魚病薬の捨て方!メチレンブルーやグリーンFなどを安全に処分する方法
寄生虫や細菌感染の治療に役立つ魚病薬は、アクアリウムの必須品である一方、一度の治療では使いきれずに余らせてしまいがちなアイテムでもあります。
常用するようなものでもないため、保管や処分の仕方に迷うこともしばしば。つい家庭ごみの感覚でシンクに流したり、もったいないからと期限を超えて保存したりしているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、魚病薬はその名の通り薬であり、処分法を誤ると環境に悪影響を与える可能性がある危険物です。
また、長期保存した薬は、品質が落ちて本来の効果を得られない可能性もあります。そのため、使い終わった魚病薬は適切に処理しなくてはいけません。
そこでこの記事では、魚病薬を安全に捨てる方法と注意点を解説します。正しい捨て方を知って、身近な環境を守りましょう。
プロアクアリストたちの意見をもとに魚病薬の捨て方を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
余った魚病薬は安易に流したりせず、適切に処理しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚病薬の捨て方を解説します。
魚病薬の捨て方

魚病薬は、使用期限や処理方法を誤ると逆効果になってしまう可能性もある危険なものです。基本的な保存法や処分方法を理解し、慎重に扱いましょう。
ここでは、正しい魚病薬の捨て方や注意点を解説します。
魚病薬は開封後はすぐに使うのが原則
魚病薬は一度開封すると、空気や湿気、光の影響を受けてどんどん劣化していきます。
未開封のものと比べると品質が格段に落ちていて、本来の効果が得られない可能性もあるため、開封したものは使用期限内であっても早めに使い切るようにしましょう。
せっかく治療をしても効果が得られないどころか、悪化してしまったら本末転倒です。
また、希釈して使用するタイプの薬は、作り置きができない点にも注意してください。
一度水で薄めた薬液はその日の治療で使い切ります。残った薬液を保管して再使用するのは絶対にやめましょう。
また、余った薬は元のパッケージのまま、直射日光や高温多湿を避けた冷暗所で保管します。ただし、これはあくまで短期間の保管を前提とした対応です。
長期保存はできませんので、治療にめどが付いたら、開封済みの薬は処分するのが賢明です。
魚病薬を安全に処分する方法
使いきれなかった魚病薬を捨てるときは、環境や周辺水系への影響を考慮することが重要です。一人が捨てる量は微々たるものだとしても、絶対に影響がないとは言い切れません。
自治体のルールを確認し、薬の種類ごとに適切な処理法を選択しましょう。
中身を布などに吸わせて捨てる
『メチレンブルー』や『アグテン』、『観パラD』などの液体タイプの魚病薬は、キッチンペーパーや布に吸わせて燃えるゴミとして処分するのが一般的です。
液体のままだと回収の際に液漏れする危険があるため、必ず何かに吸収させてから処分してください。
吸わせた後はビニール袋などに入れてしっかり密封し、自治体の区分に従って廃棄します。
また、『グリーンFゴールド顆粒』や『エルバージュエース』などの粉末タイプも同様に、飛散しないよう袋に包み、密閉して捨てると安全です。
いずれにしても、薬を外部に漏らさない工夫を徹底しましょう。
日光に当てて薬効成分を分解する
『メチレンブルー』や『マカライトグリーン』など、光に弱い性質を持つ着色系の魚病薬は、日光に当てて薬効成分を分解してから処分するのが良いとされることがあります。
しかし、これらの薬も日光にさらしたからといって完全に無害になるわけではありません。
安全性を高める補助的な対策としてならば効果はあるかもしれませんが、そのまま水に流してしまえるわけではないということは十分に理解をしてください。
光にさらした薬も、基本的な捨て方は変わらず、紙や布で吸収したものを袋で密閉し燃えるゴミとして処分します。
容器は分別して捨てよう
中身を処分したあとの容器や外箱、説明書などは、自治体のルールに従って廃棄します。
薬が入っていた瓶やボトルは、中身がほとんどない状態でも水で洗い流してしまうと汚染の可能性があるため、そのまま袋に密閉して捨てるのが基本です。
自治体によっては薬品のパッケージの分別の仕方に指定があることがありますので、必ず確認してください。
また、使用済みの空容器を別の用途に再利用するのはおすすめできません。見た目がきれいでも、薬効成分が残っている可能性があります。
魚病薬のNGな処分方法

続いては魚病薬のNGな処分方法をご紹介します。
思わずやりがちな行動も多いですが、環境汚染や水槽トラブルの原因になることがあるため注意しましょう。
NG例1:水道に流す
繰り返しになりますが、魚病薬をシンクやトイレに流すことは絶対にやめてください。
下水処理を経ても成分が完全に分解されるとは限らず、薬が河川や海へ流れ出て、環境汚染につながる可能性もゼロではありません。
特に魚病薬は、細菌や寄生虫に作用する成分を含んでいるものが多いため、自然の水環境に流れ込むと生態系に著しく影響を与えることがあります。
液体は水に流してしまうのが一番手軽ですし、少量ならば問題ないだろうと考えてしまいがちですが、一人のアクアリストとして、自然環境に影響を与えるような行為は控えるべきです。
これを機会に、SDGsについてもぜひ考えてみてください。
NG例2:開封から時間がたった薬を再利用する
一度の治療で使用する魚病薬の量はそれほど多くなく、購入した薬を使いきれないということは珍しくありません。
たくさん余っていると捨てるのはもったいないというのは、誰もが抱く感情でしょう。また、少量しか使わないのが分かっていながら、病気のたびに新しい薬を買うのことに抵抗がある方も多いはずです。
しかし、だからと言って開封から時間が経った薬の再利用はおすすめできません。先程もお話した通り、薬効が落ちていたり劣化していたりする可能性がある薬を使うことは、治療の失敗につながる可能性が高いからです。
また、薬を別の容器に移して保存するのも控えたほうが良い行動の一つ。最近は小分けにできる使い勝手がよい容器が多数販売されていますが、保管環境が変わることで品質がさらに低下する場合があります。
『グリーンFゴールド顆粒』のように、個包装になっているタイプは保存しやすいです。
未開封なら3年程度保存できるので、飼育スタイル、規模に合わせたパッケージのものを選ぶとロスも少なくなります。
NG例3:他者に販売する
未開封の魚病薬であっても、個人間で売買は禁止です。動物用医薬品は、販売に関するルールが定められており、許可のない取引は認められていません。
また、たとえ無償の譲渡だとしても、実際の状態がわからない薬を使用させるのは、相手の水槽や生体にトラブルを招く原因になります。
善意のつもりでも、リスクが高い行為であることを理解しておきましょう。
最近はフリマアプリの普及で、様々なものを個人間で取引できるようになりました。使わなくなったものを販売することは確かにエコですが、薬品はオークションやフリマアプリでも明確に出品が禁止されている商品です。
魚用の薬でも薬品であるとに変わりはないため、安易な気持ちで販売するのは止めておきましょう。
魚病薬を購入できる場所

魚病薬はアクアリウムショップやホームセンター、インターネット通販など様々な場所で販売されています。
手軽なのは通販ですが、対面販売ならば適切なアドバイスを受けられたり、トラブルを防げたりといったメリットがあることも多いです。
ご自分の状況に合わせて適切な販売場所を選んで購入しましょう。
動物用医薬品販売業許可のあるショップ
魚病薬は、動物用医薬品販売業の許可を持つアクアリウムショップやペットショップで購入できます。
こうした店舗で購入するメリットは、何と言っても薬品の取り扱いルールが確実に守られているところです。保管状態が悪いものや使用期限切れ製品が販売されている心配がほとんどなく、安心して購入できます。
また登録販売者が在籍していて、症状に合った薬の選び方や使用時の注意点を直接相談できるところも、特に初心者の方には心強いでしょう。
急なトラブルが起きた際にも、対面で相談できるのは大きな利点です。
最近ではホームセンターでも許可を持っているところもあります。いざという時のために、近隣のお店をチェックしておくことをおすすめします。
Amazonや楽天などの通販サイト
魚病薬は、Amazonや楽天などの大手通販サイトでも購入できます。
通販サイトとはいえ、条件を満たした販売業者が特定販売を行っているため、正規ルートでの入手が可能です。
近くに専門店がない場合や、営業時間に間に合わないときには利用してみると良いでしょう。
ただし、通販では知識のある人に症状や薬効を相談することが難しいため、状況に合わせて自分で薬の選択をしなければなりません。使用方法や注意点、治療法などを事前にしっかり確認した上で購入することが大切です。
購入後は、自己管理が求められる点は理解しておきましょう。
まとめ:魚病薬の捨て方!メチレンブルーやグリーンFなどを安全に処分する方法

魚病薬の捨て方について解説しました。
魚病薬は、魚の命を守るために欠かせないアイテムですが、薬であるがゆえに余ったものの処分法には十分に注意が必要です。
誤った方法では環境や周囲の生き物に悪影響を与える可能性があるので、この記事を参考に、正しく処分することを心がけましょう。
液体タイプの魚病薬は、布や紙類に吸わせてから袋に密閉し、処分するのが一般的です。粉末や錠剤も袋に密閉してから、自治体の分別ルールに従って廃棄します。
間違っても水道やトイレにそのまま流すような行為は避けてください。
また、一度開封した薬は時間の経過とともに劣化していくことから、早めに使い切るか余った分は保管せずに捨ててしまうことをおすすめします。
正しく購入し、正しく使い、最後まで責任を持って処分することが、アクアリウムを長く楽しむための基本です。
末永くアクアリウムを楽しむためにも、1人1人が環境に配慮した行動を心がけましょう。
はじめてのコリドラス飼育!コリドラス初心者向け品種や飼育ポイント
丸っこい体型で、水槽の底をモフモフと動き回る姿が愛らしいコリドラスは、大人しく見ているだけでほっこりするような癒し系の見た目と初心者でも飼育がしやすいという特徴から、人気の熱帯魚です。
種類が豊富でコレクション性の高さもウリの一つですが、一方初心者の方だと品種ごとの違いが分かりづらく、どの種から飼育を始めたらよいのか迷ってしまいがち。
コリドラスは基本的には丈夫でとても飼いやすい魚ですが、品種改良によって生まれた中にはやや神経質で飼育に気を使うものもいるため、初めての飼育では種類に気を付ける必要があるでしょう。
そこで今回は、初めてコリドラスを飼育する方に向けて、飼育の基本や飼育しやすい品種5選をご紹介します。
長く健康に飼育するためのポイントについても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとに初心者向けコリドラスの飼育ポイントを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
愛嬌の顔立ちから人気のコリドラスは、初心者でも飼育がしやすい丈夫な熱帯魚です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、初心者向けコリドラスの飼育ポイントを解説します。
コリドラスの得意な飼育環境

丈夫なコリドラスは、熱帯魚を飼育できる一般的な水質、水温で十分に飼育ができます。
具体的には、水温24~27℃前後、水質はpH6.0~7.0程度の弱酸性から中性程度が最適です。
ろ過フィルターは外掛け式、上部式、外部式など、酸素供給力とろ過能力のバランスが良いものを選びましょう。
性格は温和で、他の小型熱帯魚などとの混泳が可能です。もしすでに熱帯魚を飼育している水槽があるのであれば、その環境にコリドラスを迎えると失敗が少ないでしょう。
底砂に沈んた餌の食べ残しなどを食べてきれいにしてくれるので、混泳水槽のお掃除役として導入するのもおすすめです。
またコリドラスは群れで行動する習性があることから、複数匹での飼育が推奨されています。
水槽サイズにもよりますが、5~6匹程度入れてあげると落ち着きやすいです。
初心者におすすめのコリドラス5選

