

ゼブラダニオとは!特徴から飼育ポイント、繁殖、注意点まで解説!
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ゼブラダニオはその美しい縞模様から名づけられた小型の熱帯魚です。
可愛らしいゼブラ模様と、素早く活発な泳ぎが魅力的で、多くのアクアリウム愛好家に飼育されています。
適応できる水質も幅広いので飼育に困ることは少ないですが、餌を食べる速度が速すぎたり、他の熱帯魚をつついたりすることがあるなど、混泳には少しだけ注意が必要です。
このコラムでは、ゼブラダニオの特徴や性質から、飼育のポイント、さらには繁殖方法や飼育上の注意点までを詳しくご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにゼブラダニオについてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ゼブラダニオは俊敏な泳ぎが面白く、見ていると元気がもらえる熱帯魚です。俊敏な動きが重しえ
飼育は簡単な部類の魚で、初心者から楽しめるのですが繁殖しやすいなどちょっと注意したい点も。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ゼブラダニオの特徴などを解説します。
ゼブラダニオとは
ゼブラダニオは小型で飼育しやすい熱帯魚として知られており、その魅力について掘り下げてみましょう。
ゼブラダニオの特徴
名前の由来となった黒と金色の縞模様、そして2本のヒゲが特徴的な可愛い外見を持ちます。
体長は約4~5cmと小型ですが餌食いが良く、群れで活発に泳ぐアクティブで楽しい魚でしょう。
とにかく泳ぎが得意で、複数で飼育していると水槽内を狭しと動き回ります。
寿命は約2~3年程度ですが中には4~5年ほど生きる個体もいるなど、小型魚のなかでは強健で長生きな魚種です。
改良品種には、『ゴールデンゼブラダニオ』や『レオパードダニオ』などがおり、それぞれユニークな模様を持っています。
ダニオの改良品種は流通量も多いポピュラー種で、日本を含む世界中で飼育されています。
ゼブラダニオの生態
活発な泳ぎが特徴の魚種ではあるものの、少数匹では、隠れてしまいがちになります。
群れでいると安心して積極的に泳ぎますので、なるべく多数で飼育してあげましょう。泳ぐ範囲は中層付近が主で元気に泳ぎ回ります。
また、泳ぎは素早いですが温和な性質で、同種や他種の魚とも混泳可能です。
しかし、他の魚をつつく癖もあります。ゼブラダニオは群れをつくるとより積極的になるので、ゼブラダニオよりも小柄で大人しい魚種との混泳は控えましょう。
野生では、比較的静かな水域に生息しており、小型の昆虫や甲殻類を食べています。
そのため、いろいろな餌に食いつきやすく、拒食の心配がほぼないところも飼育のしやすさに繋がっています。
ゼブラダニオの飼育ポイント
ゼブラダニオは飼育が容易な魚ですが、適切な環境で飼育しないと弱ってしまうこともあります。
ここではゼブラダニオの飼育ポイントをご紹介します。
水槽と水質管理
複数匹の飼育が基本なため、水槽のサイズは最低でも45cm以上が向いています。
ゼブラダニオは活発に泳ぎ回る魚種であり、複数飼育が基本のため、ある程度のスペースが必要だからです。
水温は22~25度程度を保つと良いため、さまざまな魚種との混泳が可能です。
基本的に日本の水質にあっているため、飼育水には慎重にならなくても長期飼育できます。
底床材はソイル、大磯砂、田砂、ボトムサンドなど特に種類を選ばずにレイアウト可能です。
ろ過フィルターも上部フィルターた外部フィルターなど、方式を選ばずに使用できます。
一緒に飼育する水草や混泳魚の種類などで、ろ過方式を選びましょう。
ゼブラダニオの餌
ゼブラダニオにはフレークや小粒タイプの人工飼料で飼育するのが一般的です。
