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お祭りの金魚すくいやアクアリウムショップのメダカ釣り、水族館の催しなど、夏が近づくと水辺の生き物と触れ合う機会が増えてきます。
イベントなどで見かける可愛らしい金魚やメダカに惹かれて、飼育をしてみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
金魚とメダカはどちらも丈夫で、簡易的な設備で飼育ができる生き物として知られており、アクアリウムの初心者やお子様でも飼育に挑戦しやすいです。
では実際に初めて飼育する生き物として、金魚とメダカどちらが飼いやすいのでしょうか。
また、飼育に必要なものや楽しみ方を知っておくことで、スムーズに飼育を始められます。
そこで今回のコラムでは、夏に飼い始めたいメダカと金魚の飼育難易度や楽しみ方などについて解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに夏に飼育を始めたい金魚やメダカの楽しみ方を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
夏はアクアリウムに挑戦する方が増える季節です。
メダカと金魚はどちらも飼育が容易の初心者向けの観賞魚ですが、それぞれ違った魅力があるため特性を確認してから飼育する魚種を選びましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、夏に飼育を始めたい金魚やメダカ楽しみ方を解説します。
夏に飼育を始めるならばメダカと金魚どちら?
気温が暖かく安定している夏は、元気な観賞魚の流通量が増える季節です。
メダカと金魚はどちらも適応できる水質の幅が広く丈夫なため、初心者の方でも飼育がしやすいと言われています。
ただ、特性を細かく見ていくと飼育難易度や寿命などに違いがあるため、
「できるだけ手間なく飼育したい」
「長く飼育を楽しみたい」
「子供と魚の生態を観察をしたい」
といった優先事項を明確にしたうえでそれに適した生き物を選択すると、よりスムーズに飼育を開始できるでしょう。
ここでは、メダカと金魚どちらを飼育するか迷ったときに参考になる特徴をご紹介します。
飼いやすさではメダカの圧勝
とにかく手間をかけず簡単に飼育したい、という方にはメダカがおすすめです。
メダカは環境適応能力がとにかく高く水温の変化にも強いため、室内の一般的な水槽はもちろん、屋外のビオトープでも一年を通して飼育ができます。
水槽飼育ならば、簡易的なろ過フィルターやエアレーションだけで水槽用ヒーターなどが無くても問題ありませんし、水を汚しにくい性質からメンテナンスの頻度も控えめです。
また成魚でも4cm程度と小型なので、飼育数を抑えればボトルアクアリウムや小さなプラケースといった小型容器にも導入できます。
長く飼育を続けられるのは金魚
一匹の個体をじっくり長い期間飼育したいならば、金魚が向いています。
短命と言われることもありますが、実は金魚は非常の長寿な魚で、適切な環境を整えて大切に育てれば、ピンポンパールやらんちゅうで5~6年、出目金や琉金で5~10年、和金やコメットといった丈夫な品種になると10~15年も生きられるポテンシャルを秘めているのです。
その分体格も大きくなりやすく20~30cm程まで成長する可能性があることから、基本的には60cm以上の水槽が必要ですが、時間の経過とともに人に懐いて餌をねだる仕草を見せてくれるなどペットや相棒のような感覚で愛着をもって飼育を続けられます。
番外編:熱帯魚ならばベタがおすすめ
一昔前にコップで飼育ができる熱帯魚として話題になったベタも、夏に飼育を始めるのにぴったりの魚です。
元々東南アジア原産であることから、気温が高い夏は活性が高く、新しい環境にもすぐに馴染んでくれます。
ベタはラビリンス器官という特殊な呼吸器を備えており、酸欠に強いことからエアレーションやろ過フィルターなどの設備を設置できない小型容器でも飼育がしやすいです。
また、水を汚しにくいので、メンテナンスの手間もあまりかからないでしょう。
熱帯魚のため水温が低下してきたら水槽用ヒーターやパネルヒーターで保温をしてあげる必要はありますが、メダカや金魚と同じような感覚で飼育ができるので、アクアリウムの入門種としてもおすすめです。
メダカ飼育の楽しみ方
ここからは、メダカと金魚それぞれの飼育のコツや楽しみ方をご紹介していきます。
まずはメダカについてです。
メダカは最小限の設備でリーズナブルに飼育を始められるのが魅力。
また最近は熱帯魚のように美しい改良メダカが比較的安価で流通しているので、様々な品種を集めたメダカ水槽を作ったり、繁殖や品種改良に挑戦してみたりといった多用な楽しみ方ができるのもポイントです。
飼育に必要なもの
メダカを飼育するのに最低限必要なものは以下の通りです。
- 水槽
- 水槽用照明
- ろ過フィルター
水槽は飼育匹数に合わせて大きさを決定します。最初は水2Lに対してメダカ1~2匹程度が目安です。
プラケースや金魚鉢のような小型のボトルでも飼育ができますが、この場合はろ過フィルターが設置できないため、飼育数を控えめにすると長期維持がしやすくなります。
また、メダカは日光をたくさん浴びることで健康に育ちやすくなるため、室内で飼育する場合は必ず水槽用のLEDライトを設置してください。
ろ過フィルターは無くても飼育できますが、できれば投げ込み式やスポンジフィルターなどの簡易的なタイプで良いので、設置することをおすすめします。
ボトルやビオトープなど様々な飼育スタイルが楽しめる!