自然界での生息域が広く、さらに品種改良が盛んなコリドラスには、現在確認されているだけでも200種以上の品種が存在します。
品種によって流通量や飼育難易度が異なるため、初心者の方は入手が簡単で丈夫な品種を選ぶと良いでしょう。
ここでは、初心者におすすめの飼育がしやすいコリドラスを5種類ご紹介します。
コリドラス・パレアタス
コリドラス・パレアタスは、通称”青コリ”や”パレアタス”と呼ばれる入門種の一つです。
古くから流通しているコリドラスの代表的な存在で、体長は約5〜6cmほど。メタリックな光沢のあるグレーの体にまだら模様が入ります。
コリドラスの中でも随一と言われる丈夫さを持ち、環境適応力が非常に高いです。
水質や水温の変化にも強いので、初めてコリドラス飼育に挑戦するならば、パレアタスか次にご紹介するアエネウス系からスタートすると安心でしょう。
価格が手頃で、アクアショップはもちろんホームセンターでも入手できる点も魅力です。
コリドラス・ステルバイ
コリドラス・ステルバイも、流通量が多いコリドラスの代表種です。
茶~黒の体に白いスポット模様が細かく入ります。個体によっては胸ビレの付け根がオレンジ色に染まることがあり、見応え十分。群れで泳ぎ回る姿は賑やかで、とても可愛らしいです。
飼育の際は水温をやや高めに、26〜28℃程度に維持するとコンディション良く飼育ができるでしょう。ディスカスなど高水温を好む魚種のタンクメイトにも向いています。
一昔前は高価な種類でしたが、近年はブリード個体が出回り購入しやすくなりました。
もともと丈夫な種類ですが、ブリード個体は輪をかけて飼いやすいので、初心者の方にもおすすめです。
コリドラス・アエネウス(赤、白)
コリドラス・アエネウスも非常にメジャーなコリドラスです。
ブロンズ~オレンジがかった体色にメタリックグリーンのラインが入る通常種の通称”赤コリ”と、全身が白く、目が赤くなるアルビノ種の”白コリ”が流通しています。
赤コリは、にじむようなほんわかした色合いが暖かい印象、一方白コリはアルビノ個体で赤い目を持つので、水槽でひと際目立つ存在になるでしょう。
体長は約6cm前後でややふっくらした体型をしており、その愛らしい姿が人気です。
水温は低め~高めまで幅広く適応できるので、様々な環境の水槽に導入できます。
価格も手頃で、とても丈夫なので「飼育が初めてで不安」という初心者の方でも挑戦しやすいです。
コリドラス・ジュリー(ブリード)
コリドラス・ジュリーは、細かい点が不規則につながったような複雑な模様が特徴の、水槽映えする品種です。
体長は約4〜5cmと、小型水槽にも導入しやすいサイズ感で人気があります。
やや臆病な性格ですが、環境に慣れてくると活発に泳ぐようになります。温和な性格の小型魚と組み合わせて混泳水槽を作れば、とても賑やかな水景が再現できるでしょう。
コリドラス・ジュリーにはコロンビアやブラジルなどで採取されたワイルド種も流通していますが、こちらは飼育難易度が上がるため、初めて飼育するならば必ずブリード個体を購入するようにしてください。
ちなみに、見た目がよく似たトリリネアータスとは性質がよく似ており、どちらも飼育がしやすいです。
コリドラス・エレガンス
コリドラス・エレガンスは、スマートな流線型の体が特徴です。
可愛らしい印象の他のコリドラスとは違い、シャープでスタイリッシュな雰囲気を醸し出します。
また、低層付近を生活圏としつつ、中層から上層までくまなく泳ぎ回るのもエレガンスの特徴。その独特な泳ぎ方から、コリドラスらしくないコリドラスとして親しまれています。
体長は5cm前後ですが、泳ぎが活発なので45cm以上の大きさの水槽が向いています。
丈夫で初心者でも安心して飼育できるので、少し変わったコリドラスを飼いたい方には特におすすめです。
コリドラス初心者向け飼育のポイント5つ!

コリドラスは丈夫で飼いやすい魚ですが、長く健康に飼育するためにはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
ここでは、初心者の方が特に注意すべき5つの飼育ポイントを詳しく解説します。
ポイント1:餌は腹7分目を意識しよう!
コリドラスは与えた餌以外にも、他の魚が食べ残した餌や底砂の中の微生物などを自分で探して食べてしまうため、一匹一匹が食べている総量がとてもわかりにくいです。
食べ過ぎてしまっている個体がいる一方で、餌にありつけず痩せてしまう個体が出てくることもあるため、コリドラスの体型に注意して給餌量を調整しましょう。
メインはコリドラス用の沈下性の人工餌を与えるのがおすすめです。
一か所にまとまらないよう分散させて餌を落とすと、全体に餌が行き渡りやすくなります。
他の個体に比べて顔周りが角ばって見えたり頭部が大きく見えたりする時は痩せてきているサインで、放っておくと餓死してしまう危険もあるため、目の前にピンポイントでアカムシを落としてあげるなどして、優先的に餌を食べさせてあげてください。
一方明らかにお腹が膨らんでいるのは太りすぎです。
コロンとした体型のコリドラスは可愛いらしいですが、肥満は寿命を縮める原因になるため腹7分目を意識して、餌量を調整しましょう。
ポイント2:底砂はサンドが良いのか?
底砂を掘り起こす習性があるコリドラス飼育には、田砂やコリドラスサンドのようなきめの細かいサンド系がおすすめです。
柔らかい底砂ならば、コリドラスが口を突っ込んでモフモフする本来の行動を安心して楽しめます。
細目の大礒砂などでも飼育は可能ですが、サンド系以外を使用する場合は、粒が角ばっていないかをよく確認するようにしてください。角があるとヒゲや口周りを傷めてしまう原因になります。
底砂選びは鑑賞性だけでなく、魚の健康面や習性を考慮することが大切です。
ポイント3:コリドラスと流木は好相性
流木はコリドラス水槽と非常に相性が良いアイテムです。
実はコリドラスは明るい環境があまり得意ではなく、ずっと光が当たっていると疲れてしまいがち。
そんな時、程よく光を遮ってくれる流木の影はコリドラスが安心できるスポットになります。驚いたときの隠れ家としても有用ですし、体を休める時間を作れればストレスの軽減にも繋がるでしょう。
流木は水質を弱酸性傾向にしてくれる効果もあるため、コリドラスの好む水質に調整しやすいのも利点です。
また、コリドラスは砂を掘り返してしまうことから、植え付けるタイプの水草を配置することが難しいのですが、流木に活着させれば、水草を無理なくレイアウトに取り入れることができます。
ポイント4:底床掃除はしっかり行う
水槽の低層付近で活動することが多いコリドラスは、底砂の汚れによる健康被害を一番に受けやすいです。
そもそも底砂には、餌の残りや排泄物などの有機的な汚れが蓄積しやすく、それらを放置していると嫌気性バクテリアが活性化して硫化水素の発生や、水質の急激な悪化を招く危険があります。
また、病気の原因となる菌の温床になることもあるため、常に清潔な状態を維持することを心がけましょう。
水換え時にプロホースなどのクリーナーポンプを使って、水と一緒に底砂の汚れを吸い出すと効率的です。
ポイント5:照明は明るすぎないものを選ぶ
先程も触れた通りコリドラスは明るすぎる環境が苦手。
野生では落ち葉や落ち葉や流木が沈んだ薄暗い川底などに生息しているため、強い光が当たる環境では落ち着かず、ストレスから体調を崩してしまうこともあります。
そのため、飼育環境でも光量の強い水草育成用ライトなどは避けて、通常の熱帯魚用ライトを使用するのが適切です。照明時間もあまり長くなりすぎないようにしてください。
状況によっては水槽に対して小さめの照明を選ぶなど、やや暗めの環境になるよう調整してあげるのも良い方法です。
またこのような習性から水草を入れるときは、ミクロソリウムやアヌビアスなどの陰性水草を中心にレイアウトすると、景観を保ちやすいでしょう。
まとめ:はじめてのコリドラス飼育!コリドラス初心者向け品種や飼育ポイント

初めてコリドラスを飼育するときのポイントや、初心者におすすめのコリドラスの品種をご紹介しました。
コリドラスは、丸い体と愛らしい仕草で多くのアクアリストを魅了する小型淡水魚です。温和な性格で混泳にも向いており、初心者でも安心して飼育できる点が大きな魅力でしょう。
種類が非常に豊富ですが、初めてのコリドラス飼育ならパレアタスやアエネウス系といった丈夫な品種から始めるのがおすすめです。慣れてきたらステルバイやジュリーなど、より観賞性の高い品種にも挑戦してみてください。
飼育のポイントは、餌の与えすぎに注意し、底床を清潔に保つこと。また、明るすぎない照明と適度な隠れ家を用意することです。
5~6匹以上の群れで飼育すると、底をモフモフと動き回る賑やかな姿を楽しめます。
これを機会に、ぜひ可愛らしいコリドラスを水槽にお迎えしてみてください。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひご覧ください。
エビやカニに魚病薬は使えない?理由と使える薬、病気対策を紹介します
アクアリウムでは熱帯魚や海水魚のタンクメイトとして導入されることが多い、エビ類やカニ類ですが、時折魚と同じように扱って良いものか迷う場面が出てくることがあります。
代表的な例では、水槽内で病気が発生した時の魚病薬の扱いについてです。
魚の治療で広く使われる魚病薬は、体が小さく薬物に敏感なエビやカニにとっては大きな負担になる可能性があり、使用には細心の注意を払わなければなりません。
可能な限り薬浴中はエビ・カニを隔離する、といった別対応が必要になることもあるでしょう。
そこでこの記事では、エビやカニを飼育する水槽で魚病薬使う時の注意点を解説します。
使える薬と使えない薬や、病気を未然に防ぐための対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとにエビ・カニに魚病薬が使えない理由を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚の治療に高い効果を発揮する魚病薬も、体の作りや薬への反応が異なる甲殻類には大きな負担になる可能性があります。
リスクを伴うことを知ったうえで使用を検討しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、エビ・カニに魚病薬が使えない理由を解説します。
エビやカニに魚病薬は使えない?

甲殻類は魚類に比べて薬物への耐性が弱く、治療薬でもダメージを受けてしまうことがあるため、薬浴は避けたほうが良いというのが通説です。
しかし、混泳水槽では魚の治療のためやむを得ず薬を使わなければならないこともあるでしょう。
実は、同じ甲殻類でもエビとカニでは薬への反応が異なるため、薬の種類や品種によっては薬の濃度を薄めるといった対策を行うことで薬浴できる可能性があります。
エビは一部の薬なら使用できることがある
エビ類の場合、種類や飼育環境によっては一部の魚病薬を使うことが可能です。
実際、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなどの比較的丈夫とされる種類では、魚と同居させたまま通常よりも薬の濃度を薄めて治療を行ったという話を耳にします。
ただし、これはあくまで例外的なケースで、すべての環境で上手くいくというわけではありません。
ビーシュリンプのように水質や成分変化に敏感な種類の場合は、ごく薄い濃度でも弱ってしまう可能性が高いでしょう。どうしても魚病薬を使う場合は、規定量より少なめから始め、投薬中はエビの動きをよく観察してください。
元気がなくなる、横倒しになるなどの異変があれば、すぐに換水して薬の成分を薄めます。
それでも異変が続くようならば、エビを別水槽に隔離するといった方法に切り替えてください。
また、薬に頼る前に水質や飼育環境を見直すことも大切です。
カニに魚病薬は厳禁
外骨格を持つ無脊椎動物であるカニ類はエビ以上に薬品に弱く、銅イオンなどの金属成分や強い薬剤に非常に敏感に反応します。
少量の魚病薬でも弱ってしまうため、カニのいる水槽で薬浴するのは止めましょう。
混泳水槽で治療を行いたいときは、カニを別容器に避難させてから行うと安全です。
また、もしカニが体調を崩したときは、薬に頼らず、水質や温度、餌などの飼育環境を見直すことで回復を促します。水質の急変やストレスの要因が無いかを確認し、環境改善に取り組みましょう。
エビに使える魚病薬

甲殻類の中では比較的薬に耐性があるエビ類ですが、どんな薬でも使用できるわけではありません。
市販されている魚病薬の中でもエビ水槽に使えるのはほんの一部に限られます。
ここでは、エビにも使用できる魚病薬をご紹介します。
一点注意していただきたいのが、ここでご紹介する薬も”確実に使える”というよりは、”細心の注意を払って使われた例がある”というレベルであるということ。
安全が保証されるわけではありませんので、治療後は活性炭などを使い、薬の成分を吸着するようにしてください。
ヒコサンZ
『ヒコサンZ』は、白点病や細菌性の感染症などの幅広い病気に用いられる魚病薬です。
水草への影響が少ない優しい薬であることから、ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなど丈夫なエビがいる混泳水槽で使われた例があります。
ただ、やはり薬の濃度が高いと動きが鈍くなったり脱皮不全になったりなどのトラブルに繋がる可能性があるため、使用するときは規定よりも成分を薄めて投薬してください。
また、薬浴中はエビの行動や体色をよく観察し、異常が見られればすぐに換水し薬を薄めるなどの対応が必要です。
アグテン、アグテンパウダー
『アグテン』は主に白点病などの寄生虫由来の病気治療に用いられる薬です。
こちらも水草水槽で使用例の多い薬で、エビを入れたまま治療を進めているケースが見られます。
ただし、ビーシュリンプなどのデリケートなエビを飼育していると、濃度をいくら薄めても悪影響が出る可能性が高いです。薬剤の影響はもちろん、治療中は水質がアルカリ性に傾きやすくなるなどの環境変化が起こることがあるため、水質に敏感なエビは耐えられず体調を崩してしまいます。
使用する際は必ず少量から試し、水質とエビの様子をよく確認しながら治療を進めましょう。
観パラD
『観パラD』は、寄生虫や細菌性の病気に使われる魚病薬ですが、比較的薬効が強めのため、これまでご紹介した薬に比べてエビへの負担が大きい傾向があります。
特に水質をアルカリ側に傾ける作用がある点がネックで、弱酸性を好むビーシュリンプへの使用は控えましょう。
ヤマトヌマエビなど比較的丈夫な種類であれば使われた例はありますが、その場合も細心の注意を払います。
使用する場合は必ず薬を薄めた状態から開始し、異変が無いかを慎重に観察します。投薬後は活性炭などを使って薬剤を吸着し、しっかりと除去してください。
エビ・カニに使えない魚病薬

