メダカ水槽のレイアウトのコツをプロがやさしく解説!おすすめアイテムも
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メダカは最低限の飼育環境としてプラケースなどの容器や餌さえあれば簡単に飼育することができます。しかしそれだけでは寂しいですし、できるだけ自然の環境に近い雰囲気で飼育したいものです。
簡単に飼育できるからこそ、メダカ飼育水槽レイアウトを考えるときは、どのようなものが良いのか悩むことも多いです。
そこで今回は、東京アクアガーデンが作成したメダカレイアウト事例から、メダカ水槽のレイアウトのコツについて解説しつつ、おすすめの飼育アイテムもご紹介します。
目次
東京アクアガーデンで制作したメダカのレイアウト水槽例
まずは、東京アクアガーデンで制作したメダカ水槽をご紹介します。
ウィローモスやアンブリア、ポタモゲトン・ガイーなどをレイアウトした、水草も楽しめるメダカ水槽です。
泳いでいるメダカは改良品種のなかでもシンプルな『青メダカ』ですが、すっきりした姿が豊富な水草の美しさを際立たせています。
設置当初は下の写真のように水草の種類が少なく、ボリュームも控えめですが、水草の成長を想定して植え付けています。
今回はCO2添加を行っておらず、適切な埋め込み肥料と追肥で育てています。
底砂も、メダカに合う水質にするため、田砂と大磯砂を採用しています。水草は大磯砂で育つ種類を選び、敷き分けてレイアウトしました。
こうした水草水槽も、水草育成用照明と養分管理を行えば、CO2添加無しでも十分に繁茂します。
ろ過フィルターはエーハイムの外部フィルターで運用しています。
程よい水流と豊富な隠れ場所があるため、メダカたちも産卵を行うなど、のびのびと暮らしています。
レイアウト水槽は見た目も大切ですが、「飼育している生き物にとって、住みやすい環境なのか」と配慮をすることが大切です。
まずは、繁殖させるのか・鑑賞するのかなど、飼育の目的をはっきりさせることで、最適な水槽の姿が見えてくることでしょう。
ちなみにメダカは、観葉植物が特徴的なアクアテラリウム水槽にも向いています。
青メダカについてはこちらで解説しています。
レイアウト水槽に向くメダカ品種とは
レイアウトした水槽に向くメダカは、シンプルな体型の黒メダカやヒメダカ・白メダカ・青メダカといった和メダカがおすすめです。
『3色ラメメダカ』や『ヒレ長メダカ』などの鮮やかでユニークな体型の改良品種は、「メダカの姿自体を観賞する」ことが目的な場合が多いです。
また、原種に近いメダカは丈夫で環境変化にも強いため、水草育成やレイアウトを重視して管理する場合は、和メダカが向いていると言えます。
メダカ水槽のレイアウトはまず繁殖目的なのか、それとも単純に飼育するだけなのかによっても変わってるので、飼育を始める前に繁殖させるかどうかを決めておきましょう。繁殖させる場合にはレイアウトだけでなく、水槽を別にすることなども考えておくと、後々困ることが少ないです。
メダカを繁殖目的で飼育するときの水槽レイアウトのコツ
メダカは卵を水草に産み付けるので、繁殖を考えるのであれば水槽内に水草は必須です。
水草の種類によっては底砂やソイルに根を張るものもありますし、底砂には水質を安定させるバクテリアが住み着くので、是非敷きましょう。
メダカと相性のよいおすすめの水草
卵を産み付けるための水草は、葉が柔らかくて密度が濃い種類がおすすめです。葉の密度が高ければメダカの隠れ場所になりやすいです。
産卵を目的としたメダカ水槽でおすすめの水草は、ウィーローモスやカボンバ、マツモなどがあります。ウィローモスはそのまま底床の上に置くだけでもいいですし、石や流木に巻き付けてボリュームを出すと、水槽内のレイアウト的にも綺麗に見せることができます。
ウィローモスやマツモなどについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
また水槽を屋外に設置していたり、ビオトープでメダカを飼育している場合には、ホテイソウなどの浮草もおすすめです。
ホテイソウなどの浮草は上から見たときにメダカが姿を隠すことができますし、水中にある根にメスが卵を産み付けることができます。
浮草についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
人工産卵床をレイアウト水槽で使いたい場合
人工的な産卵床も販売されていますが、水槽レイアウト第一で考えると見栄えが悪くなるというデメリットがあります。しかし大変採卵しやすいため人気のアイテムです。
人工産卵床を使用する場合は、水草や岩・流木などで隠すことで正面から見たときの景観を損ねにくいです。
