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アクアリウムでは、さまざまな水草が使用されています。
水槽を始めて間もない方は「綺麗な水槽にレイアウトされている水草って、育てるのが難しそう」と、感じることも多いです。
しかし、変わった見た目とは裏腹に、育成が簡単な水草もあります。
そうした水草には共通する特徴が3つあります。
- 強い照明が無くても育つ
- CO2添加をしなくて良い
- 特別な肥料を必要としない
逆に育成が難しい水草の特徴は次のようなものです。
- 水槽など育成のための設備にハイレベルなものが必要
- 長い照明時間が必要
- 水質や養分の見きわめが難しい
今回は育成が簡単・難しい水草の特徴とその代表的な水草をいくつかご紹介しますので、水草選びの参考になさってください。
目次
育成が簡単な水草の特徴
まず最初は、「アクアリウム初心者でも育成が簡単」といわれる水草の特徴をご紹介します。
ポイントは「光」、「CO2(二酸化炭素)」、「肥料」の3つ。育成が簡単な水草は、「必要とする栄養分・光が少ない、CO2(二酸化炭素)なしでもOK」というのがポイントです。
具体的には、高価な設備が必要なく、成長が遅い水草です。
成長が遅いとトリミングする回数も減るので、育成がぐんと楽になります。
強い照明が無くても育つ
まず第一に必要な光量が少なくても育ちやすい水草種といったところがポイントです。
強い光が必要なグロッソスティグマなどの水草には、水草育成用の照明を使用します。
しかし、育成が簡単な水草は、リーズナブルな照明だけで済むことがほとんどです。
CO2添加をしなくて良い
ふたつめは光合成に必要なCO2(二酸化炭素)の量です。
育成が簡単といわれている水草は、水槽内に熱帯魚やエビなどの生き物がいるだけで、必要なCO2を賄えることが多いです。
逆に育成が難しい水草の中には、水槽内の生き物の出すCO2だけでは十分に活性出来ず、CO2を添加しなければ美しく育たないものが多いです。
特別な肥料を必要としない
厳密にいえば、どんな水草も養分や肥料を必要とします。
しかし、育成が簡単な水草は、肥料を追加しなくても育ちやすいものが多いです。
飼育している熱帯魚やエビ類などのフンからは、養分が出ます。
育成が難しい水草はそうした養分だけでは足りないものや、微量元素が必要な種類もあります。
成長具合を確認し、固形肥料や液肥を添加しながら維持管理を行います。これは、アクアリウム初心者が、最もハードルを感じるところではないでしょうか。
育成が簡単な水草例
育成が簡単な水草の代表的なものにはアナカリスなどがあげられますが、ここでは3つご紹介します。
どんな水槽でも育つ・成長が速い・水槽内の陰になる場所でも育つ水草例です。
どんな水槽でも育つ水草例:アヌビアス・ナナ
アヌビアス・ナナはアクアショップなどで、アクアリウム初心者でも育成しやすい、とおすすめされやすい水草です。
一つあるだけでエキゾチックな雰囲気が作れるため人気の定番種で、「アヌビアス・ナナ ミニ」などのような改良品種がたくさん作られています。
- 水槽内の陰になるような場所でも、育成可能
- CO2添加が不要
- 肥料が無くても育つ
- 底砂に植えず、活着でも育てられる
このような特徴があり、幅広い水槽で採用できます。
ただ、成長が遅く葉の部分にコケがつきやすいため、コケ対策にエビ類やオトシンなどの生体を導入するのが良いです。
アヌビアス・ナナについて詳しく知りたい方はこのページをご覧ください。
成長が速い水草例:マツモ
マツモはアクアリウム初心者向け・育てやすいということで良く紹介されています。
国内で自生しているものもあり、国内で古くから慣れ親しまれてきた種類で、メダカや金魚だけでなく、エビや熱帯魚にも向いているある意味で万能な水草です。
- 強い照明でなくても育つ
- CO2添加が不要
- 肥料が無くても育つ
- 浮草なので植えなくても良い
こちらも低光量でCO2添加なしでも問題なく育ちます。私が水槽に入れていたときは放置していても2~3日で数cm伸びたこともあります。
伸びすぎたものをカットしてそのまま水槽にいれておけば、成長して簡単に増えていきます。
葉が柔らかいため、ヒレの長い魚種とも好相性です。
マツモの育て方はこちらで解説しています。
陰になる場所でも育つ水草例:ウィローモス
産卵床やエビの隠れ家作りなどにも活躍してくれる苔の仲間です。
水槽レイアウトでは岩や流木などに巻き付けて使われることが多くあります。
- レイアウトの陰になる部分でも育つ
- CO2添加はなくても良い
- 肥料が無くても育成に困らない
- 活着がメインなので、底砂の種類にこだわらなくていい
低光量・CO2なしという環境でもよく育ってくれます。屋外飼育のビオトープにもおすすめです。
ウィローモスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
育成が難しい水草の特徴
ここからは育成の難しい水草についてご紹介します。育成が難しいとされる水草は、光や肥料、CO2などを求めるレベルが高く、さらに水質にも注意する必要があります。グリーンよりもレッド系の水草の方が、必要とするものが多く育成難易度が高いです。
ハイレベルな設備が必要
育成の難しい水草は必要とするものが多いため、水槽設備もそれなりにハイレベルなものが必要となってきます。
- 水草育成用の照明器具
- CO2添加装置
- ソイル
- 液肥や固形肥料
上記のような設備や肥料が必要になってくるため、初期費用・維持費がかかります。
水草飼育に最適な水質や、必要な機材などについてはこちらのページを参考にしてください。
長い照明時間が必要
育成が難しい水草は強い光が必要なものが多いです。
照明の点灯時間が標準的な8時間ではなく、1日約11~12時間の照射時間が必要になる種類もあります。
特に、赤色の水草は美しく色づけるための育成条件は、もっともハイレベルと言えます。
照明の点灯時間が長くなれば、水槽内にコケも発生しやすくなるので、オトシンやエビなどコケ対策の生き物の飼育も必要です。
水質や養分の見きわめが難しい
育成難易度の高い水草は、たくさんの養分を必要とするものもあります。
しかし残念ながら水中の肥料の量や水質は、肉眼ではわからないものです。
水質チェッカーを使えば水質の傾きはわかりますが、肥料が必要かどうかは育成者が水草の状態を確認して判断するしかなく、飼育水の中に含まれている栄養分の比率があわずに、枯れてしまうなんてことも珍しくありません。
赤系の水草は、葉の色を綺麗に出すためには、鉄分などの液肥で追肥を行います。
その他に、リンや窒素、カリウムといった微量元素も成長具合を見て添加する必要があります。
育成が難しい水草例
ここからは育成が難しい水草の代表的な種類をご紹介していきます。
特殊な育成法が必要・大型に育つ・赤くなる水草は、特に難易度が高いです。
特殊な育成が必要な水草例:リシア
リシアはもともと、浮草です。
水槽内にレイアウトするためには、専用のリシアネットなどに固定して、浮かないようにしなければなりません。
同じ浮草のマツモは、有茎草のような草姿のためそのまま浮かせていてもまとまりがありますが、リシアはバラバラになってしまいます。
- CO2添加が必要
- 液肥を添加して育成する
- 水草育成用の強い照明(3000lmなど)を使う
- 固定やトリミングにコツが必要
リシアはある程度育つと、葉の浮力が増して浮いてしまう特徴があります。そのため、定期的な、思い切ったトリミングが必要です。
このように、ユニークな性質を持つ水草の育成は、何かと手間がかかります。
リシアについてはこちらのページを参考にしてください。
大型に育つ水草例:アポノゲトン
アポノゲトンは、少しマニアックな分類になる水草ですが、独特の草姿が好評です。
大型種は根張りが強く、一度植えつけたら最後まで育てる、という覚悟が必要になる場合があります。
- 強い水草育成用照明が必要
- 最終的に、大型に成長する(約50cmほど)
- 固形肥料が必要
光量が少ないと調子が悪くなりやすいですし、肥料を多く必要とするため追肥が必要、水流を好むという特徴があります。
また、なにより草丈が約50cmほどまで成長する大型種のため、育成には大型の水槽が必要になります。
なお、よく見かける水草種ではアマゾンソードやバリスネリアもなかなかの大型になります。
赤い水草例:アラグアイア・レッドロタラ
控えめな赤い色合いが水槽内を明るくしてくれるアラグアイア・レッドロタラは、水槽レイアウトなどにもよく使用されています。
しかし、赤い水草全般に言えますが底砂はソイルであることと、CO2添加、強い水草育成用照明の使用は育成の必須条件です。
- 鮮やかな発色には、鉄などの追肥が必要
- 底砂はソイル一択
- CO2添加が必要
綺麗に発色させるためには液肥も必要です。
また、成長しすぎても下部の照明不足を招きやすいため、周囲の水草と併せて随時、トリミングを行う必要があります。
まとめ:簡単な水草と難しい水草の違い!水槽初心者が覚えたい育成条件の基本
はじめは、熱帯魚やエビ類などに合う水草か?だけを重点的に考えがちです。しかし、水草の育成難易度が高いものは、ある程度の設備やCO2、肥料(追肥)などが必要になってきます。
水槽環境で育成しやすい種類なのか、を念頭に置いて選ぶと失敗しにくいです。
アクアリウム初心者さん向けの水草や水草水槽に必要な設備については、こちらのページを参考にしてください。
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