金魚の飼い方
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金魚とベタ!どちらが簡単に飼えるのか?体色やヒレ、魅力などを解説

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アクアリウムで初めて魚を飼育するならば、やはり飼育が簡単な魚種が良いと考える方は多いと思います。

そんな初心者の方によくおすすめされるのが、金魚やベタ。どちらも丈夫で小型水槽で飼育ができるため、大掛かりな設備が必要なく取っつきやすいです。
また、ヒレが長くてゴージャス、はっきりとした体色で見応えがあるなど、パッと見てわかる美しさを持っている点も共通しているため、初心者向けの魚として比較されることもあります。

では、実際のところ金魚とベタはどちらが飼育しやすいのでしょうか

ここでは、金魚とベタの違いや魅力、飼育のしやすさなどについて解説します。
生活スタイルなどによって飼育がしやすい魚は変わります。ぜひ、自分にはどちらが合うか想像しながらご覧になってみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに金魚とベタの魅力や飼育しやすいのはどちらかを解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

金魚ベタは、どちらも初心者向けの観賞魚として知られています。
丈夫で小型容器でも飼育がしやすいですが、それぞれに特徴や魅力があるため、ご自分の生活スタイルに合わせた生き物を選択すると、長く楽しむことができるでしょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚とベタの魅力や飼育しやすいのはどちらかを解説します。

金魚とベタの違いと魅力


現在飼育用として流通している金魚やベタの多くは、鑑賞に特化した改良品種です。
どちらも同じような飼育難易度で飼育機材もそこまで大きな違いはありませんし、見ごたえも抜群なので、どちらを飼育しようか迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。

実際、金魚とベタの共通点をあげてみると、

  • 淡水で飼育できる
  • 鮮やかな体色と美しい長いヒレを持つ
  • 人懐っこい性格
  • 泳ぎがあまり得意ではない
  • 飼育・鑑賞のために改良されており飼育が容易
  • 流通が多く身近な種類
  • アジア圏を中心に長い飼育の歴史を持つ

など、見た目は違えどとてもよく似た境遇の魚だということがわかります。

そこで、まずは飼育面から見た金魚とベタの違いやそれぞれの特徴、魅力についてご紹介します。

金魚とベタの違い

金魚とベタを飼育する上での大きな違いは、以下の2点です。

  • 飼育できる水温
  • 終生飼育に最適な水槽サイズ

飼育できる水温の違い


金魚とベタの大きな違いの一つが、温帯性か熱帯性かという点です。この違いは、飼育できる水温や飼育機材に影響があります

温帯性は、日本のように一年を通して大きく気温が変動する地域に生息する魚のこと。気温が高い季節に活動し、寒くなると冬眠して冬を越すことができます
金魚は元々はフナの突然変異種なので、水温が下がれば冬眠しますし、低水温に耐性があるため水槽用ヒーター無しでも飼育が可能です。

一方ベタの原種であるワイルドベタが暮らす東南アジアの熱帯地方は、一年を通して暖かく水温が下がることがありません
そのため、ベタを日本で飼育するならば、水槽用ヒーターやペット用の保温パネルなどを使用して、水温を25度程度に保ち続ける必要があります。

終生飼育に最適な水槽サイズの違い


金魚もベタも、金魚鉢やボトルなどで飼育できる小さな魚というイメージがありますが、実は成魚になると体格に大きな違いが出ます

金魚はどの品種も大きく育ちやすいという特徴があり、比較的小型のピンポンパールで15cm、ポピュラーな和金で20cm~30cm、大型種の獅子頭になると30~50cmを超えるサイズまで成長することもある中型魚です。
飼育数や品種にもよりますが、終生飼育を考えるならば最低でも60cm水槽、獅子頭などは90cm水槽が必要になることもあるでしょう。

一方ベタは成長しても5cm程度の小型魚なので、小型水槽やボトルのままで飼育を続けることができます。
ただ、あまりに容器が小さいと水質や水温を安定させるのが難しくなるため、可能ならば10L以上の水量を確保できる容器を用意してください。

金魚の魅力

(国産金魚)和金ミックス 色指定無し(5匹)

ここからは、金魚とベタ、それぞれの魅力や特徴をご紹介します。

まずは金魚についてです。

金魚は、日本でも古くから飼育されている観賞魚で、突然変異で赤みが強く出たフナを飼育・固定化したのが始まりと言われています。
現在でも品種改良が重ねられており、年々魅力が増えていく奥深い魚です。

