ヘテランテラとは!CO2なしで育つ!魅力や前景・中景・後景の育成方法

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ヘテランテラは爽やかなライトグリーンの細い葉が美しい、アクアリウムではお馴染みの有茎草です。
産地や育て方、レイアウト、トリミングの仕方によって印象が大きく変わる性質があり、水槽の前景~後景どこにでも配置できる使い勝手の良さから、様々な水槽に導入されています。
さらに、CO2の添加や液肥が無くてもよく成長してくれる丈夫さと比較的安価で流通しているのもポイント。
明るい緑の葉とクセのない葉姿はどんな水槽にもマッチするので、本格的な水草レイアウトの足掛かりにもおすすめです。
今回のコラムでは、初心者からベテランまで幅広い層に親しまれる、ヘテランテラの魅力や育成のポイント、前景・中景・後景での使い分け方などを詳しくご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにヘテランテラの魅力や育成のポイントを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
様々なレイアウトで活用できるヘテランテラは、できるだけ手軽にコスパよく水草レイアウトに挑戦したいという方に、特におすすめです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ヘテランテラの魅力や育成のポイントを解説します。
ヘテランテラとは!魅力と特徴

ヘテランテラは、ブラジルやパラグアイなど南米に広く分布するミズアオイ科の水草です。
明るいライトグリーンのテープ状の葉は、ボリュームを出しやすく少量でも見ごたえ抜群。
本格的な水草水槽から手軽なメダカ水槽まで、様々な水槽で重宝されています。
ここでは、ヘテランテラの育成難易度やレイアウトの仕方、産地による違いについて解説します。
育成が簡単な定番の水草!
ヘテランテラの最大の魅力は、CO2の添加や特別な肥料が無くてもしっかり葉を茂らせてくれる、育成のしやすさにあります。
あまりこだわりがなければ初心者の方から挑戦できますし、水草の育成に慣れてきた方ならばレイアウトの一部として配置することも容易でしょう。
水槽内の環境が合えば成長はとても早く、トリミングでカットした部分を植えておくだけで簡単に増やすことが可能で、ホームセンターやインターネット通販でも入手できるなど、手軽さやコスパの良さも嬉しいです。
さらに、水質浄化作用が高く、簡易的なろ過フィルターを設置している水槽の水質維持にも貢献します。
一方、水槽内のバランスが崩れると間延びしたり葉の色が薄くなったりすることがあるため、育成難易度としては初心者向けよりは、水草管理の基本を押さえた初級~中級者向けの水草と位置づけられることが多いです。
前景・中景・後景に使えるレイアウト性
成長が早いヘテランテラは、基本的には中景~後景向けの水草とされますが、トリミングや育て方によっては、水槽のどこにでも配置することができる汎用性があります。
例えば高光量の環境で横に広がるように伸びていく性質を利用して、光をしっかり当てつつこまめにトリミングをすることで前景草として活用できますし、刈り込みを控えて中景草として植えるとレイアウト全体に立体感が生まれます。反対に光量を抑えめにして縦に伸ばせば、後景から水槽の隙間を埋める茂みを作ることもできるでしょう。
前景・中景・後景のどこでも活用できる水草というのは意外と少ないので、レイアウトの幅を広げたいときに重宝します。
産地ごとの特徴
ヘテランテラのレイアウトのしやすさをご紹介しましたが、実はヘテランテラは産地によって成長の仕方に特徴が出ることがあります。
日本でよく流通しているのは、パラグアイ産とゴイアス産の2種類。
パラグアイ産は、高光量の環境で這うように横に伸びやすい性質が強いです。葉が小さめで前景~中景に向いています。
一方のゴイアス産は上へ葉を伸ばす力が強く、大きくてダイナミックな葉姿に育ちやすいです。中景~後景に配置すると、その特性を存分に生かすことができるでしょう。
違いを理解して適材適所で配置すれば、より理想のレイアウトを作りやすくなります。
レイアウト別!ヘテランテラの育成法