多くの魚病薬の中には、特に甲殻類と相性が悪く使用厳禁とされているものがあります。
以下はエビやカニに使えない代表的な薬です。
- エルバージュエース
- メチレンブルー水溶液
- グリーンFリキッド
- グリーンFゴールド顆粒
- グリーンFクリアー
- ニューグリーンF
- レスバーミン
- ムシクリア液
これらはいずれも甲殻類に強い毒性を示す成分や作用が含まれており、少量でも弱る、動かなくなるといった急激な異常が出やすいため注意しなければなりません。
もし混泳水槽でこれらの薬を使って薬浴をするときは、エビやカニを必ず別の水槽に隔離してから治療を開始しましょう。
甲殻類を飼育している水槽では、使える薬と使えない薬をしっかり区別しておくことが、命を守る第一歩になります。
エビやカニを病気にしない対策

そもそもエビやカニは薬を使った治療が難しい生き物です。一度病気にかかってしまうと自然治癒を促す以外の有効な治療法がないということも少なくないため、まずは病気にならない環境作りを優先しましょう。
ここでは、エビやカニを健康に育てるための対策をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
水換え・底砂掃除を徹底する!
エビやカニ飼育で一番の敵は水質の悪化です。
水の汚れであるアンモニアや亜硝酸、硝酸塩が蓄積すると、水質が急変し、ストレスから免疫力が低下して病気を引き起こします。
一見きれいに見える水槽でも、実は底砂やフィルター内部には汚れが溜まっていて水質に影響が出ていることがあるため、定期的な水換えやクリーナーポンプを使った底砂掃除をして環境を維持しましょう。
特にソイルは、時間の経過とともに成分が抜けて水質維持する力が弱くなります。
また形が崩れてしまうとそこから嫌気性バクテリアが増殖するため、ソイルの寿命を把握して定期的に敷き替えることが大切です。
ミネラル不足に注意

殻や甲羅を持つエビやカニの健康を維持するには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルの摂取が非常に重要です。
ミネラルが不足すると殻が薄くなり、抵抗力の低下や脱皮不全に繋がりやすくなるため、意識的にミネラル分を補給させましょう。
水槽内のミネラルを補うには、コンディショナーで水中にミネラルを供給する方法と餌から摂取する方法が一般的です。
エビにはミネラル剤を与えよう
エビ水槽のミネラル補給におすすめなのが、エビ専用の添加剤です。
水換えのたびに定期的に添加することで、丈夫な殻作りや脱皮をサポートできます。
液体とパウダータイプがあり、どちらも手軽に使用できるのでお好みのものを選びましょう。
また、脱皮した後の殻はエビがかじることで自然にミネラル摂取できるので、鑑賞面が気にならなければ、しばらく残しておいても問題ありません。
ただし、長期間放置していると水質悪化の原因になることもあるため、長くとも数日以内に回収するのが安全です。
カニにはクリルや赤虫を与えよう
カニの飼育では、甲羅や筋肉を強くするたんぱく質やカルシウムを含む餌を与えて、必要な栄養分を摂取させます。
おすすめなのがクリルで、栄養価が高く人工飼料と併用することで安定した栄養補給が可能です。
また、高タンパクで嗜好性が高い赤虫は、食欲が落ちているときや脱皮前後の栄養補給に向いています。
ただ、活餌ばかり与えているとやはり栄養が偏ってしまいやすい
ので、人工餌や複数種類の餌を組み合わせて栄養バランスを考えながら与えるのが良いでしょう。
夏の暑さに注意!高水温は苦手
エビやカニにとって夏場の高水温は大きな負担です。多くの種類は25〜28℃前後を好むため、30℃付近になると酸素量の低下や代謝の上昇により体力を消耗しやすくなります。
さらに高水温下では病原菌や雑菌が繁殖しやすく、病気のリスクが高まる点も注意したいポイント。
暑い季節には水槽用クーラーやエアコンを活用し、適切な水温を維持することが重要です。特に小型水槽は水温が変化しやすいため、こまめに水温計を確認しましょう。
まとめ:エビやカニに魚病薬は使えない?理由と使える薬、病気対策を紹介します

エビやカニ水槽での魚病薬の扱い方や注意ポイントを解説しました。
魚とは体の作りや薬への感受性が異なる甲殻類は、治療薬であってもダメージを受けてしまう危険があります。
基本的にはエビやカニへの薬浴は避けるのが賢明です。
エビ類は品種や薬の種類によっては、規定よりもごく薄い濃度での薬浴ができる可能性がありますが、安全が保障されているわけではないため、あくまで自己責任で慎重に行ってください。
カニ類はエビよりも薬に敏感なため、魚病薬の使用は厳禁です。
また、薬での治療が難しいエビ、カニを飼育する水槽では、そもそも病気を発生させないことが何よりも大切となります。
定期的な水換えや底砂掃除、フィルターの清掃をしっかり行い環境を整えましょう。
健康維持には、体作りに必要なミネラルの補給も有効です。
エビやカニは薬での治療が難しい生き物だからこそ、日ごろの健康管理が欠かせません。毎日細かく観察し、丁寧に管理をしていきましょう。
鱗がない・見えない魚10選!飼育できるユニークな魚種と飼育の注意点
多くの魚は、体表に天敵からの攻撃や擦れから身を守る硬い鱗を持っています。
アクアリウムでは輝く鱗が鑑賞性を高める要素として扱われることもありますが、実は飼育できる魚の中には鱗を持たない種類がいることをご存知でしょうか。
有名どころではナマズやドジョウなどで、これらの魚はツルツルの体表が特徴的なユニークな見た目と愛嬌のある顔立ちで、人気を獲得しています。
今回のコラムでは、鱗がない・見えない魚に注目して、水槽で飼育できる代表的な魚種を10種類、飼育方法や注意点を交えてご紹介します。
水槽の中でも目を引くマスコット的存在になる魚たちも多いので、このコラムを読むと新たな魚をお迎えしたくなるかもしれません。
プロアクアリストたちの意見をもとに鱗がない・見えない魚10選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
鱗を持たない魚は、どの品種も個性的な容姿や特徴を持っています。
派手さはないかもしれませんが、知れば知るほどハマってしまう愛らしさが満載です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、鱗がない・見えない魚10選を解説します。
ウロコがない・見えない魚10選

鱗がない、見えない魚は、生息環境や性質に適応するために長い時間をかけて体表の機能を変化させてきた魚がほとんどです。
狭い所に入り込むのに邪魔になる鱗が退化した代わりに、骨や粘膜を強化して体を守っているなど、それぞれ独自のユニークな特性を持ち合わせています。
一方、飼育環境下では鱗が無いことで魚病薬や粘膜剥離に弱い面があるため、病気やケガに特に注意する必要があるでしょう。
コリドラス
ナマズの仲間であるコリドラスは、ツルッとした体表を持つ鱗が無い飼育魚の代表的な存在です。
ぱっと見柔らかそうな体は2列に並ぶ鱗板に覆われており、とても頑丈な作りをしています。触ると鎧のように硬い皮膚で、外敵や周辺の障害物から体を守っているのです。
そんなコリドラスは、底砂付近を住処としており砂の中を鼻先で探って餌を探す習性があります。このことから、飼育の際は目の細かい柔らかな砂を敷いてあげるのがおすすめです。
また、砂が汚れていると底から病気に感染してしまいやすいため、定期的に底床の掃除をして環境を清潔に保ちましょう。
薬品に弱いため、もし病気になってしまっても魚病薬を使用しないで治療するのが良いです。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュ
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは、完全な無鱗(スケールレス)の透明な体を持つナマズの仲間です。
内臓や脊椎までが透けて見える神秘的な姿から、他の熱帯魚とは一線を画す存在として人気があります。
繊細な見た目そのまま、性質も非常に神経質で水質の急変や悪化、強い光にストレスを感じやすいです。
また、性格も臆病で、単独飼育ではアイテムの裏に隠れてほとんど姿を見せてくれなくなってしまうことも。
体の透明度が落ちて白く濁って見えるときは、何らかの原因で体調を崩している可能性があるため、早めに対処しましょう。
飼育水槽では6匹以上の群れで導入し、水草を多めに入れて隠れ場所を作ってあげると落ち着きやすいです。また、浮き草を浮かべて光をやわらげるのも良い方法でしょう。
水質変化に弱いので最低でも水量30L以上の水槽を用意し、導入当初は丁寧にpHや水温を合わせるのがベストです。
ニホンウナギ
ウナギの仲間は、皮膚の下にとても小さくて薄い”埋没鱗”という鱗が埋まっています。
肉眼では見えませんが、顕微鏡でウナギの表面を見ると小さな鱗を確認することができるでしょう。
体の表面全体は厚い粘膜で覆われていてぬるぬるしているので、触った感じは完全に無鱗の感触です。
ウナギは狭い所に身を隠す習性があることから、飼育水槽内でも機材やレイアウトの隙間に入り込みやすいです。
尖ったものがあると体を傷つけてしまう危険があるため、水槽内に配置する物には十分注意しましょう。
また、ウナギは脱走の名人なので、水槽のフタとコード周辺の隙間を埋めることも忘れずに行ってください。
ちなみに、飼育下のウナギは餌をよく食べ飼育者にも慣れますが、肉食性で成長するにつれて他魚を捕食するリスクが高まるため、単独飼育が一般的です。
スパイニーイール
二ホンウナギに似た滑らかな細長い体を持つスパイニーイールも、肉眼では見えないほど小さく埋没気味の鱗を持つ魚です。
背びれの前方に特徴的な短い棘を持つことから、トゲウナギ科に分類されます。
スパイニーイールは底砂に潜る習性があるため、飼育の際は角のない柔らかな砂を底に敷きましょう。
体表に傷がつくとそこから皮膚病を発症しやすくなるので、引っかかるところを極力減らし、清潔な環境を維持することで健康に飼育を続けられます。
また、スパイニーイールは基本的に夜行性で臆病な性格なので、水槽内に隠れ家をたくさん用意して照明もやや暗めにすると、落ち着つきやすいです。
ドジョウ
日本でもお馴染みのドジョウも、鱗が目立たない魚の代表種ではないでしょうか。
こちらもウナギなどと同じく、非常に細かいウロコが皮膚の中に埋まっているタイプで、体表は粘膜で覆われています。
特にドジョウは皮膚呼吸の割合が高いとされており、体表を粘膜が非常に重要です。
飼育の際はきめの細かいボトムサンドや田砂を敷くのがベストで、砂利タイプの底砂だとヒゲや腹部を傷めて炎症の原因となるため注意してください。
基本的に水質悪化には強い魚ですが、丈夫だからと放置せずに定期的に水換えを行いましょう。
他の埋没鱗タイプの魚と同様に薬品には弱いため、薬浴する場合は規定量よりも薄めの濃度から始めて様子を見るのがおすすめです。
ちなみに、中国大陸を原産とするカラドジョウはやや鱗が大きく、日本在来種のドジョウに比べると鱗をはっきりと確認することができます。
ウツボ
海のギャングと称されるほど凶暴なイメージのあるウツボは、ニョロニョロとした細長い体と背から尾まで一つながりのヒレが特徴的な海水魚です。
ウツボの体には肉眼で確認できる鱗が無く、代わりに分厚い皮膚と粘膜で体を保護しています。皮膚の中には小さな鱗が埋まっていることもあるようです。
ウツボは狭い場所に身を隠す習性があることから、飼育下でもライブロックや岩組の隙間に体をねじ込みがち。
その際に体を傷つけたり、レイアウトを崩したりする危険があるため、ウツボに配慮した安全な配置を心がけましょう。
粘膜が剝がれると感染症にかかりやすいデリケートな一面があるため、レイアウト素材選びは慎重に選定します。
また、海水魚用薬品の中には、ウツボを含む一部魚種に強く効きすぎる製品があるため、病気治療などの際は隔離水槽を用意して、慎重な投薬を心掛けることが大切です。
フチドリカワハギ
カワハギ類は超微細なウロコ(皮骨)が皮膚に埋まった、特徴的な肌を持つ魚種です。
触ると紙やすりのようなザラザラした感触はあるものの、個々のウロコは肉眼ではほとんど判別できません。
カワハギの仲間は、体を勢いよく岩やサンゴに擦り付けて外敵を警戒したり寄生虫を落としたりする習性があるため、飼育水槽でも鋭利なレイアウト素材の使用は避けましょう。
また皮膚病の進行が速い傾向があるので、異常にすぐに気づけるよう体表をこまめに観察することが重要です。
体表の白点やただれ、色あせが見られたら、原因を特定し治療を行います。
ニシキテグリ(マンダリンフィッシュ)
サイケデリックな外見が目を引くニシキテグリ(マンダリンフィッシュ)は、体表に鱗がなく、代わりに厚い毒性のある粘液を身にまとっています。
そのため、食用に向かない魚としても有名です。
水槽で飼育することもできますが、その際問題になるのが体表よりも特殊な食性。野性では主にプランクトンを食べることから口が小さく、飼育下でもコペポーダなどの活餌が主食です。
人工餌に餌付けるのが非常に難しいため、ライブロックが豊富でないとそのまま餓死してしまうこともあります。
また、薬品にも弱いため、基本的に薬浴治療は行わないようにしましょう。
混泳水槽ではストレスを感じると痩せやすいので、デバスズメダイなどの温和なタンクメイトと豊富な隠れ家を用意してあげることをおすすめします。
ミドリフグ
ミドリフグをはじめとするフグの仲間は一般的な鱗をほぼ持っていません。代わりに体を膨らませたときに突出するトゲを皮膚の下に備えていますが、普段はつるっとした滑らかな触感です。
飼育時の注意点として特筆すべき内容としては、フグの仲間は歯が伸びるため、定期的な歯切りが必要になります。
普段から殻付きアサリなどの硬い餌を与えて、歯が伸びすぎないよう工夫することが長期飼育の秘訣です。
トビハゼ
トビハゼやムツゴロウなどの干潟に生息するハゼの仲間は、陸上生活に適応するための厚い皮膚と豊富な粘液で体表を覆っています。
よく見ると丸い円鱗があるのがわかりますが、ほとんど目立ちません。
陸上にいる時には皮膚呼吸を活発に行うために、トビハゼにとって体表はとても大切な部位になります。飼育下では、地表に長時間出ていると体表が乾燥して弱ってしまうため、水たまりを複数設けたレイアウトがおすすめです。
陸上での行動が得意なので、フタとコード類の隙間をしっかり塞いで脱走を防止しましょう。
まとめ:鱗がない・見えない魚10選!飼育できるユニークな魚種と飼育の注意点