メダカの産卵用おすすめアイテムに関してはこちらの記事で取りあげていますので、参考にしてください。
水草や浮草は入れ過ぎ注意
大きな水槽や口の広い睡蓮鉢だと、ついつい水草や浮草を多く入れてしまいがちです。
しかし水草は、あっという間に成長するものです。
このコラムの冒頭でご紹介した東京アクアガーデンのメダカ水槽も、最初は「水草のボリュームが少ないのでは?」と思えるくらいからスタートしています。
これは、熱帯魚水槽でも同じで、設置直後からフルボリュームを目指すのではなく、時間をかけてトリミングで整えていくと、全体を管理しやすくなるからです。
「背の低い水草は密度を出したい」「背の高い水草は適度に減らしたい」などのレイアウトイメージも、トリミングで成長速度に差をつけることで実現できます。
メダカの繁殖におすすめの底砂
メダカの飼育には赤玉土がおすすめされることが多いです。
その理由として、養分が含まれていないため水質への影響が少ない、多孔質なのでバクテリアが住みやすい、そして植物の根張りが良いことが挙げられます。
これだけメリットがあればレイアウト水槽に向きそうですが、赤玉土は崩れやすく、ろ過フィルターとは相性が悪いため屋外飼育専用と考えましょう。
室内飼育でメダカの繁殖を考えるのであれば、水質の安定や水草の栄養を考えて、市販のメダカ用の底床用のソイルを使用しましょう。
ソイルは豊富な栄養分があり、さらに黒いためメダカの体色がとても映えます。
ただし、ソイルも赤玉土同様に崩れやすく定期的な交換が必要です。
また一年ほどで粒が崩れてしまうため、約1年くらいのペースで土を交換するという手間がかかることには注意しましょう。
無期限で交換しなくて良い、という点では田砂や大磯砂に軍配が上がります。
メダカの繁殖を考えないときの水槽レイアウトのコツ
メダカの繁殖を考えないのであれば、ボトルアクアリウムのように小さな小瓶などでメダカを飼育することもおすすめです。
水質に気を配れば、底材を入れないベアタンクでも十分に飼育可能です。底砂を使用する場合でも薄めに敷くなど、水換えやメンテナンスのしやすい水槽レイアウトがおすすめです。
シンプルな飼育環境もきれいですが、メダカは隠れ場所があったほうが落ち着くので、マツモなどの隠れ場所となる水草を1本でも良いので入れてあげましょう。
底砂はソイルを使わなくても良い
底砂は、田砂や細目の大磯砂でもメダカ水槽はレイアウトできます。
特に、大磯砂は肥料を埋め込むと水草を育てやすくなるため、レイアウト水槽に向いており、東京アクアガーデンでも良く使用する底床材です。
大磯砂などでもメダカの栄養状態が良ければ、ペースは違いますが産卵はしますので、繁殖も少し楽しめます。
メダカ水槽にアクセサリーや流木・岩を入れたい場合
人工の水草や装飾用のアクセサリー、オブジェなどが多く販売されていますが、基本的に水中に長期間入れて、有害物質が溶け出さないものであれば、メダカ水槽で使用することができます。
しかし、アクアリウム用でない人工植物や造花は、尖っていたり硬いものもあります。メダカが通り抜ける時に傷ついてしまうこともあるので、できるだけ柔らかいものを使用しましょう。
自然に近い環境をつくるために、流木や石を入れるのも問題ありませんが、流木を入れる場合には水の濁りを防ぐために、しっかりとあく抜きをしましょう。
石の場合は成分が水中に溶け出して水質が急変しないように、気をつけましょう。
流木のあく抜きに関してはこちらの記事で詳しく書かれています。
最近は100均のペットコーナーでメダカや水槽用のアイテムも販売されているので、水槽内を飾りたいけど予算が…という場合は、100均でレイアウトアイテムや底材を購入することもできます。
100均アイテムに関してはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:メダカ水槽のレイアウトのコツをプロがやさしく解説!おすすめアイテムも
メダカ水槽のレイアウトは、繁殖を考えるかで変わってきます。繁殖を考えず1~2匹といった少ない数なら、ボトリウムや底の浅いガラスの器などで底砂を入れないシンプルで綺麗めなレイアウトを作ることができます。
しかし繁殖を考えると卵を産み付けるための水草が必要になりますし、水草のための底砂を入れた水槽レイアウトを作りましょう。
まずは最初に繁殖させるかどうかを考え、そして水草などの必要なものを考えていくことで、どのような水槽レイアウトが最適なのかを考えることができます。
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