コリドラス・ハステータスとは!特徴や魅力、飼育環境などを解説!
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コリドラス・ハステータスは、小型の淡水底生魚で、熱帯魚愛好家に人気のある種類です。
目を惹く色鮮やかさはありませんが、細かな動きと温和に群れをつくっている姿など、見ているだけで癒される魚種と言えます。
体長は2~3cm程度と小型種ですが、コリドラス=底物という印象を覆す活発な泳ぎが一番の魅力です。
このコラムでは、コリドラス・ハステータスの特徴や似ている魚、体長、寿命、混泳相手についてを解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにコリドラス・ハステータスについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
コリドラスのなかでも小さなハステータスは、群れでちょこちょこと動く様子が大変可愛いです。
しかし、流通価格は意外と高めで、すこし購入を考えてしまいがちな魚種でもあります。
このコラムでは、実務経験から得た知識をもとに、ハステータスの特徴や魅力、飼育や混泳についてを解説します。
熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
コリドラス・ハステータスとは!
コリドラス・ハステータスはコリドラスのなかで最小級の種類です。
他のコリドラス同様に、側扁した体形を持ち、銀色の体に黒い斑点、尾びれは透明です。
コリドラスの特徴である『ヒゲ』ももちろん持っており、これにより、餌の探索や周囲の環境の感知を行います。
ハステータスの体長は成魚でも約2.5~3cm程度の小型魚であり、単種飼育よりも混泳水槽での飼育に適してた魚種です。
成長が速い魚としても知られており、そのかわりに寿命は約1~2年と短い傾向です。
ハステータスの魅力
コリドラス・ハステータスの銀色の体と黒いスポット模様の組み合わせは美しく、水槽内で目を引きます。また、白い模様も際立ちます。
おとなしい性格ですが泳ぎは活発で、カラシンのように中層も泳ぎ回ります。
他の小型魚や同じ種類の仲間ともうまく混泳し、群れを作るなど、コミュニケーション能力に長けているため、水草水槽のタンクメイトとして最適です。
そしてコリドラスはもともと底生魚であり、底部を探索して餌を食べるため、餌の食べ残しなど、主に肉食系の汚れを食べてくれるお掃除生体としても活躍します。
ハステータスは体が小さい分、それほど大きな効果はありませんが底砂をつつく姿はかわいいです。
そしてなにより、小さく小刻みに胸ビレを動かす姿で、観賞者に癒しを与えてくれる存在と言えるでしょう。
似ている魚!ハステータスカラシンとテトラオーロ
コリドラスハステータスにそっくりな魚として『ハステータスカラシン』がいます。
名前の通りにカラシン(テトラ)の仲間なのですが、とにかく体色や模様・サイズ感がそっくりで、混ざって販売されることもあるほどです。
実際に、コリドラス・ハステータスの群れの中に混じっていることも多く、性格も温和で様々な魚種と混泳できます。
そしてハステータスカラシンにも似ている魚種がいます。
『テトラオーロ』はハステータスカラシンそっくりですが、すこし小さく、オスは金色っぽい体色を持っています。
このように、熱帯魚にはうっかり間違えてしまいそうなほど、似ている種類が多く存在しています。
それもまた、アクアリウムの面白いところです。
ハステータスの飼育環境
コリドラス・ハステータスを飼育するための水槽サイズと飼育環境について説明します。
水槽サイズ
コリドラス・ハステータスは非常に小型の魚ですが、活発に泳ぐことができるスペースを提供するために、最低でも30cmキューブ以上の水槽サイズがおすすめです。
活発な泳ぎと複数匹で飼育することから、広めの水槽が向いています。
ろ過フィルターは程よい水流を作れる、『外部式フィルター』がおすすめです。
ソイルを使用した水草水槽で飼育する場合は、外部式一択ですので、水槽サイズに合わせて機種を選定しましょう。
得意な水質・水温・底砂
ハステータスは、水温約24~27度の範囲が得意です。