今回のコラムでは、水槽で飼育できる鱗がない・見えない魚を10種類ご紹介しました。
鱗が目立たない魚には、本当に鱗がない無鱗魚から鱗が皮膚の下に埋まっている埋没鱗まで様々なタイプがおり、とても個性豊かです。
ただ、どの魚種も総じて皮膚へのダメージに弱い傾向があるため、飼育するときには角の無い細かい砂やレイアウト素材を使用することを心がけましょう。
また、薬品が苦手な魚種が多いのも特徴なので、魚病薬を使用しなければならない時には規定量よりも薄めの濃度から始めて、様子を見ながら調整してください。
鱗がない・見えない魚は、顔立ちや体型、生態までもが他の魚とは一線を画すユニークな魚ばかりです。
ぜひ今回のコラムを参考に、水槽のアクセントとなる新たなタンクメイトをお迎えしてみてください。
外部フィルターの捨て方!不燃ごみなど分別から捨てない処分方法まで紹介
機材を買い替えたときや事情があってアクアリウムをやめるとき、不要となった機材の処分方法に困ることがあります。
アクアリウムで使用する機材は、一般的な電化製品に比べて素材や構造が特殊な製品が多く、単純に不燃ごみで捨てればよいというものでもないのが困りもの。
特に外部フィルターは、プラスチック製のろ過槽部分やセラミックろ材、ポンプ部分などパーツが多く、分解してそれぞれのパーツを適切に処理するのにかなり手間がかかります。
今回のコラムでは外部フィルターの捨て方に焦点を当て、パーツごとの分別方法や捨てずに処分する方法まで詳しく解説します。
プロアクアリストたちの意見をもとに外部フィルターの捨て方を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
外部フィルターはパーツごとに素材が異なるため、自治体によっては処分するときに分別に手間がかかる事があります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、外部フィルターの捨て方を解説します。
外部フィルターを処分する前の下準備

外部フィルターを処分する前に、いくつかやっておきたい下準備があります。
捨てるにしろリサイクルするにしろ下準備をしておくことで、後々のトラブルを防げますし、新しいろ過フィルターへの移行もスムーズに進むでしょう。
軽く洗浄~乾燥までを終えておく
不要な外部フィルターは処分方法に関わらず、フィルタ―の水を抜いて洗浄し、乾燥まで終わらせておきましょう。
しっかり処理をしておけば、不快な臭いや液漏れなどのトラブルを予防できます。
新しいフィルタ―に移行する準備をしておく

外部フィルターを買い替えるときは、古い機種を処分する前に、流用するろ材の確保や新しいパーツを用意しておきます。
準備をしておけば移行がスムーズです。
流用するろ材の確保
新しい外部フィルターを立ち上げるときは、古いフィルターで使用していたろ材をそのまま流用するのがおすすめです。
すでにバクテリアが棲み付いているろ材を流用すれば、一からフィルターを立ち上げるよりも、水質の安定が早まります。
また、外部フィルターの交換と合わせてろ材を入れ替える場合でも、少量、使用済みのろ材を混ぜるだけで、環境が安定しやすくなるでしょう。
古いろ材は乾いてしまうと付着しているバクテリアがダメージを受けるため、飼育水に浸して保管します。
エアレーションをしながら管理すれば、数日間バクテリアの活性を維持することが可能です。
新しいホースの購入
外部フィルターのホースは、経年によって劣化や硬化、水あか汚れによる詰まりなどが起きやすくなります。
本体とホースの接続部から水がにじみ出ていたり、コケでホースの内径が狭くなったりしているものを使い続けると、流量低下の原因になることも。
見た目がきれいでも中の状態が悪くなっている可能性があるため、外部フィルターを買い替えるタイミングでホースも新品に交換するのがおすすめです。
水質検査薬の用意
フィルター交換後は、ろ材にバクテリアが定着して水槽の環境が安定するまで、一時的にアンモニアや亜硝酸が出やすくなります。
透明できれいに見える飼育水でも有害な物質が溜まっていると、生き物が体調を崩してしまう可能性がため、あらかじめ水質検査薬を準備しておき、フィルタ―交換から1週間程度はこまめに水質を測定して水質を確認すると安心です。
検査薬で詳細な情報をえられれば水質の異常をすぐに察知できますし、問題の特定もしやすくなります。
もしフィルター切り替え後に水質の数値が不安定になってきたら、餌量を控えめにし、こまめに少量の換水を行いながら調整してください。
外部フィルターの捨て方
ここからは、外部フィルターを処分する方法をご紹介していきます。
まずは、シンプルに捨ててしまう時の処理法についてです。
外部フィルターは金属やモーターなど様々な素材が使用されているため、捨てるときは可能な限り分解して、自治体に合わせた分別を行う必要があります。
ろ過槽は不燃ごみ、ポンプは小型家電
まず、大きなところで外部フィルターの本体は、ろ過槽部分とポンプ部分に分けられます。
プラスチック製のろ過槽部分は不燃ごみに該当し、ポンプが含まれる部分は小型家電または不燃・粗大ごみ扱いになるのが一般的です。
ごみの分別や捨て方は、地域によって異なるため自治体のルールをよく確認の上処分しましょう。
その他のパーツの分別について
外部フィルターには本体部分以外にも、ろ材やホース、金属部品など様々な素材のパーツがあります。
少し手間ですが、分けられるものはできるだけ分別して正しく処分するのが、アクアリストとしての最低限のマナーです。
ホース、ウールマットは可燃ごみ
ホースやウールマットは可燃ごみに該当します。
長いホースは、自治体のルールに従い短くカットしてから捨てましょう。
また、ホースもウールマットも内部に水が残りやすいため、しっかり水抜き・乾燥させてから、念のため袋に入れて捨てることをおすすめします。
セラミックろ材は不燃ごみ
セラミック製のろ材は割れ物と同じ扱いになることから、多くの場合はは不燃ごみに該当します。
この時気を付けなければならないのが重量です。セラミックろ材は他の素材に比べて重さがあり、捨てる量によっては自治体が設定している1袋当たりの重さの上限を超えてしまう可能性があります。
量が多いときは、しっかり乾燥させて重量を減らし、数回に分けて処分するなどの工夫をしてください。
金属部分は自治体のルールを確認
ホースバンドなどに使われる金属パーツは、不燃・金属類・資源ごみなど、地域によってごみ分別の差が出やすい部分です。
金属類回収がある自治体では、できるだけ金属部分を取り外して分別するようにしましょう。
特に金属だけを分けた回収が無い場合は、他のパーツと一緒に不燃ごみとして扱って良いかを自治体のサイトで確認すると安心です。
外部フィルターを捨てない処分方法

処分予定の外部フィルターが、まだ問題なく動作していて状態が良いのならば、再活用できる方法を検討してみてはいかがでしょうか。
外部フィルターは本格的なアクアリウムに欠かせない機材である一方、新品だとそこそこ値が張ることから、中古品の需要が高めで買い手が付きやすいです。
フリマアプリやオークションで売る
外部フィルターは常に需要があるアクアリウム機材なので、メルカリなどのフリマアプリやオークションサイトでも比較的買い手が付きやすいです。
動作に問題がなく、付属品などもしっかり保管してあれば、ある程度の金額で取引できる可能性が高いでしょう。
フリマアプリやオークションサイトで売る場合、販売手数料や送料なども考慮に入れて、販売価格を設定します。
取引後のトラブルを避けるためにも、出品情報には使用年数や動作の様子、異音や欠品の有無など悪い所も隠さず記載し、真摯に対応することが大切です。
また、出品前に前もって水道水でよく洗浄し、しっかり乾燥させておけば、落札された後スムーズに発送できます。
リサイクルショップに売る
エーハイムやGEXなど人気メーカーの外部フィルターならば、リサイクルショップやアクアリウムショップの買い取りサービスを活用するのも方法です。
この場合も、持ち込み前に内部をきれいに洗浄・乾燥させておき、インペラー周りも丁寧に掃除しておきましょう。
しっかりメンテナンスがされている機材は、好印象で買い取り価格が上がる可能性があります。
ショップでの買い取り価格には店舗ごとの基準があり、フリマアプリで販売するより安くなる傾向がありますが、出品や買い手とのやり取り、発送作業が不要な分、手軽に利用できるのが魅力です。
他の人に譲る
知り合いや地域のコミュニティ、SNSを活用して譲り先を探すのも良いでしょう。
金銭のやり取りが無い場合も、後々のトラブルを避けるために使用年数・動作・欠品などを正直に伝えておくのが最善です。
また、ろ材は衛生的な問題が起こりやすいため、譲渡するものは外部フィルター本体と付属品まで留めておくことをおすすめします。
まとめ:外部フィルターの捨て方!不燃ごみなど分別から捨てない処分方法まで紹介

