの栄養を必要とします。
しかし、体が小さい稚魚は一度に大量の餌を食べることができませんので、1日4~5回、すぐに食べきれる量に分けて給餌するのがおすすめです。
特に生まれたての稚魚は飢餓に弱く、餌不足で死んでしまうことも多いため、大きく育てるにはこまめな給餌が欠かせません。
一方で、成魚になったら一日一回程度の給餌が基本となります。与え過ぎは水が汚れる原因になりますので、餌をあたえたら食べ残しが出ていないかよく確認しましょう。
屋外の稚魚飼育では活餌が有効
こまめな餌やりが必要となる稚魚や幼魚の飼育では、周りに常に餌が合って、いつでも好きな時に食べられるのが理想です。
日光を取り入れられる屋外飼育では、グリーンウォーターやインフゾリアなどを活用することでこの環境を作り出すことができます。
- 飼育生体がいつでも食べられる
- 生きているため給餌しても水質を一気に汚染しない
- 繁殖させながら給餌できる
など、活餌には人工飼料にはないメリットが豊富ですので、積極的に取り入れていきましょう。
ただ、活餌を使用する上で注意したいのが有害生物です。餌に混ざってカイミジンコやヒドラなどの有害生物が発生することがありますので、給餌する前や日頃のメンテナンス時によく確認するようにしてください。
水温によって給餌回数が変わる?
屋外飼育では外気温によって水温が変動します。
春から夏にかけて気温が上がる季節は、魚達の活性が上がり餌食いも良くなりますので、成魚ならば必要に応じて一日二回程度、餌を与えると良いでしょう。
気温が下がる初春や秋頃は一日一回が目安です。そして本格的な冬を迎えると、底の方でじっと動かなくなり越冬します。この時期はほぼ活動しないため、餌やりも必要ありません。
このように屋外飼育では、水温の変動に合わせて臨機応変に給餌回数を変えることが大切です。
まとめ:屋外飼育の餌5選!メダカ・金魚・鯉・エビにおすすめの生餌・人工餌
今回はメダカや金魚、鯉などの屋外飼育におすすめの餌5選をご紹介しました。
屋外飼育は植物プランクトンや微生物が繁殖しやすい環境ですので、グリーンウォーターやタマミジンコ、インフゾリアなど活餌を増殖させながら与えることができます。
ただこれらの活餌は栄養が偏りやすいため、栄養バランスの良い人工飼料と併用するのがおすすめです。
人工飼料だけではなく活餌を利用しやすいのは屋外飼育のメリットですので、体格・体色ともに魅力的な魚に育てるために積極的に活用してみてください。
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