水質は中性からやや弱酸性傾向のpH6.5~7.0程度が適しています。このことからも、水草水槽に向いている魚種と言えます。
弱酸性傾向が得意なため、流木を多く用いた水槽レイアウトや、水草を多く植えつけたレイアウトでの飼育もおすすめです。
しかし、他のコリドラス同様に底床を多少つつくため、水草を隙間なく植えるのではなく一部空けておくとより良いでしょう。
ハステータスはパウダー状のボトムサンドなどの他、ソイル敷きでの飼育が可能な魚種です。
ソイルと相性が悪いコリドラスのなかでも底砂をつつき餌を探す行動(通称「もふもふ」)の頻度が少ないので、ソイルを崩してしまう心配がほとんどなく、安心して水草を植えつけられます。
ハステータス自体がやや臆病な為、隠れ家にもなる水草が豊富な水槽は、ベストな飼育環境でしょう。
ハステータスの餌
ハステータスはコリドラスのなかでは少し特殊で、活発に中層を泳ぎます。
そして、口が小さいため、「ニチドウ メディコリドラス」や「テトラ カラシン」などの小粒で沈降性な餌がおすすめです。
その他に、ブラインシュリンプやコペポーダなどの小さな冷凍餌も食べます。
餌が大きく食べにくそうに感じたら、人工飼料を細かくすりつぶして与えるとハステータスが食べやすくなります。
1日1回、与えた餌を1~3分程度で完食するくらいの量を目安にしましょう。
餌のサイズなどを確認し、きちんと行き渡っているかも注目すると餓死を防げます。
ハステータスの繁殖について
コリドラス・ハステータスは水槽内でも自然に繁殖します。
コリドラスとしては寿命が短めですが、繁殖は容易なので長く楽しむことができます。
卵を見つけたらすぐに水槽内にメッシュタイプの隔離ケースを配置し、隔離しましょう。
孵化したらヨークサックが消える3日目からブラインシュリンプを与え、育てます。
ハステータスの混泳
ハステータスは大人しく温和な性格で、他の魚を攻撃することが無いため様々な魚種と混泳できます。
しかし、ハステータスが攻撃されてしまうのを防ぐため、混泳魚は同サイズ程度の小型魚が良いです。
ネオンテトラなど小型カラシン
小型のカラシンは温和な種類が多く、安心してハステータスと混泳できます。
ネオンテトラやグローライトテトラ、ラミーノーズテトラ、カージナルテトラ、ロージーテトラなどがおすすめですが、いずれも上層~中層付近を泳ぐため、ハステータスの餌を食べられてしまわないように注意しながら給餌しましょう。
グッピーやプラティなどの卵胎生メダカ
上層を泳ぐグッピーやプラティはハステータスとトラブルを起こすことなく混泳可能です。
ただ、ソードテールは縄張り意識が強く攻撃的な一面を持っているので、やや注意が必要です。
体長も、ハステータスとあまり差がない種類が良いでしょう。
ラスボラ・エスペイなどの小型ラスボラ
温和な小型ラスボラであるエスペイやヘテロモルファなどの種類と混泳可能です。
水草を豊富に導入すれば隠れ場所になり、魚たちの距離感を程よく保つことができます。
温和な魚種であっても小競り合いが起こることもあるため、隠れ場所は必ず用意しましょう。
オトシンクルスや小型エビなどのコケ取り生体
優秀なコケ取り生体であるオトシンクルスやミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビも、ハステータスと混泳可能です。
コケは水槽のいたるところに生えてくるので、コケ取り生体はとても有用です。
ぜひ導入しましょう。
まとめ:コリドラス・ハステータスとは!特徴や魅力、飼育環境などを解説!
コリドラス・ハステータスは小型で、他の魚種と混泳しやすい魚です。その活発な動きは大変可愛らしく、水槽内のアイドル的存在です。
また、中層を泳ぐテトラのような要素と底生魚としての要素をもつなど、少しお得な魚種ともいえるでしょう。
しかし、その小さな体と臆病な性格のため、ハステータスの飼育にはいくつかの注意点があります。
広い水槽での飼育、適切な水質・水温の維持、餌を食べられているか、そして適切な混泳相手の選定などに気を付けるとより良く飼育できます。
コリドラス・ハステータスは飼育する上で注意するポイントを確認することで、素晴らしいタンクメイトになるでしょう。
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