はっきりとした色味と可愛らしい体型や泳ぎ

金魚の最大の魅力は何と言っても目を引く体色と、可愛らしい泳ぎです

体色は基本的に朱色・黒・白の三色で、熱帯魚のようにカラフルというわけではありませんが、はっきりとした色味がとても鮮やかで見る人を魅了します。金魚の色は和の要素を強く感じることができる上に、縁起が良いとされる配色なのも、日本人に親しまれている理由でしょう。

また、品種改良により体型やヒレの形が豊富な金魚は、泳ぎ方も特徴的
特に丸い体型に三つ尾や四つ尾と呼ばれる大きな尾を持つ品種は、フリフリとお尻を揺らしながら泳ぐ姿がとても可愛らしいです。

金魚は品種によって姿が大きく異なる多面性がある魚なので、ぜひお好みの品種を探してみてください。

複数匹で飼育が可能

品種に関わらず温和な性格で、同種混泳を楽しめるのも金魚の魅力です。

同じ品種でも一匹一匹模様やヒレの大きさが違っていて個性があるので、見比べてみると愛着が湧きます。
複数匹飼育できる利点を生かして大型金魚水槽を作るのもおすすめで、金魚だけとは思えない妖艶な鮮やかさは、見ていて飽きることがありません。

ただ、金魚は品種によってかなり体型や特性が異なるため、混泳させるならば体型や泳ぎ方が似ている品種同士を組み合わせると、うまくいきやすいです。

また、水を汚しやすい魚でもあるので、個体数を増やしたらその分、水換えの回数を増やすなどして、水質をしっかり管理しましょう。

ベタの魅力

(熱帯魚)ベタ・クラウンテール 色指定なし(オス)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

続いてはベタの魅力をご紹介します。

ベタは東南アジア原産の、ネオンカラーのような派手な体色と大きなヒレが目を引く淡水魚です。
こちらも品種改良が盛んで、約1000年前から鑑賞用に改良されてきた歴史があります。

鑑賞用ベタの多くは改良品種ですが、まれにワイルドベタと呼ばれる原種に近い品種も流通しており、こちらはシンプルながら野性味あふれる力強さが人気です。

カラフルな体色とゴージャスなヒレが観賞性抜群

ベタの魅力は、豊富なカラーバリエーションと大きく広がるヒレにあります。

一番ポピュラーな単色系だけでも、レッドブルーにイエローホワイトブラックとかなりの色があり、ラベンダー薄いピンクなどのニュアンスカラーを持つベタも作出されています。

また、グラデーションが美しいバイカラーマルチカラー、多色がモザイク柄のように入り乱れるギャラクシーに錦鯉のような色を持つ鯉ベタなど、色の入り方が複雑なベタもいるため、好みの色を探すだけでもワクワク感を味わうことができるでしょう。

また、ヒレの形状も様々で、特にオスは長く複雑に伸長するヒレがとにかくゴージャス。ヒレをたなびかせながら悠々と泳ぐ姿は、小型魚ながら迫力があります

全てにおいて熱帯魚らしい魚なので、省スペースでアクアリウムを堪能したいという方には、ベタがおすすめです。

一匹をじっくり飼い込める

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ベタは縄張り意識が強く、特にオスは攻撃性が高いので、繁殖狙いでペア飼育する時以外は単独飼育が基本です。

一匹のみと聞くと少し寂しイメージがあるかもしれませんが、ベタはかなり派手な魚なので、意外と寂しさは感じません
ベタはじっくり飼いこむことで色が濃くなり見栄えが良くなっていく魚なので、一匹のみに注力してお世話ができるのはむしろ、利点ともいえるのではないでしょうか。

また、金魚は水草を食べてしまう性質があるため水草水槽には不向きなのですが、ベタならば水草育成を一緒に楽しめるのも魅力。水草水槽やアクアテラリウムにもおすすめです。
環境に慣れてくれば大きな葉の上に寝そべったり、水草に寄り添ったりして休む、リラックスしたベタの可愛らしい姿を見れることもあります。

ただ、エビなどの小さな生き物を襲ってしまうことがあるため、お掃除生体に頼らずに水換えなどのメンテナンスで環境を維持することが大切です。

金魚のほうがベタよりも簡単と言われる理由


共通点が多くどちらも初心者から飼育に挑戦できる金魚とベタですが、飼育を経験した方からは「金魚の方が飼育が簡単」という意見が多いようです。

では、なぜ金魚の方が飼育がしやすいと言われるのでしょうか
ここでは、その理由について解説します。

寒さに強い

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寒さに強い金魚ならば、水槽用ヒーターを使用せずに通年で飼育することができます
一方熱帯魚であるベタは、低水温に耐性がないため寒い季節は水槽用ヒーターなどで加温をしなければなりません。

