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インターネットや書籍などでメダカの飼育方法や適切な飼育容器、機材、餌などのポイントがたくさん掲載されています。
サイト・書籍も丁寧に情報を掲載してくれるため、飼育に迷うことは少ないでしょう。
しかし、「ポイント通りに飼育しても、なぜかうまくいかない」ということは残念ながらあります。
飼育容器や水量、気温などの条件で少しづつ差異が生まれるからです。
それは、このコラムも同じで「〇日に1度、〇分の1を水換えすれば、必ず成功する」とは言い切れず、あくまで目安です。
失敗してしまう要因を知ることで、自分の水槽に合った対処力が身につきます。
今回は初心者がメダカ飼育で実際に失敗ケースとその対処法、つまずきポイントについてご紹介します。
目次
メダカ飼育の失敗ケース
自宅内でできる趣味としてアクアリウムの人気は上昇しています。アクアリウムではいろいろな生き物を飼育することができますが、特に人気な魚のひとつに「メダカ」があります。
幹之や楊貴妃などポピュラーな品種はホームセンターのペットコーナーなどでも取り扱いがあり、比較的入手しやすいです。
3色やラメなどの珍しい品種でも、現在ではメダカ専門店や通信販売で購入できます。
メダカはその丈夫さから、ガラス瓶や睡蓮鉢などでも飼育可能なため、入門種としても人気です。
メダカからアクアリウムを始める人は多いですが、初心者時代につまずいてしまいがちな3つのケースを対策とともにまとめてみました。
メダカ飼育の失敗事例については、こちらのページでも解説しているので参考にしてくださいね。
ケース1:飼い始めたばかりなのに死んでしまった
飼育を始めたばかりなのに、メダカが死んでしまうこともあります。
病気・寄生虫など、原因にはさまざまなことが考えられますが、死んでしまったメダカを確認しても、異変が無いように思えるケースも多いです。
このような場合は、水質が合っていなかった・容器の大きさで飼育可能な数をこえていたため、酸欠や水質悪化が早まってしまったといった理由が考えられます。
ケース1の対策:水量と水換えを増やしてみる!
飼育容器のサイズと水量・メダカの飼育可能数を確認してみましょう。
飼育数が多すぎるのであれば、容器を大きくするか飼育容器を増やしてひとつの容器内で飼育する数を減らしましょう。
適切な飼育数でメダカを育てることにより、酸欠を防ぎ水質悪化を防ぐことができます。
飼育数が許容範囲内であるのであれば、水質に目を向けてみましょう。毎日の餌の量は適切か、飼育容器内にごみは溜まっていないかをチェックします。
一見きれいに見えていても、底砂の中にフンや餌の食べ残しが残っていたりするため、水換えやゴミ掃除の回数を増やして、清潔に保つようにします。
そうすることで水中に不要な養分がたまるのを防ぎ、水質を安定させられるようになります。
水質チェッカーを使って飼育水を検査すると、水中の養分や汚れを確認しやすいです。
水質チェッカーはリトマス紙タイプやデジタルなど、さまざまなものがあるので自分で使いやすいものを選びましょう。
飼育容器と適切な飼育数については、こちらの記事で解説しているのでご参照ください。
水質チェッカーについてはこちらの記事をご覧ください。
ケース2:水換えしているのに調子が悪い
水の状態は、目で見てもわかりにくいことがあります。
「しっかり水換えしているのに水質が悪い」・「水換え後も調子が悪い」というようなケースでは、水換え量やペースに問題があることがあります。
理由としては、
- 1回あたりに換水している量が少なすぎる
- 必要以上に頻繁に水換えし過ぎている
ことが挙げられます。
飼育容器内の水を交換するのはわかっているものの、適量は把握しにくいものです。
一度に飼育容器内の水を半分以上、またはすべて交換してしまうと、生物ろ過に必要なバクテリアが減ってしまい、かえって水質が不安定になります。
反対に、換水量が少なすぎると汚れをしっかり取り除くことができず、不要な養分や汚れ成分が溜まります。
どちらの場合でも、メダカがストレスを感じ、体調不良を起こしやすくなるのです。
水換えの作業自体も、仕方のないことですが、魚たちにストレスを与えます。
極力、静かに・適切なペースで行うことが大切です。
ケース2の対策:水温や換えすぎに注意!
