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アクアリウムで使用する水槽は、サイズや必要な設備などによって、管理の難易度が高いものから楽なものまで幅広く存在します。
初心者の方はできるだけ管理が楽で生き物の飼育に集中しやすい水槽を選ぶのがおすすめなのですが、では一体、管理が楽な水槽とはどういったものを指すのでしょうか。
今回のコラムでは初心者向けの管理が楽な水槽として、
- 小型水槽
- 初心者向け水槽・水槽セット
- 一体型水槽
- 中型水槽
これら4つの候補について解説をしていきます。
今後アクアリウムを始める予定のある方は、ぜひこのコラムをお役立てください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムを楽に管理できる水槽についてを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムを始めた後、無理なく水槽を続けていくには、最初の水槽選びの時点で簡単に管理ができる水槽を選ぶことが重要です。
楽な水槽を選ぶことで、気負うことなくアクアリウムを楽しむことができるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリウムを楽に管理できる水槽についてを解説します。
管理が楽な水槽とは!4つの候補
アクアリウムの場合は特に、管理が楽な水槽から始めることをおすすめされるケースが多いように感じます。
これはなぜかと言うと、管理が難しく必要な機材も多い水槽を最初に選んでしまうと、当初の目的であった『生き物の飼育や育成』『美しく育った動植物の観察』という部分にまで手が回らなくなってしまう場合があるからです。
では結局のところ、管理が楽で初心者向けの水槽とはどのようなものを指すのでしょうか。
今回は数ある候補の中から、
- 小型水槽
- 初心者向け水槽・水槽セット
- 一体型水槽
- 中型水槽
以上4つの水槽について詳しく解説をしていきます。
候補1:小型水槽
管理が楽な水槽としてまず候補に挙げられるのが、小型水槽です。
小型水槽とは横幅45cm以下の水槽のことで、市販されている水槽の中では一番小さい部類に入ります。
ここでは小型水槽を使用するメリットと楽な点、デメリットについて確認していきましょう。
小型水槽のメリットと楽な点
小型水槽のメリットとしては、設置場所が広くなくても良いという点が挙げられます。
幅20~30cm程度の水槽であれば、室内のちょっとしたスペースに設置することが可能です。
さらに、小型水槽はシンプルで洗練されたデザインのものも多く、フレームレスデザインのガラス水槽であれば水景をおしゃれに演出することもできます。
そして小型水槽の管理が楽な点としては、水換えや掃除の労力が少ないという点が挙げられます。
水量が少ないため排水や注水を短時間で終わらせることができますし、掃除する範囲も狭いため、美しい状態を手軽に保つことが可能です。
デメリット:水質管理が意外に難しい!
一方、小型水槽のデメリットとしては、水質を維持するのが難しいという点が挙げられます。
総水量が少ないのはメリットでもありますが、裏を返せば水質を安定させるのが難しく、こまめなメンテナンスが必要だということです。
メンテナンス自体は短時間で終わらせることができますので、在宅時間が長く頻繁に水槽掃除ができる人に向いている水槽と言えるでしょう。
候補2:初心者向け水槽・水槽セット
管理が楽な水槽2つ目の候補として挙げられるのが、初心者向け水槽・水槽セットです。
メンテナンスに必要なろ過装置などが付属された水槽で、小型の丈夫な熱帯魚であれば特に問題なく飼育ができます。
以下からは初心者向け水槽・水槽セットを使用するメリットと楽な点、デメリットについて確認していきましょう。
初心者向け水槽のメリットと楽な点
初心者向け水槽・水槽セットのメリットとして挙げられるのが、機能性や扱いやすさです。
商品にもよりますが、飼育に必要なエアポンプやろ過フィルターが付属しており、中には排水機能がついていて楽に水換えができる商品も販売されています。
管理が楽なポイントとして挙げられるのは、軽量で設置しやすいものが多く、水槽台が不要なサイズも豊富だという点です。
水槽の扱いが初めての方でも、熱帯魚の飼育を手軽に楽しむことができます。
デメリット:水槽サイズが限定されてしまう
一方、初心者向け水槽・水槽セットのデメリットとして挙げられるのが、サイズが限定されてしまうという点です。
商品の種類としては多いもののサイズ展開が少なく、幅20~30cm程度の小さな水槽がほとんどを占めています。
生体によっては成長すると狭くなることもあるため、初心者向け水槽や水槽セットでは終生飼育が難しいという場合も多いです。
候補3:一体型水槽
管理が楽な水槽3つ目としてご紹介するのは、一体型水槽です。
『オールインワン水槽』という名称でも販売されるこちらの水槽は、水槽と本体の容量に合わせたろ過システムなどが一体になっており、見た目をすっきりとさせつつ十分なスペックで水質管理をすることができます。
以下からは一体型水槽を使用するメリットと楽な点、デメリットについて解説していきます。
一体型水槽のメリットと楽な点
一体型水槽のメリットとして挙げられるのが、飼育に必要な設備がコンパクトにまとまっていて、設置がしやすいという点です。
例えば『テトラ リビングキューブ 20』という商品は、幅24.5×奥行き24.5×高さ35.5cmの小型水槽の背面に、水中モーター式の一体型ろ過フィルターが取り付けられています。
インテリア性を重視しつつ水質管理にも気を遣いたいという方にはぴったりな水槽です。