アクアリウムが初めての方からすると、水槽用ヒーターは専用の機材というイメージがあり、少々ハードルが高く感じることも。その結果、加温が必要ない金魚の方が簡単だという意見が多いです。

また、水槽用ヒーターは水槽機材の中でも故障しやすい消耗品で、定期的に買い替えなければなりませんし、何より光熱費がかかるため、できるだけコストを抑えたいという方は、金魚の方が飼いやすいでしょう。

とはいえ、最近は繁殖や金魚の体調を安定させるために、金魚飼育でも水槽用ヒーターを使う方が増えています
金魚は消化不良を起こしやすいので、水温を維持して活性を保つのは長期飼育に効果的です。

熱帯魚ほど水温を高く設定する必要はありませんが、加温をするのかしないのか飼育者の環境や考え方で選択できるのも金魚飼育の利点と言えます。

ちなみに、屋外飼育ならば冬眠をさせて越冬するのもおすすめです。

寿命が長い

ベタの寿命は約1年半~2年ほどですが、金魚は10年以上生きる可能性がある長寿な魚です。
金魚すくいの金魚はすぐに死んでしまうという話もありますが、この多くは連れ帰った後のケア方法に問題があった可能性が高く、ちゃんとした環境で飼育すれば長生きする可能性は十分にあります

寿命が長いことの利点は、やはり長く飼育を楽しむことができる点です。

少しずつ大きなって行く姿を観察していると、次第に愛着が湧いてきます。
産卵して稚魚が生まれた日には、立派に成長した姿に感慨を覚えることもあるでしょう。生まれた稚魚をまた一から育てていくのも楽しいです。

生命力が強い

長寿なことからもわかる通り、金魚は観賞魚の中でも特に生命力が強い魚です。
大食漢で消化不良を起こしやすい性質はありますが、一方で自然治癒力が高く、病気にかかっても適切な治療をすれば回復する底力があります

ベタも決して弱い魚というわけではありませんが、小さな容器で飼育する関係上、どうしても水質が悪くなりやすく、その影響で体調を崩してしまう事例がしばしば見られます。
ベタは金魚と比べて体が小さくて体力が少ないため、一度不調になってしまうとなかなか持ち直せないことも多いです。

病気にかかることがあるのは金魚もベタも変わりませんが、治療の成果が出やすいという点では金魚に軍配が上がります

ただ、どちらにしても病気が進行してしまうと治りづらくなりますので、早期発見できるよう日々の観察を怠らないようにしましょう。
また、異変を見つけたらすぐに治療を開始できるよう、処置方法を覚えておくことが大切です。

金魚とベタは好みや飼育環境で選ぼう


金魚とベタにはそれぞれに違った魅力や特性があります
初心者向けの魚ということで比べられることも多い両者ですが、どちらを飼育するか迷ったら、ご自身が考える水槽のスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

例えば、コスパよくアクアリウムを始めたいならば、断然金魚がおすすめです。高い飼育機材は必要ありませんし、品種を選ばなければ生体自体もかなり安価で入手できます。
丈夫で長寿なので、同じ個体を長く飼育し続けられるのも利点でしょう。

一方、水族館のようなアクアリウムを楽しみたいときは、ベタの方が向いています
ベタの熱帯魚らしい姿は、いつまでも見て居られる魅力がありますし、水草などを入れて水槽内のレイアウトできるのは、金魚にはない楽しみ方です。

その他にも用意できる水槽の大きさや、飼育設備によって飼える生き物が変わりますので、色々比較しながら総合的に判断してみてください
もちろん、金魚やベタ以外の生き物も含めて、最終的には気に入った魚種を選ぶことが大切です。

まとめ:金魚とベタ!どちらが簡単に飼えるのか?体色やヒレ、魅力などを解説


金魚とベタの違いや魅力、飼育のしやすさについてご紹介しました。

人目を引く姿をしている金魚とベタは、特に初心者の方には魅力的に映る魚です。

どちらもかなり飼育が容易な部類ですが、コスパや丈夫さを考えると金魚の方が飼育がしやすいでしょう。
とはいえ、ベタも水槽用ヒーターなどを用意すれば飼育に困ることはありませんので、最終的には長く愛せるお好みの方を選ぶのがおすすめです。

金魚もベタもじっくり飼いこむほど美しくなります。長く飼育すれば人に慣れたような行動をとることもある、可愛い魚達です。
ぜひ、最後まで大切に育ててあげてください。

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執筆者 アクアガーデン

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