とても丈夫なメダカは、小さなボトル容器や屋外のビオトープなど様々な飼育スタイルに取り入れられます。
専用機材を設置した水槽で飼育しなければならない、というような規制が無いのでご家庭の状況に合わせてオリジナルのアクアリウムを作れるのはメダカならではのメリットでしょう。
改良メダカは種類が豊富
繁殖が容易なメダカは、数多くの改良品種が生み出されています。
多く流通している代表的な品種だけでも、
- 幹之メダカ:背中に青や白の輝きを持つメダカ
- 楊貴妃メダカ:金魚のような鮮やかな朱色のメダカ
- 三色メダカ:白黒赤の三色の体色を持つメダカ
- ラメメダカ:体にランダムに光り輝く鱗が入るメダカ
- ダルマメダカ:ずんぐりむっくりとした体形のメダカ
などとにかく多種多様。
品種によっては飼育難易度が高めのものもいますが、基本的な飼育方法は普通のメダカと変わらないので、お好みの品種を見つけて飼育する楽しみがあります。
繁殖に挑戦してみよう!
メダカは魚の中でも繁殖力が高く、自宅でもオスメスをペアで飼育しているだけで容易に繁殖を楽しめます。
特に気温が高い夏場は絶好の繁殖シーズンなので、環境を整えて繁殖にチャレンジしてみましょう。
金魚飼育の楽しみ方
続いては金魚飼育の楽しみ方をご紹介します。
金魚は大食漢で水を汚しやすいことから、メダカよりもお世話や機材に力を入れる場面が増えるかもしれません。
しかし、一匹いるだけでもお部屋の色どりになる存在感や人に懐く愛らしさはかけがえのないものです。
飼育に必要なもの
金魚の飼育に必要な基本的なアイテムは以下の通りです。
- 60cm以上の水槽
- 水槽用照明
- ろ過フィルター
- 水槽用ヒーター
先程も触れた通り金魚はかなり大きくなる魚のため、終生飼育を考えるならば60cm以上の中型水槽を用意することをおすすめします。
水量が多ければ水が汚れづらくなるため、環境維持の観点でも大きめの水槽が使いやすいです。
ろ過フィルターは酸素供給力が高い投げ込み式やスポンジフィルター、上部式フィルターが向いています。
水槽用ヒーターは必須ではありませんが、金魚は水温が下がると活性が落ちて消化不良を起こしやすくなるため、冬の間だけでも保温をした方が健康を維持しやすいでしょう。
品種によって飼育難易度が異なる
金魚飼育で注意したいのが、品種によって飼育難易度や好む環境が異なるところです。
一番飼育がしやすいのは、金魚すくいで見かける和金や流線型の体型が格好良いコメットで、この2種は基本的な設備があれば、そこまで神経質にならなくても問題なく飼育ができます。
一方琉金やオランダ獅子頭といった体が丸い品種は、強い水流が苦手で消化不良を起こしやすいです。
そして飼育に慣れた愛好家でも気を使うのが、ピンポンパールや水泡眼などの見た目が特殊な金魚たち。このタイプは泳ぎが不得意な上に特徴的な体型からケガや体調不良を起こしやすいため、初心者にはあまりおすすめできません。
もし憧れの品種がいる場合は、最初は飼育が簡単な品種から始めて経験を積みながら少しずつステップアップしていきましょう。
水草と相性が悪い?
金魚と水草の組み合わせは涼し気で癒されますが、実は金魚と水草はあまり相性が良くないと言われることがあります。金魚が水草を食べてしまうからです。
特に葉の柔らかいマツモやアナカリスは標的になりやすいので、レイアウトとして入れるのは控えたほうが良いでしょう。
金魚水槽に水草を入れたいときは、アヌビアスナナなどの葉の硬い水草か人工水草を使うと、レイアウトを維持しやすいです。
睡蓮鉢や金魚鉢で飼育するには
金魚と言えば金魚鉢や睡蓮鉢で飼育される姿が日本の夏の定番ですが、このような小型の容器は水量が少なく水質の管理が難しいことから、長期的に飼育していくのには不向き。
ただ、夏の間だけなど短期間であれば、水槽以外の容器でも飼育を楽しむことが可能です。
小型容器で飼育する場合は、毎日2/3程度の換水をして水質を維持しましょう。可能ならばエアレーションや投げ込み式フィルターを設置すると、酸欠や水質の悪化を遅らせられます。
また、毎日金魚の様子をしっかりと観察し、異変があった場合は元の水槽環境に戻してあげるようにしてください。
まとめ:メダカか金魚か?夏に飼うならどっちがおすすめか!楽しみ方を解説
夏に飼育を始めるのにおすすめの生き物として、金魚とメダカの特徴や飼育の楽しみ方をご紹介しました。
アクアリウムの入門種としておすすめされることの多い金魚とメダカですが、それぞれ飼育難易度や特性に違いがあるため、目的に合わせて魚種を選定することが大切です。
飼育のしやすいさで選ぶならばメダカがおすすめで、簡易的な飼育設備や屋外のビオトープ、ボトルアクアリウムなど様々な飼育スタイルに導入できます。
美しい改良メダカがたくさん流通しているので、コレクションして楽しめるのもポイントです。
一方金魚は、大切に育てれば10年以上同じ個体を飼育し続けることができるのが魅力。ペットのようにコミュニケーションを取りながら飼育を楽しめるのは、金魚ならではです。
金魚もメダカも適切な環境を整えることで、本来の美しさを発揮します。ぜひ万全の体制で生体をお迎えしてあげてください。
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