管理が楽なポイントとしては、水漏れやチューブの接続を気にしなくていいという点が挙げられます。
一般的な水槽では水中ポンプやろ過フィルターに接続するためにチューブを使用したり、電源と接続するために水漏れの対策が必須となってくるのですが、一体型水槽ではチューブでの接続は不要ですし、水漏れのリスクも大幅に軽減させることが可能です。
デメリット:故障したら買い替えが必要
一方デメリットとしては、一体型水槽のパーツが一部でも故障したら、全部を買い替える必要があるという点です。
パーツが販売されている場合は個別に付け替えることで対処できますが、販売されてないパーツが壊れてしまった際には、全部を買い替えたり、自身で修理をする必要が出てきます。
候補4:中型水槽
管理が楽な水槽候補として最後にご紹介するのが、中型水槽です。
中型水槽とは横幅45cm以上120cm以下の水槽のことで、広々とした飼育スペースを確保できることから、小型魚の群泳や中型~大型魚の飼育まで楽しむことができます。
ここからは中型水槽を使用するメリットと楽な点、デメリットについて確認していきます。
中型水槽のメリットと楽な点
中型水槽のメリットとして挙げられるのは、やはり確保できる水量が多く、水草をふんだんに使った本格的なレイアウトに挑戦したり、水質変化に気を遣う生き物も飼育できるという点です。
比較的難しいとされている海水魚の飼育が安定してできるのも、幅60cm程度の中型水槽からと言われています。
そして管理が楽な点としては、小型水槽ほどこまめなメンテナンスをしなくとも、安定した水質を維持しやすいという点です。
水質が維持できていれば魚の調子を保ちやすいですし、病気にかかる可能性も軽減させることができます。
デメリット:専用の水槽台が必要
一方、中型水槽のデメリットとして挙げられるのが、専用の水槽台が必要だということと、設置スペースがかかるという点です。
小型水槽では水を入れた際の総重量が10~30kg程度なのに対し、中型水槽の場合は幅60cmのもので約70kg、120cm水槽ともなると200kgを超えてきます。
ここまでの重量だと、市販されている家具や棚では耐荷重をオーバーしてしまうため、専用の水槽台が必要です。
また、水槽台を置けるだけのスペースを部屋に確保しなければならず、気軽に置ける大きさではないというのもデメリットとなります。
水槽以外の飼育容器は楽なのか
ここまで管理が楽な水槽について解説してきましたが、それでは水槽以外の容器では楽な管理をすることは難しいのでしょうか。
水槽以外の飼育ケースとして採用されることの多い
- ビオトープ
- ボトルアクアリウム
- トロ舟・発泡スチロール
以上3種の容器についてご紹介していきます。
ビオトープは水換えをほとんどしない!
ビオトープはドイツ由来の合成語で、訳すると『様々な野生生物が暮らせる場所』を意味します。
アクアリウムでは睡蓮鉢などの容器でメダカや水草などの動植物を育成しつつ、自然なろ過サイクルを活用して水質維持をする飼育方式のことを指します。
屋外に設置するため季節ごとに水温対策が必要とはなってくるものの、蒸発した分の飼育水を足し水することで水質維持するため、管理は楽な部類に入るでしょう。
ただし植物プランクトンを活用したグリーンウォーターで管理する場合は、こまめな濃度調節が必要となります。
ボトルアクアリウムは設置が手軽!
ボトルアクアリウムは水温対策さえできれば場所を選ばず設置ができるため、設置場所に関しては自由度が高い飼育方式と言えます。
ただしその分水量が非常に少ないため、水質が維持できるようこまめに水換えや掃除をしましょう。
水温の変動に注意を払ったり、コケなどを掃除して常に綺麗に維持することは、慣れないと大変に感じてしまうかもしれません。
トロ舟・発泡スチロールは交換が簡単!
トロ舟や発泡スチロール箱は軽量で扱いが楽ですし、劣化しても交換が簡単なので、屋外飼育では特に採用されることの多い容器です。
大きなサイズのものを使用すれば水量も豊富に保つことができ、水質を安定させやすいのも魅力的なポイントと言えます。
ただしトロ舟や発泡スチロール箱は熱に弱く、水槽用ヒーターを設置することができない点には注意しましょう。
金魚やメダカ、錦鯉など、屋外での越冬が可能でなおかつ上からの鑑賞を楽しめる魚種であれば、トロ舟や発泡スチロール箱での飼育が向いています。
飼育スタイルに合ったアクアリウムを作ろう
楽な水槽とは管理が簡単な水槽のことを指しますが、結論としてはご自身の飼育スタイルや目指している水景に合った容器を選択するのが、一番負担が少なく済みます。
こまめに水換えやメンテナンスできるのであれば小型水槽や水槽セットがおすすめですし、あまり掃除に時間をかけられない場合は、一体型水槽や中型水槽を使用するのが合っていると言えるでしょう。
設置する場所の広さや環境、飼育したい生体によって最適な飼育容器を選定するのも良いです。
飼育スタイルに合ったアクアリウムを作り、癒やしの水景を演出してみましょう。
まとめ:楽な水槽とは!簡単に管理できるアクアリウムはどんな容器なのか!
今回は初心者向けでなおかつ管理が楽な水槽として、
- 小型水槽
- 初心者向け水槽・水槽セット
- 一体型水槽
- 中型水槽
これら4つの飼育容器について解説をしてきました。
楽な水槽とは管理が簡単な水槽のことを指しますが、結論としては、水槽を設置する場所や管理のスタイルに合った容器を選択するのがおすすめです。
ビオトープやボトルアクアリウム、発泡スチロール箱なども視野に入れつつ、ご自身の飼育環境に合った水槽を使用してみましょう。
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