基本的には下記のペースで行います。
このように、飼育に慣れてきたらそれほどの水換え作業は必要ありません。
※飼育を開始して4週間ほどは、水をきれいにするバクテリアがあまり住んでいないため、これよりもこまめに行うと良いです。
汚れがひどい場合はこの限りではありませんが、半量以上の水を換える必要は基本的にはないです。
「水温」にも気をつけましょう。
水換え前と後で水温が極端に変化してしまうと、メダカは調子を崩してしまいます。
使用する水は事前に用意して、水温を飼育水に合わせてから換水しましょう。
水換えのタイミングなどについてはこちらを参考にしてください。
ケース3:稚魚が生まれたのに育たない
メダカはペアで飼育していると、水温や水質と1日の日光量、ペアの相手などの条件がそろえば簡単に繁殖します。
気付けば稚魚がいて驚くこともありますが、稚魚の飼育で苦労することもあます。
メダカは雑食性で口に入るものは何でも食べてしまうため、親魚と同じ飼育容器に入れておくと、食べられてしまうことが多いです。
また、稚魚の死因で多いのが『餓死』です。
口の小さな稚魚は親魚と同じ餌を食べられず、死んでしまうことも少なくありません。
稚魚だけの飼育容器内でも孵化から2週間は餓死する可能性が高いため、一日に4回ほど餌を与えて管理します。
こまめな給餌が難しい場合は、グリーンウォーター飼育がおすすめです。
ケース3の対策:隔離して育てる!
稚魚が生まれたら、このような隔離ケースで保護するのがおすすめです。
稚魚専用の細かな人工餌以外には、グリーンウォーターで育てるのが一般的です。
屋外飼育ではインフゾリアやグリーンウォーターに含まれる藻類を与えることで、餓死するのを防げます。
メダカの稚魚の育て方についてはこちらの記事をご参考にしてください。
メダカ飼育のつまずきポイント
メダカは基本的に丈夫で、アクアリウム初心者でも飼育しやすい魚種です。
しかし、意外とつまずきやすい部分もあります。
ここではアクアリウムやメダカ飼育初心者がつまずきやすい2つのポイントについて考えてみます。
つまずき1:屋外飼育は水温変化が大きい
屋外飼育の場合は天候や季節・昼夜の気温差の影響を受けやすいため、水温の変化が室内飼育と比べると、とても大きくなります。
屋内飼育の場合は水槽用ヒーターやクーラーなどで水温を一定に保ちやすいです。室温も安定していることが多いので、1日の気温差をあまり気にせず飼育できます。
しかし、屋外飼育は天候の変化を直接受けるため、台風や大雨、積雪にさらされると水質と水温が大きく変化してしまいます。
メダカは冬眠する魚なので、低温に耐えることはできます。しかし、それは時間をかけて水温が下がり切って、低温で安定した場合のことです。
冬眠も、水底まで凍ってしまえば当然メダカは死んでしまいますし、春先に冬眠から目覚めるのに失敗することもあります。
水温管理はメダカの命にかかわる問題とも言えます。
そのため1日の水温の差が大きすぎるような場所への水槽設置は避け、保温するようにしましょう
具体的には
- 夏はすだれ、寒い季節は波板を被せる
- 発泡スチロールの容器に移し替える
- 容器をスタイロフォームなどで囲む など
といった保温対策が、屋外では有効です。
つまずき2:改良品種は飼育が難しいことが多い
メダカは改良が盛んで、500種類以上もの品種が作出されています。
改良品種のメダカの中には、熱帯魚のような外見を持つものまで誕生しています。しかしダルマメダカや出目メダカなど、品種によっては管理が少しだけ難しいこともあります。
反対にクロメダカや楊貴妃など、原種に近い品種は環境変化などにも強いので、飼育しやすいです。
メダカの品種についてはこちらで紹介しています。
まとめ:メダカ飼育は難しい?飼育失敗ケースから、つまずきポイントを確認しよう
アクアリウムで飼育できる魚の中でも、金魚と並んで昔から親しまれているメダカは、生き物を育てた経験のない方でも比較的簡単に飼育可能です。
しかし、以下のような理由で、メダカ飼育につまずいてしまうことがあります。
- 飼育を始めてすぐに死んでしまう
- 水換えしても調子が悪い
- 孵化した稚魚がうまく育たない
この3つのつまずきポイントだけでなく、水温の変化が激しかったり、飼育が難しい品種だった、ということもあります。
今回は、失敗につながる要因も解説いたしました。
ぜひ、ご参考になれば幸いです。
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