何でもよく食べるので、ブラインシュリンプなどの生餌にも食いつきが非常に良いです。
エサは1日に1~2回、2分程度で食べ終わる量を与えることがポイントです。
ゼブラダニオはすばしっこく、餌への食いつきが良いため、他の魚に餌が行き渡らないことがあります。
沈降性の餌を採用するなどして、他の魚が食べられているか確認しながら餌やりを行いましょう。
繁殖方法
ゼブラダニオの繁殖は比較的簡単で、初心者も挑戦しやすいです。
産卵環境の準備
産卵用の水槽を用意し、底にはウィローモスマットを敷いて、産卵準備を行います。
水温を約24度程度に維持し、複数のオス・メスを導入すれば自然に産卵するほど繁殖は容易です。
メスは卵を水槽の底に産みますが、成魚はすばしっこさと旺盛な食性から、卵や稚魚を食べてしまうため、産卵後は親魚を別の水槽に移しましょう。
稚魚の飼育
ゼブラダニオは産卵から約2~3日で孵化します。
稚魚は非常に小さいため、最初はインフゾリアや飼育水に自然発生した微生物を食べますが、孵化後約3日でヨークサックが無くなるため、活餌を与えましょう。
活餌には、生まれたてのブラインシュリンプが最適です。
稚魚の飼育には、清潔で安定した水質を維持することを意識しましょう。
飼育上の注意点
ゼブラダニオは丈夫で飼育しやすい魚ですが、飼育上の注意点もいくつかあります。
混泳する魚種に注意!
ゼブラダニオは比較的温和な魚で、他の魚とも混泳することができます。
しかし、非常に活発に泳ぎ回るため、以下のような大人しい魚種や繊細な魚種との混泳は避けた方が良いでしょう。
- アフリカン・ランプアイ
- ボララス・ブリジッタエ
- プンティウス・ゲリウス
- ミクロラスボラブルーネオン など
また、ゼブラダニオよりも明らかに大きい肉食魚との混泳は、ゼブラダニオが食べられてしまうため控えましょう。
混泳させる際には、同じくらいの大きさで泳ぎが得意な魚、例えばアカヒレなどと一緒にするのがおすすめです。
生活圏が被らないコリドラスなどの底物やエビ類とも好相性で、問題なく混泳できます。
水温や水質が似ている種類を選ぶようにすることで、混泳の選択肢は広がるでしょう。
餌の与えすぎに注意!
ゼブラダニオは強健な熱帯魚ですが、水質が悪化するとやはり病気になることもあります。
そして活発に泳ぐため餌の捕食スピードが速く、ついつい餌を多めに与えがちになりやすい魚種です。
餌の与えすぎは肥満や消化不良に繋がるだけでなく、飼育水の汚れるペースを早くしてしまうので注意したいところです。
餌は腹7分目を意識して与えましょう。
ゼブラダニオの放流は厳禁!
ゼブラダニオは強健で適応できる水質の幅が広いため、さまざまな環境で生きていけます。
心無い飼育者が放流したゼブラダニオが、沖縄県に定着して問題になってしまいました。
飼いきれなくなったからと言って、河川や池、沼などに放流することは絶対にやめましょう。
放流の原因として、ゼブラダニオは繁殖しやすい魚種である、という点から想定以上に増えて飼いにくくなってしまったということも考えられます。
また、繁殖させる予定がない場合は、産卵してもそのまま水槽内に放置しましょう。
他の魚が卵を食べることで、自然と淘汰されていきます。
残酷なようですが、バランスをとる上では仕方のないことと言えるでしょう。
まとめ:ゼブラダニオとは!特徴から飼育ポイント、繁殖、注意点まで解説!
ゼブラダニオの活発で俊敏な泳ぎは、見ていると面白さを感じることがあるなど、微笑ましい魅力があります。
ゼブラダニオはその特徴的な見た目の美しさはもちろん、飼育しやすさから初心者にも人気のある熱帯魚です。
基本的な飼育方法を守り、健康管理に注意していれば、活発に泳ぎ回るゼブラダニオの姿を長く楽しむことができます。
繁殖にも比較的挑戦しやすいため、飼いきれる範囲で楽しみましょう。
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