

白メダカとは!特徴・飼い方、おすすめの飼育容器や寿命を解説
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専門店やアクアリウムショップだけでなく、ホームセンターなどでも見かけることの多い白メダカは、改良メダカの中でも長い歴史を持つ、とてもポピュラーな品種です。
やや透き通って見えるエラ蓋が紅潮した頬のように見える様は、白色の体色と相まって、とても可愛らしい姿をしています。
シンプルながらも爽やかで人目を引く白メダカ。室内でも屋外でも飼育できる丈夫さを兼ね備えたとても飼育しやすいメダカなので、この機会に飼育してみるのはいかがでしょうか。
今回のコラムでは白メダカの生態や特徴、飼育方法、おすすめの飼育容器などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに白メダカについてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
白メダカは、改良メダカの中でも飼育しやすい品種です。真っ白な見た目が可憐で可愛らしく、メダカ初心者から上級者まで幅広く愛されています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、白メダカの特徴や飼い方、おすすめの飼育容器、寿命を解説します。
白メダカとは
白メダカとは、メダカの体色を構成する黒色素胞(メラノフォア)と黄色素胞(キサントフォア)が両方とも発達していないメダカのことを指します。
まずはそんな白メダカの特徴や、寿命についてご紹介していきます。
特徴
白メダカはメダカの体色を構成する色素胞のうち、白以外の色素胞が極めて少ない、いわゆる『色白のメダカ』の特徴を固定化した品種です。
白メダカと似た体色のものにアルビノメダカがありますが、こちらは体の色素が生まれつき合成されていないメダカのことで、まったくの別物です。
体色は似ている両種ですが、アルビノ種は体内の血液が透けて見える関係で目も赤く見える一方、白メダカの目は通常のメダカと同じく黒いのが特徴としてあげられます。
改良品種メダカの中でも特に歴史の古い品種にヒメダカや青メダカなどが挙げられますが、白メダカも同様に、江戸時代から人々に親しまれてきました。
残っている色素胞によって白~淡いクリーム色と体色に個性が出るため、そういった部分も、古くから多くの人に愛されてきた魅力と言えるでしょう。
近年では純白のメダカを目指して改良された『ピュアホワイトメダカ』や、白い体色にラメ鱗や光沢鱗が重なる品種など、白メダカをベースとした品種が続々と作出されてきています。
寿命
寿命はメダカの中では長めで、飼育環境がきちんと整っていれば2~5年ほどは長生きします。
白メダカの飼い方
続いては白メダカの飼育方法についての解説です。
ここでは飼い方の基本や、おすすめの飼育容器・ろ過フィルター、白メダカに向いた水草についてご紹介していきます。
飼い方の基本
白メダカの飼い方は、普通のメダカとそこまで大差はありません。
まずは白メダカが得意とする水質を知り、それに合わせた飼育環境を整えてやりましょう。
白メダカが得意な環境
メダカは全般的に、冬眠によって一桁台の水温にも耐えることができます。
ただし低温環境下でも生き延びることができるのは若くて体力のある個体だけですので、基本的には23~26℃の範囲内で飼育をしましょう。
水質は弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く対応できます。
特に中性~弱アルカリ性の水質を保つと状態良く維持できるため、飼育水が酸性に傾く場合は、ろ過フィルターにカキ殻を入れておくのがおすすめです。
白メダカのエサ
白メダカの場合、餌に関しては色揚げ効果の高いものよりも、ツヤの増すタイプのものの方がおすすめです。
普通のメダカ用餌でも問題ありませんが、こだわりたい場合は『テトラ キリミン カラー』などグアニン入りのものを与えてやりましょう。
おすすめの飼育容器・ろ過フィルター
続いては、白メダカにおすすめの飼育容器について解説していきます。
体力があり丈夫なことで知られる白メダカは、一般的なメダカに向いている容器であれば、どのようなもので飼育をしても問題ありません。
ただしメダカには、周囲の色に合わせて自身の体色を変化させる背地反応がありますので、白メダカの場合はなるべく明るい環境で飼育をしてやりましょう。
バックスクリーンを濃くして、明るい底砂を敷くという飼育方法もおすすめです。
メダカ鉢
白メダカの飼育容器としてまずおすすめなのが、メダカ鉢です。
樹脂や陶器で作られたもの、ガラス製のものなど種類が豊富なので、好みのデザインのものを選びましょう。
水換えの際に便利な排水機能つきのものも販売されています。
ビオトープ