不要になった外部フィルターを処分する方法は、捨てるか再利用先を探すかの二択です。
捨てるときは、ろ過槽部分・ポンプ部分・ろ材などのパーツごとに分別し、自治体のルールに従って正しく処分してください。
状態が良く動作に問題がないならば、フリマアプリやショップの買い取りサービスを利用して売るか、譲渡先を探すのもエコな処分方法です。
販売・譲渡する場合は、必ず使用年数や動作・欠品について正直に伝えるようにしてください。
また、外部フィルターを処分する前には、洗浄乾燥までの最低限のメンテナンスを行い、新しい外部フィルターで使うろ材を取り分けておきましょう。
外部フィルターはろ過能力が高く、比較的長期間使用できるアクアリウム機材です。
適切に買い替えをしながら、アクアリウムに活用していきましょう。
水槽用クーラーのオーバーホールとは!点検のメリットやキャンペーンを取材しました
最近のアクアリウムでは、冬の寒さ対策よりも夏の暑さ対策がより重要な傾向があります。
夏場の水温上昇を物理的に抑えてくれるアイテムとして、近年欠かせない存在となっているのが水槽用クーラーです。
水槽用クーラーは高額なアイテムですが、購入後も長く使い続けるためには定期的な点検が欠かせません。
今回のコラムでは、「水槽用クーラーの点検・洗浄を行うオーバーホール」について、ゼンスイ株式会社に取材しました。
重要性やメリット、お得なキャンペーン、おすすめの作業時期についても解説しますので、参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽用クーラーのオーバーホールについて解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見と、ゼンスイ株式会社様のアドバイスをもとに作成しています。
水槽用クーラーの正常な稼働の維持には、定期的なオーバーホールの実施が必要不可欠です。
オーバーホールの必要性について理解し、より快適なアクアライフにつなげましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽用クーラーのオーバーホールについて解説します。
水槽用クーラーのオーバーホールとは
水槽用クーラーのオーバーホールとは、冷却タンクや本体内部・外部の洗浄、動作点検を行うメンテナンス作業のことです。
水槽用クーラーの大手・ゼンスイ株式会社様(以下、ゼンスイ)では、同社製の水槽用クーラーを対象として、オーバーホールサービスを実施しています。
ゼンスイは『ZC-100α』などのZCシリーズが有名ですが、室外に設置する大型機種『ZRW-750』なども製造している企業です。
水槽用クーラーは、アクアリウム機材の中でも特に高価な製品であり、猛暑の年が続く日本において、水温管理によって生体の命を守る大切な存在でもあります。
同時に精密機械でもあるため、東京アクアガーデンではお手入れを兼ねてオーバーホールを推奨しています。
現在、一般向けに水槽用クーラーのオーバーホールサービスを行っているのは、ゼンスイのみです。
他メーカーの機種の場合は、各メーカーのお客様サポートへお問い合わせいただくのが良いでしょう。
水槽用クーラーを分解して清掃・調整!

水槽用クーラーは、たくさんの配管が組み合わさった複雑な構造で、内部に汚れが溜まりやすくなっています。
例えば、配管にタンパク質性の汚れやバイオフィルムなどが付着すると、水流が妨げられてクーラーの冷却効果が落ちます。
また、タンク内の汚れがセンサー部分に付着した場合、故障の原因となるのです。
そのため、水槽用クーラーを分解して、清掃や調整をすることが重要になってきます。
オーバーホールのおすすめ頻度

水槽用クーラー本来の冷却性能を維持するには、年1回のオーバーホールがおすすめです。
飼育している生き物によりますが、厳密な水温管理が必要な場合は、毎年オーバーホールを行うのがベストでしょう。
とはいえ、水槽用クーラーのメンテナンスには費用が掛かります。そのため、例えば2年に一度など無理のないペースで実施するだけでも、オーバーホール前後の性能差に驚くことでしょう。
東京アクアガーデンでもオーバーホールサービスを利用しています!

東京アクアガーデンでも、ゼンスイ株式会社のオーバーホールサービスを利用しています。
なお、東京アクアガーデンのレンタル水槽で使用している水槽用クーラーは、ほとんどがゼンスイ製のものです。
もともと寿命が長いですが、定期的なメンテナンスの実施により、長年安定して運用できると考えています。
オーバーホールの重要性とメリット

定期的なオーバーホールは、水槽用クーラーを長く使い続けるためにとても重要です。
水槽用クーラーにとっての、オーバーホールの重要性とそのメリットについて解説します。
オーバーホールの重要性

水槽用クーラーは、内部が汚れたまま使い続けると予期せぬ不具合につながります。
定期的にオーバーホールを行うことで、本体内部がキレイになり、冷却装置の負荷を軽減できる点が最大のメリットです。
水槽用クーラーがフル稼働する夏に不具合を起こさないためには、事前点検しておくことが大切になります。
冬場にオーバーホールを行えば、ピークパフォーマンスを維持しつつ、安心して運用できるでしょう。
冷却効率がアップする

オーバーホールでフィルター内部のホコリを取り除くことで、クーラーの冷却効果がアップするのは大きなメリットの1つです。
冷却効率がアップすれば水槽用クーラーの稼働率が減り、電気代の節約=節電にもつながります。長い目で見ると、非常に費用対効果が高いでしょう。
また、近年の猛暑ではどうしても水槽用クーラーの稼働率が上がって、寿命が短くなりがちです。この点から見ても、水槽用クーラーの故障対策としてもオーバーホールは有効と言えます。
ゼンスイのオーバーホールキャンペーンについて
ゼンスイ株式会社のオーバーホールキャンペーンについて、概要や作業の流れ、代替機の貸し出しサービスについてご紹介します。
ゼンスイではオーバーホールキャンペーンを実施
ゼンスイでは、毎年冬の時期にお得にオーバーホールを行えるキャンペーンを実施しています。
オーバーホール自体は通年申し込み可能ですが、キャンペーンを利用することで、とてもお得になるのです。
例えば、ZC-200αのオーバーホールでは、通常12.100円(税込)の料金が掛かります。
シーズンオフの冬場に実施されるオーバーホールキャンペーンを利用すれば、通常よりも約32%お得な8,250円(税込)で行えるため、ぜひ活用しましょう。
オーバーホールの流れ

水槽用クーラーをオーバーホールに出してから、返送されるまでの流れをご紹介します。
製造番号を確認しよう
まず、オーバーホールの申し込みは、ゼンスイ株式会社の公式サイトから行います。
申し込みの際に製造番号が必要となるため、事前に本体の製造番号を確認しておきましょう。
製造番号は、各製品の裏面(排気側)または側面・底面部分に記載されています。
製造番号のほか、使用年数や水槽のサイズ、ポンプや殺菌灯を接続している場合にはそのW数なども控えておくとスムーズです。
クーラーを発送!梱包をしよう
オーバーホールのための水槽用クーラーの発送は、発払いで行いますが、その際に重要なのが梱包方法です。水槽用クーラーは精密機械ですから、しっかり梱包していないと想定外の事故が起こる可能性があります。
ベストな梱包方法は、購入時の緩衝材や箱を保存しておき、再利用することです。
捨ててしまった場合は、段ボールとエアーキャップを使って衝撃を緩衝し、輸送中に横向きにならないように梱包します。
念のため、発送の際には見えやすい場所に「天地無用」の注意書きシールを貼ってもらいましょう。
また、梱包前には必ず水槽用クーラー内部の水をすべて抜きます。軽量な機種であれば、本体を逆さまにすると簡単に排水可能です。
ちなみに、届いた水槽用クーラーの梱包材が汚れ過ぎていた場合、オーバーホール完了後に新品の箱に梱包して返送してくれるうれしいサービスがあります。
点検・返送

オーバーホールが完了すると、作業完了報告書とともに水槽用クーラーが発送されます。
点検は、
- 到着時破損確認
- 通電確認
- 水検による冷却チェック
- 異音チェック
- オーバーホール後再度水検による動作確認
などを行います。
また、自宅への発送料金はキャンペーン費用に含まれているため、別途発送料は発生しません。
水槽用クーラーが到着したら、水槽に接続して通常通り使用できます。
オーバーホール後そのまま使用するのが気になる場合は、一度真水を通水してから作動させれば万全です。
代替機の貸し出しサービス

東京アクアガーデンがオーバーホールを推す理由の一つとして、ゼンスイでは水槽用クーラーの『代替機貸し出しサービス』も実施していることが挙げられます。
オーバーホールは1週間以内に返送されます。
しかし、使用しているのが大型機種であるほど、その間の水温管理に不安を覚えてしまうことも。代替機を借りられれば、安心して水槽用クーラーを預けることができます。
事前申し込みが必要なので、オーバーホールに出す前に、ゼンスイに問い合わせましょう。
代替機貸出サービスについてはこちらからご覧いただけます。
https://www.zensui.co.jp/contact/alternative-machine-lending.html
水槽用クーラーのオーバーホールは冬季がおすすめな理由

冬季は気温が低いこともあり、水槽用クーラーの稼働率は下がります。つまり、冬は水槽用クーラーをオーバーホールに出すのにベストなタイミングということです。
ゼンスイが行っているオーバーホールキャンペーンも含めて、冬季にしっかりメンテナンスをしておけば、次の夏にも安心して運用できるのでおすすめですよ。
また、オーバーホールを機に、接続ホースなどの周辺アイテムを点検・交換するのも良いでしょう。
例えば、シリコン製ホースは放熱性が低い=保温性が高いため、変更すれば冷却効果がさらにアップします。周辺アイテムのアップデートも含め、ぜひ検討してみてください。
まとめ:水槽用クーラーのオーバーホールとは!点検のメリットやキャンペーンを取材しました

水槽用クーラーのオーバーホールについて、概要をはじめ、重要性とメリット、ゼンスイのオーバーホールキャンペーン、おすすめの作業時期について解説しました。
水槽用クーラーを分解して清掃・調整するオーバーホールは、水槽用クーラーの稼働率が下がる冬季に実施するのがおすすめです。
オーバーホールを行うことで内部の汚れを除去し、水槽用クーラーの冷却効率がアップします。
ゼンスイ株式会社では、冬季に水槽用クーラーのオーバーホールキャンペーンを実施しているので、お得にメンテナンスできる機会をぜひ活用してみてください。
冬にしっかり水槽用クーラーをメンテナンスしておけば、次の夏も安心して運用できるでしょう。
魚が消えた!突然、水槽から生体がいなくなる原因と対策を解説します!
水槽という閉じられた空間で生き物を飼育するアクアリウムでは、魚が逃げたりいなくなったりすることはないと考えるのは自然なのこと。
しかし、実際に飼育をしていると「昨日までいたはずの魚がいなくなった」「貝の数が減っている!」といったハプニングに見舞われることがあります。
逃げ場などないと思われる水槽の中で魚がいなくなる怪現象。人の目に見えないところに隠れているのか、はたまた本当に逃げ出してしまったのか、もしかして他の魚に食べられてしまった…なんてこともあるかもしれません。
今回のコラムでは、水槽から突然生き物がいなくなってしまったときに考えられる原因と、魚の安全を守る対策をご紹介します。
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽から生き物が消える原因を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽から急に生き物がいなくなってしまう現象には、必ず理由があります。対策をして安全に生き物を飼育しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽から生き物が消える原因を解説します。
水槽から生き物がいなくなる6つの原因と対策

水槽で飼育していた魚の数がいつの間にか減っている、特定の個体が見当たらないといった現象には、必ず原因があります。
単純に昼間は水槽内のどこかに隠れていて、人間が寝静まった後に活動しているというケースから、フィルターなどの機材に巻き込まれてしまったり、脱走してしまっていたりといった危険な事故まで、考えられる要因は複数あるため、状況に合わせて落ち着いて確認していきましょう。
ここでは水槽から生き物がいなくなる原因と、事故を予防する対策を解説します。
オーバーフロー水槽のろ過槽に落ちた

