アクアリウムコラム
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植えた水草が浮いてしまう!対策と浮かないように水草を植え込む方法!

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水草を植えこんだ水槽は、特別な美しさがあります。

誰もが憧れる水草水槽ですが、作成するのにはコツが要ります。特に大切なのは「水草の植え付け方」です。

なんとか美しくレイアウトしようとしても水草が浮いてきてしまう・・・というお悩みの方も多いです。
今回は「水草が浮いてこない植え込み方法、注意すべきポイント」について解説します。
コツをつかんで水草水槽にぜひチャレンジしてみましょう。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに水草の浮き対策を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

せっかく植え付けた水草が浮いてきてしまうのは、アクアリウム愛好家としては、とても悲しい出来事です。
水草を完全に浮かなくする方法はありませんが、工夫をすることで定位置に固定することはできます。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草を浮かないようにする方法・対策についてを解説します。

植えた水草を浮かさない対策

水草が浮いてこない工夫を具体的に紹介します。

重りを付ける

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一つ目は水草に重りを付けて沈めるという方法です。
最も手軽に水草を沈めることができます。

水草用の重りも多数販売されていますので、お好みの製品を選ぶことができるでしょう。

アクアリウムショップなどでは、重りにはよく鉛が使われます。鉛は柔らかい金属で、薄い板状のものなら簡単に指で曲げることができるので加工が手軽に行えるためです。

「鉛って有害な物質じゃないだろうか」と不安になるかもしれませんが、経験として特に影響は感じませんので問題ないでしょう。
ただ、そのまま水槽に投入すると、名前にと一緒に付属しているウールの汚れなども持ち込む可能性があるので、外すのが一般的です。

吸盤で固定する

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鉛はやはり避けたいな、という場合は「吸盤で固定する」という方法もあります。

吸盤のついた容器にあらかじめ水草をしっかりと植え付け、その容器ごと水槽の内壁に固定するというやり方です。

水槽内のアクセサリーともなりますし、このような方法が好みの方はぜひ試してください。

ピンセットで1本ずつ植える

堅実かつ汎用性の高い方法は、ピンセットで1本ずつ確実に植えていく方法です。

手で植えると指の太さが邪魔になって砂利やソイルが浮いてきてしまうこともあるのですが、ピンセットは先が細いのでしっかり水草をつまんでグッと深く挿し込むように植え付けましょう。

ただし、ピンセットは金属製のものが多いです。水草に傷をつけてしまわないよう、そっとつまんでください。水草に傷がつくとそこから腐って枯れてしまう恐れがあります。
ピンセットを使って植え込むのはちょっと面倒かもしれませんが、その仕上がりと長持ち具合には雲泥の差があります。

長いピンセットがあると水深の深い水槽でも扱いやすいです。

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このようなピンセットがあると、水槽内のゴミを拾うときなどにも役立ちますので、1つ用意しておくと便利に使えます。

活着水草はしっかり糸で固定する

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流木や岩に活着させるタイプの水草の場合は、あらかじめしっかり糸やビニールタイで固定しておくことが大切です。
活着させる流木などには十分な重さがあることが普通なので、そのまま沈めてやれば浮いてくることはありません。

活着性のある水草として有名なのはアヌビアス・ナナですが、ミクロソリウムやブセファランドラなどの陰性水草、ハイグロフィラ・ピンナティフィダなど様々な草姿の種類が活着できます。
こちらのコラムで活着水草や陰性水草についてご紹介しているので、ぜひご一読ください。


水草を抜いてしまう生体に注意!

アクアリウムで飼育する生体には水草を抜いてしまうものもいます。

  • プレコ
  • コリドラス
  • シクリッド
  • ドジョウ類
  • 金魚
  • ザリガニ

などが水草を抜きがちな生体です。

水草を食べようとつつく・底砂に埋まる過程で掘り返してしまう、ということがあるので、これらの生体を飼育する水槽では、特に水草が浮かないような工夫が必要になります。
基本的には、活着水草や根張りの強い水草種をしっかり植えつけることで、抜けてしまうのを防ぎます。

そこ砂に植えつける場合には、『バリスネリア・スピラリス』のような根が強い種類を選定しましょう。

尚、ザリガニは、水草をハサミで切り落とすので要注意です。


水草が浮かない植え方

水草の植え方にはコツがあり、そのコツをしっかり把握していれば非常に抜けづらくなります。

底砂は5cm以上深く敷く

水草は底砂が薄いと抜けやすくなります。
水草を固定してくれる底砂が少なければ、抜けやすくなるのは当然です。

水草が抜けずらくなる底砂の目安は「5cm以上」です。

底砂を深く敷くことで、水草の根張りも良くなります。

植物にとって根はとても重要な器官です。
底砂を深く敷くことで、健康で良い根が生えるというメリットも得られ一石二鳥です。

斜めに挿すように植える

水草は斜めに植えましょう!

水草が抜けてきてしまう原因の一つに、水草をまっすぐ下に向けて挿してしまっているということが挙げられます。

まっすぐに水草を挿すとそのまま茎は光を求めて上に、根は光の無い方を好みますので下へ伸びて行きます。

それに対して斜めに挿すと、茎の伸びる方向と根の伸びる方向に角度が付きます。その角度がいわばカギのようになって底砂に引っ掛かり抜けづらくなるのです。

ロゼット型水草の注意点

ロゼット型の水草の場合は他の点にも注意が必要です。

ロゼット型の水草というのは、葉が放射状に広がるものを指します。
有名どころでは、以下のような水草があります。

  • アマゾンソード
  • バネスネリア
  • クリプトコリネ
  • エキノドルス
  • アポノゲトン など

ロゼット型の水草は、新芽が根のすぐ上あたりについています。

新芽が育たないと植物は枯れてしまいますが、ロゼット型は根に近い位置にあることから、うっかり新芽が出そうな箇所を埋めてしまうことがあります。

ロゼット型の水草を植え付ける際には、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 茎ではなく根をピンセットでつまんで植える。茎が傷つくと枯れてしまいます
  • 新芽が底砂より上に出ていることを確認する

ロゼット型はこのことから、有茎草よりも植え付けの難易度が高めです。
確認しながら植え付けましょう。


まとめ:植えた水草が浮いてしまう!対策と浮かないように水草を植え込む方法!

水草が抜けないように植えるコツについて解説しました。

植えた時はうまくいったと思っても、水を循環させたら水流で抜けてしまう、魚にいたずらされて抜けてしまう、ということはよくあります。
抜けてしまったら再度植え付けることで十分に育ちますので、このコラムで挙げたポイントなどを参考にして、育成していきましょう。



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投稿されたコメントやご相談と回答

  1. 田中 より:

    市販されている水草には農薬がついてるので、水槽に入れる前によく洗うこと、言っている人がいますが、それは本当ですか?

    • アクアガーデン編集部 より:

      無農薬表記でないものは、基本的に農薬を使用して栽培されています。
      金魚やメダカなどの魚類にはあまり影響はありませんが、ミナミヌマエビなどのエビ類は農薬で大きなダメージを受けて死んでしまうことが多いです。
      そのため、エビ類を飼育している場合は、『無農薬水草』や『組織培養水草』を導入するようにします。
      尚、水で洗っても、農薬は中和されません。詳しくは、こちらのコラムをご参照ください。

      ・水草の農薬とは!無農薬水草の安全性と残留農薬の処理方法をご紹介
      https://t-aquagarden.com/column/aquaticplant_pesticides

      よろしくお願いいたします。

執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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