メダカ鉢やトロ舟などの容器を使用し、ビオトープでメダカを飼うのもおすすめです。
以下のコラムではビオトープのレイアウトについて詳しく解説していますので、参考になさってみてください。
水槽
屋内で飼育する場合は、メンテナンスしやすい水槽を利用するのがおすすめです。
メダカの飼育に特化した水槽セットなども販売されています。
通常のガラス水槽だけでなく、アクアテラリウム水槽での飼育にも向いています。
バックスクリーンを暗めの色にすると、白メダカの体色が際立ち鑑賞性が上がりますが、上述したように、メダカは周囲の色に合わせて体色を濃くしたり薄くしたりする性質をもちます。
バックスクリーンを暗めにするならば、底砂を白っぽく明るい色にすると、明るい体色を維持しやすくなります。
白メダカ飼育向きのろ過フィルター
メダカは意外にも水流に弱く、泳ぎ疲れてすぐに体力を消耗してしまいます。
そのためろ過フィルターは、投げ込み式やスポンジフィルター、外掛け式、底面式、外部式など水流が弱めのものを選定しましょう。
上部フィルターでも飼育は可能ですが、メダカには少し水流が強すぎる場合が多いです。
白メダカにおすすめの水草5選
続いては白メダカと相性の良い水草ということで、
- マツモ
- ホテイソウ
- ウォータークローバー
- アナカリス
- グリーンロタラ
これらの水生植物についてご紹介していきます。
マツモ
メダカ水槽に定番の水草として挙げられるのが、マツモです。
得意な水質や水温がメダカに適した飼育環境と一致しており、丈夫でほとんど枯れることがありません。
松の葉を連想させるような葉姿が和の趣も感じさせるため、白メダカとの相性が抜群です。
根付かない水草なので、底砂に植えたい場合は水草専用の重りを使用するか、浮草のようにそのまま浮かべて育成しましょう。
適度にトリミングすることで美しさを長期的に保つことができます。
ホテイソウ
続いてご紹介するのはホテイソウです。
ビオトープでは定番の水草で、ぷっくりとした特徴的な葉姿をしています。
高水温に強く日光を好むため、屋外管理のビオトープではかなり重宝される存在です。
浮草のため日傘のような役割を果たすことから、夏場はホテイソウの陰で休むメダカたちの姿を観察することができます。
ウォータークローバー
続いてご紹介するのはウォータークローバー。
その名の通り水中で葉を広げた四つ葉のクローバーのような姿をしており、白メダカの可愛らしさをより一層引き立ててくれます。
広がりながら育つ性質をもつため、陶器製の鉢ごと水中に沈めて育てるのがおすすめです。
水槽用ライトを設置すれば屋内でも十分に育ちますし、一度は枯れてしまいますが越冬も可能なので、屋外での育成にも向いています。
アナカリス
続いてご紹介するのは、アナカリスです。
柔らかく透明感のある繊細な葉姿が特徴的な水草で、涼し気な印象を与えてくれます。
CO2や強い照明が無くても育てられますし、屋外での低水温環境でも容易に育成可能です。
枯れにくく環境対応力が高いため、アクアリウム初心者におすすめの水草としても知られています。
グリーンロタラ
続いてご紹介するのは、グリーンロタラ。
明るい緑色の葉をもつ水草で、白メダカの淡い色味や雰囲気とよくマッチします。
CO2の添加があるとより豊かに育ちますが、無くても問題ありません。
ただし光量を抑えた環境下では光に向かって真っすぐ伸び、葉が黄色っぽく変化してしまいますので、グリーンロタラを育成する際は強力な水草用照明も一緒に用意しておきましょう。
屋外飼育も可能ですが低水温がやや苦手なので、冬季は室内で管理するなどの対策が必要です。
白メダカと一緒に飼える生き物
最後に、白メダカとの混泳に向いた生体についてのご紹介です。
メダカと他の生き物を一緒に飼育する場合は、おとなしく、メダカを捕食しないような生体が向いています。
ヒメタニシやミナミヌマエビはメダカとの相性が抜群なので、混泳相手をお探しの際にはぜひ検討してみてください。
ドジョウも基本的には問題ありませんが、大型になるとメダカを捕食したり、襲ってしまう可能性が高まります。
サイズ感などを考慮しつつ選定しましょう。
まとめ:白メダカとは!特徴・飼い方、おすすめの飼育容器や寿命を解説
今回は白メダカとはどんな魚なのか、特徴や飼育方法、おすすめの飼育容器などについて解説してきました。
黒い目に白の体色が際立つ白メダカ。
繊細な見た目に反して強健で、水質や水温の適応範囲も広く、とても飼いやすい魚と言えます。
特有の白さは緑色にも映えるため、水草との相性も抜群です。
ぜひこの機会にみなさんも、白メダカを主役とした美しいアクアリウムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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