オーバーフロー水槽の場合、水槽の下にあるウールボックスやろ過槽に生き物が落下してしまっている可能性があります。
水槽とろ過槽を繋ぐフロー管にはカバーの部分に水を通す穴やスリットが開いており、小さなエビやネオンテトラぐらいのサイズの小型魚は誤ってすり抜けて、フロー管に入り込んでしまうことがあるのです。
飼育生体の大きさに合わせたカバーをかけよう
生体がろ過槽に落下するのを防ぐには、カバーに空いたスリットや穴をネットなどで塞ぐのが一番です。
排水溝用の水切りネットなど、水流をせき止めない程度の粗さがある網を固定して生き物侵入を防止します。
オーバーフロー水槽を設計する時点で飼育する生き物が決まっているのであれば、スリットを狭めに作るのがおすすめ。
そしてオーバーフロー水槽で生き物がいなくなったことに気が付いたら、すぐにろ過槽を確認する習慣を付けましょう。ダメージが少ない早期に発見できれば、水槽に戻してあげられる可能性があります。
砂の中や物陰に隠れている
臆病な魚や砂の中に潜る習性のある生き物は、物陰や砂の中に隠れてしまいなかなか姿を見せてくれないことがあります。
特に淡水のクーリーローチやドジョウ、海水魚ならイエローコリスといったベラ系の魚は、餌の時間になっても砂の中から姿を見せてくれないことも。
姿が見えなくても元気ならば問題ないですが、体調や餌食いなどが確認できないのは困りものです。
安心できる環境を整えてあげよう
魚が隠れて出てこなくなってしまうのは、
- 環境に慣れていない・怯えている
- 活動時間帯(照明の明るさ)が合っていない
のどちらかのケースが大半です。
飼育を始めたばかりの個体の姿が見えないときは、環境に慣れれば出てきてくれる可能性が高いため、あまり心配せず静かに見守ることが大切です。
群れる習性のあるネオンテトラなどの熱帯魚を単体や少数で飼育するのも、隠れてしまう要因。このタイプの魚は仲間がいないと不安やストレスを感じやすく、体調を崩してしまうこともあるため、飼育数を増やして安心させてあげましょう。
水槽内で小競り合いが起きていて、いじめられた個体が出てこれなくなってしまっているときは、水槽を分けるといった措置を取ります。
また、活動時間帯も重要なポイント。例えば夜行性のクーリーローチは人間が活動している間に姿が見えなくても、消灯後に活発に泳ぎだすことがありますし、反対に昼行性のイエローコリスは、夜になると砂の中に潜って眠ってしまうため、昼間家を空けていると出会える機会が少なくなってしまいます。
体調確認のために姿を確認したいときは、活動時間を意識して餌やりをするといった工夫が有効です。
水槽から飛び出した・脱走した
水槽からの飛び出しや脱走は、アクアリウムで気を付けたいトラブル。
ウグイやハチェット、エビ、アロワナ、スネークヘッドなどの魚種は勢いよく跳ねて水面から水槽外に飛び出してしまうことがありますし、ザリガニやカニの仲間、貝類、爬虫類は水槽の壁面やレイアウト、配管などを伝って外に脱走する危険があります。
このような飛び出し事故や水槽からの脱走は、きちんと対策を取ることで予防することが可能です。
水槽に蓋をして飛び出しを防ごう
飛び出しや脱走をする可能性がある生き物を飼育するときは、必ず水槽に蓋をしましょう。水槽の蓋は事故を防ぐだけでなく、水の蒸発や水温の低下の防止にも効果的です。
また、餌の投入口は給餌の時以外塞いでおく、コード類を通す穴はできるだけぴったりのサイズになるよう調整するといった工夫をすると、より確実です。
アロワナやスネークヘッドなどのパワーがある生体の場合は、蓋に重石をしておくことも忘れないようにしてください。
他の生き物に食べられてしまった
気づかないうちに食べられてしまったというのも、生き物がいなくなる原因の一つです。
小型魚やエビと、中型~大型ぐらいの体格差のある組み合わせを同じ水槽内に入れてしまうと、肉食魚で無くても小さな方がうっかり口に入ってしまう事故が起こります。
餌が少ない環境ではエビ類の共食いや、稚魚が親魚に食べられてしまうことも珍しくありません。
また屋外飼育の場合は、野良猫や鳥、昆虫などの魚を食べてしまう天敵にも注意が必要です。
混泳相性を考慮して水槽を作ろう
水槽内で他の生き物に食べられてしまうのを防止するには、やはり混泳相性をよく考えて水槽を作るの一言に尽きます。
サイズ差の大きい魚同士の組み合わせは避ける、肉食性の強い魚は混泳しないといった基本的なルールを守るだけでも、トラブルはかなり減らせるでしょう。
稚魚や稚エビを守るには、成魚と分けて飼育するのが有効です。
また屋外飼育では、飼育容器に網やすだれをかけて外敵の侵入を防ぎます。力が強い哺乳類などは網を持ち上げてしまうため、重石を使ってしっかり固定しておきましょう。
ペットにいたずらされた

犬や猫、フェレットなどのペットを飼育している場合、ペットが水槽にいたずらをして中の生き物を連れ去ってしまっていることが考えられます。
背の高い大きな水槽はあまりターゲットになりませんが、ボトルアクアリウムや金魚鉢などの小さな水槽は、いたずらされる確率が高いです。
水槽を守る対策をしよう
ペットと水槽を一緒に飼育するときは、以下のような対策をしましょう。
- 水槽に近づかないようペットをしつける
- ペットの届かない場所に水槽を設置する
- 水槽にフタをする
- コード類はまとめておく
犬や猫であれば、特定の場所に近づかないようしつけることが可能です。水槽に近づいたら大きな音を立てたり、鋭く「ダメ!」と注意したりしていると、その場所を覚えて近づかなくなります。
また、あまり高い場所に登らない犬などであれば、手の届かない位置に水槽を設置する、そもそもペットと水槽の部屋を分けるといった方法も良いでしょう。
水槽にしっかり蓋を固定して水に入らないようにしておくことも重要です。
それから意外と盲点なのがコード類。ペットがかじったりすると機材の故障や火災の危険がありますので、キャビネットの中などに隠すか、一つにまとめて噛みつき防止のカバーをかけておくと安心です。
吸水ポンプに吸い込まれた

特に稚エビや稚魚に多いのが、ろ過フィルターの吸水ポンプに吸い込まれてしまう事故。
子供の数が減っていると思ったら、上部フィルターのろ過槽に吸い込まれていたというのはアクアリウムではよく聞く話です。
このような吸い込み事故も、ちょっとした対策を取ることで予防ができます。
リスクが低い優しいろ過フィルターを使おう
稚魚や稚エビを育成する水槽では、吸い込まれるリスクが少ない以下のフィルターを使用するのがおすすめです。
- スポンジフィルター
- 底面式フィルター
どちらも小さな生き物が吸い込まれる心配がありませんし、水流が穏やかなので稚魚や稚エビに負担を掛けることなく、健康に育成できます。
もし、その他のろ過フィルターを使用するときは、吸水口にストレーナースポンジやストッキング、不織布などを被せて吸い込みを予防してください。
購入前に生き物の習性をよく知っておこう!

鑑賞用に流通している熱帯魚や生き物たちは、それぞれ異なる習性を持っており、魚種に合わせた飼育が求められます。
飼育環境が適切でないと、生き物が隠れて出てこなくなったり思わぬ事故に巻き込まれたりしてしまいますので、必ず飼育予定の魚種の基本的な情報を調べてから導入するようにしましょう。
特に他種を混泳させるときや繁殖を考えているときは、しっかりとした知識を元に慎重に環境を構築していくのが良いです。
まとめ:魚が消えた!突然、水槽から生体がいなくなる原因と対策を解説します!

水槽から生き物がいなくなる原因と対策をご紹介しました。
水槽で飼育していた生き物がある日突然いなくなっていたら慌ててしまいますが、この現象には必ず原因があります。
導入直後の個体や砂や影に隠れる習性がある魚種の場合は、まず水槽内をよく確認してみましょう。人間がいない時間に密かに活動している可能性もあるので、ペットカメラなどを使って観察してみるのも良いかもしれません。
ろ過フィルターに吸い込まれたり、オーバーフローのろ過槽に落ちてしまったりといった事故は、スリットや吸水口に対策をすることで予防ができます。
また、混泳水槽では魚種同士の相性に注意してください。水槽に蓋をするのも有効な方法です。
少しの工夫で魚を安全に、そして健康に飼育できます。しっかり対策をして水槽の生き物を守りましょう。
カラフルなコケ取り貝7選!観賞性が高く水槽で飼育できる貝の仲間
水槽内に発生するコケや汚れを食べてきれいにしてくれる貝類は、大人しく他の生き物に危害を加えるようなことが無いため、様々な水槽のお掃除生体として活躍します。
フネアマ貝や石巻貝など貝達が、コケを探して水槽の底面やガラス面をゆっくり移動する姿はとてもユニーク。さらに最近はカラフルで鑑賞性の高い品種も増えているので、水槽のマスコット的な存在としても人気が高まっています。
今回のコラムでは、アクアリウムショップで購入できるカラフルなコケ取り貝7種に注目して、それぞれの特徴と水槽での飼育方法についてご紹介します。
プロアクアリストたちの意見をもとにカラフルなコケ取り貝7選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
やや地味で縁の下の力持ち的なイメージのある貝類ですが、最近はカラフルでおしゃれな貝殻をもつ品種が多数流通しています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、カラフルなコケ取り貝7選を解説します。
カラフルなコケ取り貝7選!

さっそくカラフルな貝の仲間を7種類ご紹介します。
今回ご紹介するのは、高いコケ取り能力を持っていてなおかつ見た目も美しい、実用性と鑑賞性を兼ね備えた品種です。
比較的最近出回るようになった種類も多いので、もしかしたらこのコラムで初め見た!という新たな貝に出会えるかもしれません。
アクアリウムでの新ジャンルとも言えるカラフルなコケ取り貝について、詳しく解説します。
シマカノコ貝
シマカノコ貝は、鮮やかなイエローの殻にくっきりとした縞模様が特徴的なコケ取り貝です。
アクアリウムショップやホームセンターでも販売されているポピュラーな人気種で、コケ取り能力が非常に高く、体長約2〜3cmほどの可愛らしい大きさでありながら、水槽内に発生したコケを広範囲に食べてくれます。
水槽がキレイになってコケが減ると餌不足に陥ってしまうことがあるほどの大食漢なので、導入数には注意しましょう。
水槽内のコケが少なくなってきたと感じたら、少量の沈下性フードや茹でた野菜などを与えると、長生きしやすくなります。
もともと汽水域に生息する貝なので純淡水で繁殖することがなく、数をコントロールしやすい点も人気の理由です。
ラビットスネール
細長く黒い貝殻とオレンジやイエローの体のコントラストが一際目を引くラビットスネールは、インドネシアにあるスラウェシ島原産の巻貝です。
体長は最大で10cm程と存在感のある大きさで、ウサギの耳のような長い二本の触覚と口先を使って、主に底砂付近のコケや餌の食べ残しを食べてくれます。
水槽全体のカバーできるタイプではありませんが、ゆっくりと食事をする姿はとても可愛らしいです。
餌が少ないと痩せやすいため、餌が減ってきたら沈下性フードを少量与えましょう。
カワニナなどの巻き貝と同じく卵胎生の貝で、水槽内でも稚貝を生んで繁殖します。
ゴシキカノコ貝
ゴシキカノコ貝は、殻に入る赤や黄、黒のカラフルな模様がどこかエスニックな雰囲気を感じさせてくれる人気種です。
水槽内でもとても映えるため、シンプルなレイアウト水槽に導入するだけで良いアクセントになります。
コケ取り生体としては、ガラス面や石、流木などの表面に薄っすらと付着するコケを舐めとるのが得意です。
明るめの照明で薄いコケが生えやすい環境だと、長期飼育しやすいでしょう。
一方で、掃除が行き届いたコケが少ない水槽だと餌不足になりやすいため、様子を見ながら沈下性フードを与える必要があります。
ホワイトウィザードスネール
ホワイトウィザードスネールは、東南アジアに広く生息する貝で、白く可愛らしい円錐形の殻が爽やかな印象です。
薄いコケや柔らかい付着物中心に食べるタイプなので、万能なコケ取り生体というよりは水槽の景観作り+ちょっとした掃除役というイメージで飼育すると、管理しやすいでしょう。
白い殻は、水質が不安定だと汚れや荒れが目立って観賞性が損なわれてしまうため、定期的に水換えを行い、エアーレーションをして溶存酸素量を増やしてあげてください。
また、すべての貝類に当てはまることですが、基本的に酸性寄りの水質は苦手なので、ソイルを使用した水槽への導入は控えた方が安心です。
ベルーガスネール
ベルーガスネールは淡色系の殻を持つ、全体的にやさしい雰囲気が魅力の貝です。
コケ取り能力は、流木などの表面に生える薄いコケや付着物を食べるのが中心で、やや控えめな印象なので、水槽の雰囲気づくりができる掃除役として導入すると、飼育を楽しみやすいでしょう。
環境変化に弱い面がある一方、水質や水温に対する適応能力は高いため、導入時に丁寧な水合わせをしてしっかり環境に慣らせば長期的に飼育ができます。
夜行性の傾向が強く、寝静まった後に活発に動いてガラス面を登ってきてしまうことがあるため、しっかりフタをして脱走を予防してください。
コウモリカノコ貝
コウモリカノコ貝は、灰~褐色に独特の模様が入る落ち着いた雰囲気が魅力です。
入口の部分が外に広がったような特徴的な殻の形は、内唇の後端が伸長することできたもので、上から見ると蝙蝠が翼を広げた姿によく似ています。
黒や濃い色のレイアウトと相性が良く、水槽に馴染むワンポイントを加えたいときに特におすすめです。
ガラス面や石についたばかりの薄い藻を舐め取ってきれいにするのが得意なので、コケの繁茂を防ぎたい場面で特に力を発揮してくれるでしょう。
導入直後は動きが少なく初心者の方は不安に感じるかもしれませんが、ひっくり返ってさえいなければ大抵生きていますので、問題ありません。
一度環境に慣れれば水質に対する適応能力は高いので、飼育を続けやすいです。
ただ、壁面を登って脱走する可能性があるため、フタをしないアクアテラリウム水槽などでの飼育は控えたほうが良いでしょう。
カラーサザエ石巻貝
コケ取り貝の代表種である石巻貝の仲間にも、カラフルな品種がいます。
カラーサザエ石巻貝は、サザエのような突起と豊富な色彩バリエーションが魅力のコケ取り生体です。
石巻貝と同じく藍藻以外のほとんどのコケ類を食べてくれるので、しっかり掃除をしてくれて鑑賞性にも優れた、欲張りな貝をお探しの方に特におすすめ。
個体によって色や柄の入り方が異なるので、実物をみてお好みの個体を選ぶのも楽しいです。
注意点として、石巻貝の仲間はひっくり返った時に自力で起き上がることができずに、そのまま弱ってしまうことがあります。
水槽を観察する際には、貝がひっくり返っていないかをよく確認し、起き上がれなくなった貝を見つけたら早急に起こしてあげましょう。
コケ取りを重視するなら!エビとの混泳がおすすめ