ここからは、ヘテランテラのおすすめの育成法を配置場所別にご紹介します。
先ほども触れた通り、前景・中景・後景どこに配置するかによって、必要な光量やトリミングの具合が変わります。レイアウトを美しく維持するためにも、配置場所にあった管理を心がけましょう。
前景草として育成する場合
ヘテランテラを前景草として育成するポイントは、CO2添加と十分な光量、そしてこまめなトリミングです。
うまく育てることができれば密度のある草原のような茂みを作ることができます。
前景草として育てるならばCO2を添加しよう
ヘテランテラの特徴的な性質として、高栄養・高光量の環境では脇目を出しながら横に這うように広がりやすいというものがあります。背丈をあまり延ばさず前景として育てたいときは、一般的な水草育成に特化した環境を再現するのがおすすめです。
通常、ヘテランテラを育てるときCO2は必須ではありませんが、前景にするならばCO2もしっかり添加しましょう。
60cm水槽なら3秒に1滴程度が目安です。よく茂ってきたところをトリミングして形を整えると前景草の短い草丈を維持できます。
光量はやや強めがおすすめ
ヘテランテラを横に延ばすには、光量も重要なポイントです。光が足りていないと光源に近づこうと上に間延びしてしまいやすくなります。
反対に光量が十分に確保できている環境では無理に背丈を伸ばすことなく、本来の姿で横に増えていくため、 60cm水槽なら2000ルーメン以上を2灯を目安に管理してみてください。
また、ヘテランテラにしっかり光が当たるよう、周辺のレイアウトや水草の配置にも注意が必要です。
中景草として育成する場合
ヘテランテラを中景草として活用するときは、程よくトリミングをして形を整えることを意識します。
CO2添加をしなくても、ある程度の光と栄養があれば自然と調度よい塩梅に伸びていきますが、間延びしないようこまめなお手入れが必要です。
ここでは、中景草として美しい茂みを作るポイントを解説します。
茂みの形を意識してトリミングをしよう
ヘテランテラを中景に植栽する時には、数本をまとめて植えつけてある程度のボリュームが出るように形作ってあげるとバランスよく仕上がります。
育成が軌道に乗りだしたら定期的にトリミングをして整えましょう。環境が良ければどんどん新芽や脇芽を出して密度が増していくはずです。
トリミングに使用するハサミは、細かいところに届きやすい湾曲タイプがおすすめです。
エビの食害・引き抜きに注意
しなやかな葉をもつヘテランテラは、ヤマトヌマエビなどの食害に遭いやすいです。
柔らかい新芽からどんどん食べられてしまうと、調子を崩してしまうことがあります。
また、導入直後で根張りが弱い株は魚やエビによって引き抜かれてしまうため、数本まとめて植えるなどの工夫をして、抜けにくくなる対策をしましょう。植栽の際には根を傷つけないように注意してください。
後景草として育成する場合
初めてヘテランテラを育成する方におすすめなのが、後景草としての活用です。
上に伸びるような環境を作るだけでぐんぐん背丈を伸ばしますし、トリミングも最低限で済むので、手間をかけなくても見栄え良く仕上がります。
伸びすぎたら差し戻しでボリュームを調整
これまでもご紹介してきた通り、ヘテランテラはCO2や強い光が届かない環境でも元気に成長してくれます。
むしろ光が少ないほど上へ上へと成長していく傾向があるため、後景に配置する際は、この性質を利用して育成するのが簡単です。
ヘテランテラが伸びて水面付近まで届いたら程よいところで茎をカットして差し戻すことで、美しい茂みを長期間維持できます。カットした部分からも脇芽が出るので、さらに密度も増していくでしょう。
他の水草の光を遮らないようにしよう
ヘテランテラはとても成長の早い水草です。そのため、背の低い前景草や成長がゆっくりの水草の近くに植栽してしまうと、光を遮って成長を阻害してしまう可能性があります。
ヘテランテラを他の水草と一緒に植える際には、成長後の姿や大きさをイメージしながら、配置していくと失敗しにくいです。
ヘテランテラ水槽におすすめの魚種

柔らかで明るいグリーンの茂みを作るヘテランテラは、鮮やかな体色の熱帯魚からシックな色彩の日本産淡水魚まで、様々な魚と相性が良いです。
ここでは、その中でも特にヘテランテラと合う魚種をご紹介します。
カラシンの仲間
小型熱帯魚の中では、カージナルテトラやグリーンネオンテトラ、ブラックファントムテトラなど、主に中層を泳ぐカラシンの仲間と相性抜群です。
ヘテランテラはクセのないシンプルな葉姿をしているので、カージナルテトラの色鮮やかな赤や青、ブラックファントムテトラの漆黒、どちらもお互いの良さを引き立てて、完成度の高い水景を演出できます。
また、ヘテランテラが最も好む弱酸性~中性の水質が、カラシン類のベスト環境と合致することからも、混泳させやすい組み合わせと言えるでしょう。
グラミーの仲間
ハニードワーフグラミーやネオンドワーフグラミーなどのグラミーの仲間は、水草の茂みを好む傾向が強い魚たちです。
ヘテランテラが作り出す適度なボリュームのある茂みは、グラミーの仲間にとって調度よい隠れ場所となります。
また、高さを抑えて育成すれば小型水槽でも管理がしやすいので、ピグミーグラミーなどの小型種と組み合わせるのもよいでしょう。
メダカの仲間
プラティやグッピーなどの卵胎生メダカや改良メダカなどの卵生メダカも、ヘテランテラ水槽におすすめの魚種です。
盛んに繁殖するこれらの魚たちにとって、ヘテランテラの柔らかな茂みは小さな稚魚の隠れ場所や産卵床として機能します。
また混泳水槽の場合、色鮮やかな魚種もシックな体色もうまく引き立ててくれるヘテランテラを入れることで、全体にまとまりが生まれて鑑賞性が高まるといったメリットもあるでしょう。
育成と繁殖のどちらにもメリットがあり、上見・横見のどちらでも美しい茂みを楽しめるヘテランテラは、メダカの仲間に最適な水草の1つです。
まとめ:ヘテランテラとは!CO2なしで育つ!魅力や前景・中景・後景の育成方法

ヘテランテラはCO2の添加無しでも生き生きと育つ、とてもコスパの良い有茎草です。
成長が早くボリューム感があるため、少な目の本数で導入しても環境が合えば短期間で明るいグリーンの美しい茂みを作れます。
また、環境や産地、育成方法によって前景・中景・後景のいずれでも活用できるところも使いやすいです。上手に活用すればレイアウトの幅をぐんと広げることができます。
ただし、低光量・低栄養の環境だと上に間延びしやすいため、前景として背丈を抑えながら横に広げたいときは、水草育成用の照明とCO2添加装置を使ってしっかり環境を整えてあげることが大切です。
ヘテランテラは、限られた設備でも育成しやすく、様々なレイアウトに活用できる汎用性の高さが一番の魅力です。
もし「水草水槽に1種追加したい」とお考えの際は、ヘテランテラをチョイスしてみるのはいかがでしょうか。


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