水草は健康に育っていますか?水草の育ち方チェックポイント6つ!
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青々とした水草の中を熱帯魚が泳ぐアクアリウムは、とても美しいもの。
しかし一見問題ないように見える水槽でも、良く観察してみると水草の一部が変色していたり、コケが付着していたりといった小さなトラブルが起こっていることがあります。
美しく健康な水草を育成するには、このような不調をいち早く見つけて対処することが大切です。
そこで今回は、水草の育ち方を見極めるチェックポイントを6つご紹介します。
水草に異変が起こる原因は、栄養不足やトリミング不足など様々ですが、適切に対処すれば改善することができます。
ここでは、水草を健康に育てるコツについても合わせて解説しますので、ぜひご覧になってみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水草の育ち方チェックポイント6つを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草が健康に育っているかはいくつかのチェックポイントに沿って確認することで見極められます。
異変を見つけたら、栄養を補ったりトリミングをしたりなどの、水草が育つ手助けをしましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水草の育ち方チェックポイント6つを解説します。
水草の育ち方チェックポイント6つ
水草が健康に育っているかは、以下の6つの項目を確認することで判断ができます。
葉の色 |
黄化や白化がなく発色が濃いか |
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傷んだ葉の処理 |
枯れている葉がない、もしくは取り除けているか |
光合成の様子 |
光合成をしていて、気泡が出ているか |
コケの有無 |
葉の表面が美しく、藻が付着していないか |
茎の状態 |
茎に柔軟性があるか |
成長の様子 |
背丈は伸びているか、葉は増えているか |
水草の種類によって育ち方が異なりますので、項目を確認しながら総合的に生育具合を判断してみてください。
チェック1:葉の色
水草の健康を測るバロメーターとして一番明確なのが、葉の色です。
緑や赤、黄色など水草の種類によって葉の色は異なりますが、基本的にはどの色でも濃くつやつやと発色していればしっかり育っていると判断ができます。
一方、白っぽく色が抜けていたり、変色していたりするときはなにか不調が起こっているときです。
光量や二酸化炭素は足りているか、水温や水質が適切かなどをチェックして状況を改善しましょう。
チェック2:傷んだ葉の処理
水草が成長していく過程で、古くなった葉が傷んだり枯れたりすることがあります。このこと自体は正常な反応ですので問題ないのですが、枯れた葉を放置していると水草の成長に影響を及ぼすため、見つけたらトリミングをして取り除くのが良いです。
トリミングには水草用のハサミを使用します。切れ味の悪いハサミで切り落としたり、無理に引っ張ったりすると正常な部分にも傷がついてしまうので、注意してください。
また、枯れた水草や切り落とした葉を水槽内に残しておくと腐って水質の悪化を招くことがありますので、トリミングした後は綺麗に掃除をしましょう。
チェック3:光合成の様子
光合成は植物が光から栄養を得る成長に欠かせない反応です。
地上に生える植物だと光合成をしているかどうか知ることは難しいのですが、水中にある水草ならば比較的簡単に光合成の様子を確認することができます。それが気泡です。
植物は光合成の過程で酸素を生み出すので、水草の葉に気泡がたくさんついていれば、しっかり光合成をして健康に成長している証となります。
なお、気泡の出方は水草によって異なりますので、パールグラスのように葉に気泡が付くのか、良く見ると水面に向かって小さな泡が上がっていく程度なのかなど、ご自分の水草の気泡の付け方を調べておくとチェックがしやすいでしょう。
また、気泡が少なく水草が弱っている様子が見られるときは、光量やCO2が不足していないか、葉に苔が付いていないかを確認してみてください。
チェック4:コケの有無
水草の葉の表面に苔や藻が付着していないかも、重要なチェックポイントです。
葉がコケに覆われると光が当たらず、光合成が出来なくなってそのまま枯れてしまうこともあります。
特にアヌビアスナナなどの成長がゆっくりな水草はコケが付きやすいので、たかがコケと侮らずにしっかり対策をしましょう。
水草につくコケは優しく除去するのが鉄則。このようなときに活躍するのが、コケを食べてきれいにしてくれるコケ取り生体です。
ヤマトヌマエビを代表とするヌマエビ類や、石巻貝などの貝類、オトシンクルス辺りはコケ取り生体として様々な水槽に導入されています。
ただ、これらのコケ取り生体はコケだけでなく柔らかい水草の葉まで食べてしまうことがあるので、コケ以外にも餌を与えて食害を減らすなどの工夫をして共存させるのがおすすめです。
チェック5:茎の状態
健康な水草の茎は、程よい弾力があって柔軟にしなるので折れづらいです。
一方、茎が柔らかくへにゃへにゃしていたり、硬くてすぐに折れてしまったり、というのは枯れかけや栄養が偏っている水草に多い症状。トリミングなどで傷がついて枯れてしまう可能性がありますので、このような水草は残念ですが取り除くようにしましょう。
また、葉があまり付かずに茎だけがひょろひょろと間延びしていくような場合は、照明不足が考えられます。
この状態で育成を続けても葉が詰まることはないので、葉と葉の間隔が開いてきているように感じたら、一度照明の当たり具合を確認してみてください。
陰になっているようならば、必要に応じてレイアウトの変更や、周囲の水草をトリミングして水草全体に光が当たるよう、バランスを調整しましょう。
チェック6:成長の様子
水草の成長速度は品種によって異なります。
日に日に成長して丈を延ばす水草から、なかなか変化が見られないゆっくりな水草まで様々ですので、一概に成長を感じるというのは難しいかもしれません。
しかしどの水草にも共通するのが、これまでお話してきた葉の色艶や茎の伸び方、そして葉の増え方です。
少しずつでも色艶の良い葉が増えていっているようならば、問題なく成長していると考えられます。
水草一つ一つの様子を観察しながら、その水草なりの成長を遂げているか確認してみてください。
水草を健康に育てるコツとは
水草を健康に育てるには以下の3つの要素が欠かせません。
- 肥料
- 光
- CO2
全ての水草はこれらの要素から栄養を得て成長をしていくのですが、要量は品種によって異なるため、必たくさん与えれば良いというわけではない点には注意しましょう。
熱帯魚用の照明でCO2添加が無くても十分に育成できる水草もありますし、肥料の与え過ぎは水の富栄養化を招いて水質を悪化させてしまう可能性があります。
育てている水草に合わせて、必要な量だけを与えることが大切です。
また、水草を育成する水温や水質にも気を配りましょう。
多くの水草は水温25~26℃の弱酸性の水質を好むとされていますが、中にはアルカリ性の環境に適応できる水草や、低水温に耐性のある水草も存在します。
複数種の水草をレイアウトするときは、適正環境が似ている水草を組み合わせると、成長具合に差が出にくくなって美しい水槽を維持しやすいです。
まとめ:その水草、健康に育っていますか?水草の育ち方!チェック項目6個!
今回は、水草が健康に育っているか確認できるチェックポイントと水草を育成するコツを解説しました。
水草の育ち具合は葉や茎の状態で判別ができます。
今回ご紹介したチェックポイントを参考に、栽培している水草の状態を確認してみましょう。
また、健康な水草を育てるには、肥料、光、CO2の3つの要素を水草の品種に合わせてバランスよく与えることが大切です。
水草をたくさんレイアウトするときは、水質や水温も含めた適正な環境が似通った品種を選ぶと育成しやすくなります。
青々とした水草が茂るアクアリウムはとても美しいので、ぜひ水草の健康にも目を向けてみてください。
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