水槽内のコケをコケ取り生体メインで抑制したい場合、貝類と一緒にエビを飼育するのがおすすめです。
貝とエビは同じコケ取り生体ですが、得意なコケや遊泳域が異なることから、合わせて導入することでより広範囲のコケをカバーできます。
ヌマエビとの混泳がおすすめ
貝は、ガラス面など平らで開けたところに生えたコケをコツコツ掃除するのが得意です。
しかし凸凹がある部分や細かい隙間は、背中の殻が邪魔になり上手く取り切れないことがあります。
そこで活躍してくれるのが、ヌマエビの仲間です。
ヌマエビは壁面のような垂直な平面のコケ掃除は苦手ですが、流木の凹みやモスの隙間、底床の細かいゴミなど、貝が入れない場所をきれいに清掃してくれます。
貝とエビを混泳させることで、水槽内の掃除が面と点に分担され、効率よくコケを除去できるというわけです。
ただし、貝もエビも混泳魚種によっては捕食されてしまうことがあるため、導入する前に魚の食性をよく確認するようにしましょう。
チェリーシュリンプはコケを食べない?
カラフルで可愛らしいチェリーシュリンプですが、コケ取り生体としての働きを期待して導入すると、ややパワー不足と感じる場面が多いかもしれません。
コケを全く食べないというわけではないのですが、チェリーシュリンプが好んで食べるのは微生物膜(バイオフィルム)や餌の食べ残し、柔らかい付着物で、抑制できるほどコケを食べることはないからです。
ただ、チェリーシュリンプの中でも、ミナミヌマエビの改良品種である”レッドチェリーシュリンプ”は比較的コケを好んで食べるため、コケ取り役として導入することができます。
貝は何匹が適正か?

コケをたくさん食べて欲しいからと言って、貝をたくさん導入するのは良くありません。
コケ取り生体の数が多すぎると、餌が枯渇して餓死してしまう危険があります。
水槽の大きさに合わせた、おおよその目安をまとめました。
| 30cm水槽 | カノコ貝の仲間なら1~2匹、石巻貝の仲間なら1匹、ラビットスネールなら1匹まで |
|---|---|
| 45cm水槽 | カノコ貝の仲間なら1~3匹、石巻貝の仲間なら1~2匹、ラビットスネールなら1~2匹まで |
| 60cm水槽 | カノコ貝の仲間なら3~5匹、石巻貝の仲間なら2~3匹、ラビットスネールなら1~3匹まで |
ちなみに上記は貝のみを導入した場合の目安であり、ヌマエビも一緒に飼育する場合はさらに数を控えめにするのが基本です。
また、水槽内の様子を小まめに確認し、コケが減ってきているときは貝やエビに向けて、沈下性のフードを少量与えてください。
反対にコケが増えてくる、減らない時は、コケ取り生体の処理能力をコケの繁殖力が上回っている可能性があるため、給餌量や照明時間を調整してコケの繁茂を抑制しましょう。
まとめ:カラフルなコケ取り貝7選!観賞性が高く水槽で飼育できる貝の仲間

水槽内の貝というと、いつの間にか発生しているモノアラガイなどのスネールをイメージする方も少なくないはずです。
一般的なスネールの見た目はあまり美しさを感じるものではなく、水槽内の厄介者として扱われるケースがほとんどでしょう。
しかし、貝の中にもカラフルで観賞性が高く、コケ取り生体として活躍してくれる有用な品種がたくさんいます。
特にシマカノコ貝やカラーサザエ石巻貝などは、アクアリウムショップで目にする機会も多い貝です。
今回のコラムを参考に、ぜひ可愛らしいカラフルな貝の仲間を水槽に導入してみてください。
水槽用ヒーターで水温が上がらない!昇温しすぎる場合の対策も紹介!
アクアリウムで寒い季節に欠かせないのが、水槽用ヒーターです。
水槽用ヒーターは熱帯魚だけでなく、メダカや金魚、カメなどの飼育にも活躍する、必須アイテムといえるでしょう。
しかし、水槽用ヒーターを使用していると「なかなか水温が適温まで上がらない」「水温が昇温しすぎて困る」といった問題が発生することがあります。
今回のコラムでは、「水温が上がらない・昇温しすぎる」場合の対策についてご紹介します。
また、ご自宅の水槽にぴったり合う水槽用ヒーターを選ぶコツも解説しますので、参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽用ヒーターで水温が上がらない・昇温しすぎる場合の対策を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムを楽しむうえで、必須ともいえる水槽用ヒーター。
トラブルが生じた際、対策についての知識を身に着けておくことで、いざという時に落ち着いて対処できるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽用ヒーターで水温が上がらない・昇温しすぎる場合の対策を解説します。
水槽用ヒーターで水温が上がらない場合の対処法

水槽用ヒーターを設置しても目標とする設定水温までなかなか上がらない場合、まずヒーターの性能や寿命を確認することが大切です。
また、水槽用ヒーターの選び方以外にも水温を上昇しやすくするコツがあるため、ご紹介します。
水量とW数を合わせる
水温を目標温度まで上げるためには、水槽の水量に合ったW数の水槽用ヒーターを選ぶことが大切です。
例えば、60cm水槽に50Wのヒーターを使っている、90cm水槽に100Wのヒーターを1本だけ使用しているといった場合には、明らかに水槽の水量に比べてヒーターのW数=パワーが足りていないのです。
水量に合わない水槽用ヒーターを設置していると、いくらヒーターがフル稼働してもなかなか水温が上がりません。
以下の水量とW数を目安にしてヒーターを選んでみましょう。
- 約30L前後の水量 → 30W〜50W
- 約60L前後の水量 → 60W〜100W
- 約90L前後の水量 → 150W~200W
水量に対して適合する水槽用ヒーターには、W数の幅があることが分かります。これは、水槽の設置環境によって水槽の温まりやすさが変化するためです。
玄関や窓際など、気温が上がりにくい場所に水槽が設置されているなら、パワーのある高めのW数のヒーターを選ぶとよいでしょう。
また、フタの有無や水流の強さによっても、水温の温まりやすさは変わります。そのため、水槽環境に合わせて適合するW数のヒーターを選ぶことが大切です。
ただし、しっかり保温したいからといって、60cm水槽に200Wなど極端に強力な機種を導入するのは避けましょう。
水槽用ヒーターの寿命を確認する
水槽用ヒーターや温度調整するためのサーモスタットは「消耗品」です。
特に、ヒーターとサーモスタットの一体型は、2〜3年を目安に交換することが推奨されており、長く使い続けるほど故障のリスクが高まります。
作動ランプが点灯しているのに水温がほとんど上がらない、水温にバラつきがあって日によって変動する、といった場合には早めの交換が望ましいです。
また、ヒーターに汚れが付着していると熱が伝わりにくくなります。水槽用ヒーターやサーモスタットの温度感知部分は、定期的にスポンジなどで磨いておきましょう。
室温を暖かくする

水槽用ヒーターは、室温と水槽の設定水温の差を埋めるために作動しています。
例えば、室温10℃の部屋に設置された水槽を水温26℃にキープしようとすると、ヒーターには16℃の差を埋めるだけのパワーが必要です。W数が不足しているヒーターを使用していると、「いつまで経っても設定水温まで到達しない」という状況に陥りやすくなります。
エアコンで部屋全体を20℃前後に保っていれば、目標とする26℃までの差は6℃程度になり、水槽用ヒーターの負担も減り水温を一定にキープしやすくなるでしょう。
エアコンのほか、断熱材を使うのもおすすめです。
水槽にフタをする
フタをしていない水槽は、熱が逃げやすいです。特に60cm以上の水槽では水面からどんどん熱が奪われてしまい、水温が上がりきらないことも。
また、水槽の下に敷く保護マットにも軽い保温効果があります。
水槽のフタや保護マットは飛び出し防止や水槽保護が第一の目的ですが、保温という観点でも設置するのがおすすめです。
水槽用ヒーターで昇温しすぎる場合の対処法

水槽用ヒーターで水温が上がらない以外に、上がり続けることが問題になることも。
ここでは、水槽用ヒーターで昇温しすぎてしまう場合の対処方法を3つご紹介します。
水流が弱い

水流が弱いとヒーターの熱が拡散しないため、ヒーターから離れた場所の水温がなかなか上がりません。
この結果、ヒーター周辺は高温・水槽の端や底面は低温、という温度のムラが発生して、サーモスタットが正しく水温を判断できなくなることがあります。
また、開口部が狭い小型水槽では、水流が弱すぎると設定温度より+1〜2℃ほど高くなってしまうことも。水槽用ヒーターに程よく水流が当たるよう調整しましょう。
なお、小型水槽で飼育されることの多いベタは、27℃程度の比較的高い水温を好みます。そのため、ほかの魚と比べ、水温の上がり過ぎが問題になるケースは少ないです。
日光を遮る
水槽用ヒーターの設定が適切でも、「直射日光」が加わると一気に水温が上昇することがあります。
特に、南向きの窓際は冬場でも日中だけ急激に水温が上がり、夜との温度差が激しくなるため、注意が必要な設置場所です。
対策としては、直射日光が当たらない場所に水槽を移動させることが一番でしょう。
難しい場合はブラインドやカーテンで日差しを和らげる、窓に断熱・遮光フィルムを貼るなどの方法があります。
直射日光は水温だけでなく、コケや藻の大量発生にもつながるため、基本的には直接日が当たらない場所に水槽を設置しましょう。
水温計・サーモスタットを確認する
「水温が高すぎる」と感じた時に、意外に多いのが測定器側のトラブルです。
水温計やサーモスタットのセンサーが、水槽用ライトやヒーターのすぐ近くにあり、実際よりも高い温度を表示してしまうこともあります。そのため、センサー部分は水の流れがよい場所に設置するのがおすすめです。
また、サーモスタットの設定温度と実際の水温に大きな差がある場合は、サーモスタットが故障していないかを確認しましょう。
サーモスタットが誤作動している場合、ヒーターが切れずに加熱し続けてしまうこともあり危険です。「なんとなくおかしいな」と感じたら、そのまま使い続けず、早めの交換やメーカーへの相談も検討してください。
水槽にぴったりの水槽用ヒーターを選定するコツ

「どの水槽用ヒーターを買えば良いのか分からない」という方のために、ヒーターの選び方を分かりやすく解説します。
1Lあたり1W数を基準に選ぶ
水槽用ヒーターの選び方で最も分かりやすいのは、「1Lあたり約1W」を目安にする方法です。
- 45cm水槽(約30L)→ 50W前後
- 60cm規格水槽(約57〜60L)→ 100W前後
- 90cm規格水槽(約150〜180L)→ 200W〜300W前後
同じ水量の水槽でも、暖房が効いている部屋とそうでない部屋では、必要なヒーターのパワーが変わります。そのため、水槽の設置場所に合わせて、1Lあたり約1WプラスアルファのW数を選ぶのがおすすめです。
ただし、W数が大きいヒーターほど、故障した際には一気に水温が上昇してしまうリスクがあります。大型水槽用ヒーターほど、サーモスタットを導入しましょう。
飼育生体から選ぶ
魚種によって好みの温度帯が異なるため、飼育生体によってヒーターの選び方も変わってきます。
金魚やメダカ、日本産淡水魚なら、本来は15℃程度の低水温でも飼育が可能です。
ただし、水槽用ヒーターを使って18〜20℃をキープすれば、消化不良を防ぎやすくなるため冬場は加温するのがおすすめです。
ネオンテトラやグッピーなどの一般的な熱帯魚は、24〜26℃前後が適温で、冬場は常時ヒーターでの加温が必要になります。
また、海水魚や一部の繊細な魚、エビ類などは、急激な水温変化に弱いです。温度誤差の少ないヒーターや、高精度なサーモスタットを使用するのが安心でしょう。
まとめ:水槽用ヒーターで水温が上がらない!昇温しすぎる場合の対策も紹介!

水温を適温でキープするために最も重要なのは、水量に合ったW数の水槽用ヒーターを選ぶことです。ヒーターを購入する際は「1Lあたり約1W」を目安として、設置環境に応じて少し強めの余裕のあるものを選びましょう。
また、ヒーターやサーモスタットに問題がないのに水温が上がらない場合には、室温を上げたり、水槽のフタをすることも有効です。
逆に昇温しすぎてしまう場合には、水流を作ってまんべんなく加温する・直射日光を避けるなどの対策を行いましょう。
そして、水槽用ヒーターは消耗品だと覚えておくことも大切です。
水温をこまめにチェックして、「何かおかしいな」と感じる時には、ヒーターやサーモスタットに故障がないか確認してください。
水槽用ヒーターを上手に活用して、寒い季節を乗り越えましょう。
アクアリストとはどんな人?趣味か職業か?養成する専門学校もあります!
アクアリウムに関わる人の呼称として、よく”アクアリスト”という言葉が使われています。
みなさんも一度は耳にしたことがあると思いますが、では、どのような人のことをアクアリストと呼ぶのでしょうか。
現在、アクアリストを名乗るのに明確な基準はなく、大きなくくりで言えば趣味でアクアリウムを楽しむ方も、アクアリウムを職業にしている人も、とにかくアクアリウムが好きで関わっている方は全員がアクアリストと言っても過言ではありません。
しかし、自分で自分をアクアリストだ!というのは少々大仰で気が引けるのも事実。
そこで今回のコラムでは、アクアリストという言葉にスポットを当てて、アクアリストとはどんな人のことを指すのかや、アクアリウムに関わる職業、プロのアクアリストになる方法を具体的に解説します。
プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリストについて解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリストとは、アクアリウムを職業にしているプロから趣味で水槽を運用している方まで、様々な人を指す言葉です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリストについて解説します。
アクアリストとは?

アクアリストとは、簡単に言うとアクアリウムに関わる人たちの総称です。
特に資格などがあるわけではありませんが、大まかにアクアリウムを職業としているプロのアクアリストと、趣味でアクアリウムを楽しむアマチュアのアクアリストに分けることができます。
ここでは、どの様な人のことをアクアリストというのか、プロとアマチュアに分けて具体的にご紹介します。
プロのアクアリスト

プロのアクアリストは、アクアリウムを仕事にして収入を得ている人たちのことです。
- 水族館の飼育員
- アクアリウムショップの店員
- 水槽設置会社のスタッフ
水槽や生体の管理、アクアリウム関連商品の販売、水槽の代理設置や管理などを行うのが主な業務になります。
水族館の飼育員
プロのアクアリストと言われてまず思い浮かぶのが、水族館の飼育員でしょう。
私達が普段水族館で見かけるのは、生体の説明をしたりイベントやショーを取り仕切る姿ですが、これは飼育員の仕事のほんの一部。
裏では、生体の餌やりや健康観察、水槽の水質や水温の管理、飼育エリアの掃除など細かい業務をこなしています。また、重たい餌や水、機材を運ぶなど意外と重労働なのも覚えておきたいポイントです。
魚たちの健康を守るために飼育や病気の知識も身に着けておく必要があるでしょう。
また、飼育員の中にはイルカやアザラシのトレーナーとなり、ショーのためのトレーニングをする仕事もあります。
可愛らしい生き物と触れ合えるこの仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。
アクアリウムショップの店員
アクアリウムショップで働く人たちも、プロのアクアリストです。
生き物を商品とする以上、店内水槽の管理や生体への餌やりは必須の業務で、お客様に最高のコンディションで販売できるよう、常に生体の健康に気を配ります。
また、お客様からの質問に的確に応えるのもショップ店員の大切な仕事。
取り扱っている生体の飼育方法や特徴、機材の使い方や選び方などアクアリウム全般の広い知識を身につけておく必要があるでしょう。
水槽関連用品は日々新しいものが登場していますので、最新情報にアンテナを張っておくことも大切です。
水槽設置会社のスタッフ
病院や会社のエントランス、飲食店など様々な場所で見かける鮮やかな水槽は、水槽設置サービスを行う会社のプロのアクアリストの手で設置されています。
お客様の希望や設置場所を確認し、スペースや雰囲気に合った水槽レイアウトを施していくのは、水槽サービス会社のスタッフならでは。
設置期間中の水槽管理もセットで請け負っていることから、定期的に契約先を訪問して掃除や機材のメンテナンス、水質、水温の調整などを行うのもアクアリストの主な業務です。
また、生体や機材の不調など、急なトラブルに駆けつけて対処することもあります。
場所によって水槽スタイルや飼育生体は様々なので、状況に応じて臨機応変に対応できる経験と知識が必要な仕事と言えるでしょう。
アマチュアのアクアリスト

趣味として自宅で水槽を楽しむ人たちが、アマチュアのアクアリストです。
アクアリウム歴などは問わないので、始めたばかりの初心者から数十年に渡り生き物の飼育を続けているベテランまで、アクアリウムが好きで水槽を管理しているならば、全員がアクアリストを名乗る資格があります。
アマチュアとはいえ、プロ顔負けの飼育技術やレイアウト技術を持つ方が多数いるのもアクアリストの面白いところ。水槽のコンテストで受賞経験があったり、雑誌に度々特集されていたりするような業界の有名人ともなると、トップアクアリストとして皆の憧れの存在です。
アクアリウムを職業にする!プロアクアリストになる方法

大好きなアクアリウムを仕事にしたいというのは、水槽を管理している方ならば誰もが一度は思うことではないでしょうか。
実際にプロのアクアリストになるには、学問として水槽や生き物の知識を学んだり、ノウハウのしっかりしたお店で実地経験を積んだりといった方法があります。
専門学校で学ぶ
専門学校は、アクアリウムを職業とした時に即戦力となれる実践的な技術や知識を身につけられるのが最大の魅力です。
アクアリウム関連のコースがある専門学校で、最も知名度が高いのがTCA東京ECO動物海洋専門学校。
こちらの学校では以下の通り目指す職業や生き物に応じて専攻が分かれており、専門性の高いディープな内容を学ぶことができます。
- 水族館プロデュース専攻
- アクアリスト&爬虫両生類専攻
- ドルフィントレーナー専攻
水族館プロデュース専攻は、水族館の職員として働くための一通りの知識を身につけられるコースです。
水棲生物ついての基本的な知識や水槽管理はもちろんのこと、展示や企画の仕方からマーケティングまで、ジャンルは多岐に渡ります。
全国各地のフィールドや水族館で実践を行なったり、PADI・オープン・ウォーター・ダイバー、潜水士など様々な資格を取得し専門分野を広げることも可能。
卒業生の方は、全国の水族館やアクアリウムショップに就職し、それぞれの場で活躍しています。
アクアリスト&爬虫両生類専攻では、魚類、サンゴ、水草、両生類、爬虫類などの飼育・繁殖方法、水質や飼育環境の管理方法、水槽のレイアウト方法などメインに学びます。
アクアリウム関連企業の企画やイベントに参加し、プロの仕事を間近で見る機会が設けられているのもこのコースの特徴です。
アクアリウムショップや水槽の設置やメンテナンスを行う会社、養魚場などへの就職実績があります。
ドルフィントレーナー専攻では、イルカと一緒に泳ぐための演習や、ドルフィントレーニング、水族館演習や全国の水族館で実習・研修を行ないます。イルカの魅力をお客様に伝えるテクニックや、ショーで必要な潜水技術も身につけられるのでとても実践的です。
TCA東京ECO動物海洋専門学校は、姉妹校が名古屋、大阪、福岡、仙台にあるので、全国から通いやすいのもポイントでしょう。
大学で学ぶ
海洋学や水産学を学べる大学に進むのも、プロアクアリストになる一つの方法です。
専門学校は就職するための実践的な技術や知識を身につけられるところとご紹介しましたが、大学では学問として水棲生物や海洋のことを幅広く勉強できます。
海のことを化学的、地質学的など多方面から学び、研究して、興味に応じて専門性を高めていくことも可能。
また、研究機関や水産関連の会社などに就職する道が開けるのも大学ならではのメリットです。
アクアリウムショップで働く

アクアリウムショップでアルバイトをして実務経験を積むのも、プロアクアリストになる近道です。
ご紹介してきた専門学校や大学に通いながら、空き時間にバイトをするのも良いでしょう。
プロのアクアリストが日々どんなことをしているのか、気を付けることなどを体験しておけば、将来のビジョンも明確になります。
コツコツ仕事を続けていれば、そのままショップに就職できることもあるので、アクアリウム好きならばぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
独学でアクアリウムを極める
アクアリストを職業にする道がある一方、あくまで趣味の一環で自分なりの水槽を極めていくのも、またアクアリストのあり方です。
ここではアマチュアのアクアリストとして、目指せる目標をご紹介します。
コンテストに参加してみよう
アクアリウムの世界では、定期的に水槽のレイアウトコンテストや魚の品評会が開催されています。
中には職業や所属不問でアマチュアでも出品できるものがあるので、受賞を目指して日々品種改良やレイアウトの改善に取り組んでいる方は多いです。
有名なコンテストで受賞できれば、一躍トップアクアリストとなることも夢ではありません。
趣味を仕事にステップアップ!
コンテストや品評会で優秀な成績を収めれば、そこから雑誌の取材やアクアリウムの企画展示などの話が進むことがあります。
上手くいけばそのまま事業として、アクアリウムを仕事にできる可能性もあるでしょう。
また最近増えているのが、メダカなどの繁殖しやすい生き物をコンスタントに増やして、オークションやフリマサイトで販売し、副業とするスタイル。
こちらは自宅でできるので、比較的挑戦しやすいのではないでしょうか。ただ、質の良い生体を効率よく販売し続けるには、それなりの飼育技術が必須です。
アクアリストの定義は人それぞれ!

アクアリストとは、アクアリウムが好きな人の総称です。
プロのアクアリストとして水槽管理を仕事にするのも、趣味でアクアリウムを極めていくのも立派なアクアリストのあり方であり、そこに優劣はありません。
アクアリウムはたくさんの機材が必要で敷居が高いイメージがありますが、興味があるのならば最初は簡単な生き物の飼育から始めて、少しずつステップアップしていくのが良いでしょう。
筆者の場合は、ボトルアクアリウムからスタートしました。流行の改良メダカなどは、簡単に飼育ができて鑑賞性も高いおすすめの生き物です。
慣れてきたら熱帯魚や海水魚の飼育、サンゴや水草の育成などにも挑戦できるようになります。
最初から上を目指すとアクアリウムを続けること自体が苦痛になってしまうため、自分に合ったスタイルを見つけて楽しみましょう。
まとめ:アクアリストとはどんな人?趣味か職業か?養成する専門学校もあります!

今回はアクアリストとはどんな人なのかや、プロとアマチュアの違い、なり方などについて解説をしました。
アクアリストとは、アクアリウムが好きで水槽を管理しているすべての人の総称です。
その中でも、水槽に関わることを仕事にしている人がプロ、趣味で続けている人をアマチュアと呼び分けています。
プロのアクアリストになるには、専門学校や大学で海洋、水産の知識や技術を身につけて水族館などに就職する、アクアリウムショップの店員としてアルバイトから始めるといった方法が一般的です。
一方、アマチュアでアクアリウムを突き詰めるならば、コンテストや魚の品評会などが目標となるでしょう。
アクアリウムの楽しみ方は人それぞれです。
ぜひアクアリストとして、ご自分のスタイルで水槽を楽しんでみてはいかがでしょうか。






































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